この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
隠れたほんとうの気持ちにひかりをあてたら、本来の価値観で生きられる
「教育は、一番効果の高い投資です。確実なリターンとして返ってきます。
もし、十分な教育を子供時代に得られなかったとしても、大丈夫!
大人でも成長、飛躍できます」
と、Aさんは目をキラキラさせていいました。
社長を支えるナンバーツーであり、外部講師も務めるので、
確信に満ちています。
「社員教育の中で、成長する人を数え切れないくらいみてきました。
教育で飛躍するのは、大人も子供も同じです」
情熱に満ちた言葉に、思わず先を聞きました。
「勉強すれば、人生が変わる! と、わかっても、日々の勉強は、忙しい大人には難しくないですか?」
「『自分には、眠った能力があるのだ、もっと価値がある人間なんだ』て思うのがコツです」
「でも、信念を持てない人もいますよね?」
「その時は、私がその人を信じてあげます。人って、信じられることで、【信じる自分】を取り戻せるのです。」
とAさんは、にっこり笑いました。
「仕事を通じて、可能性を拓けることに満足しています。でも…、振り返ると、人ばかり考えて自分をおろそかにしていると、感じました。門間さんに、私の想いをじっくり聞いてもらうことで、私自身の信念をつかみ直したい。新たなステージに行きたい」
と依頼されました。そして、打ち明けてくれました。
「でも実は、どう頼んだらいいか、考えあぐねていたのです。何がほしいかわからなくて」
Aさんに限らず、人は、社会のルールを覚える中で、
無意識に【自分の価値観】を手放してしまう時があります。
私たちは、子供から大人に成長していく中で、
「これはいい」
「これはダメ」
など、学びながら育ちます。
社会生活を送る上で、欠かせないことです。
でも、そのなかで、
音楽が大好きなのに、「才能ないからミュージシャンはだめ」といわれたり、
文学に浸り切った大学から社会に出たら「文学なんて高尚で」と敬遠されたり、
圧力で、自分に蓋をすることがあります。
そして内部深くに沈めてしまい、
自分の価値観を忘れてしまいます。
でも、それを呼び起こすことはできます。
例えば、言葉で忘れていても絵を通じて
「自分はこうだったのだ」と、思い出せるのです。
Aさんには、無意識に身につけている色から出発。
その色をもとに、構想を20枚以上描きました。
次に、そこから惹かれる絵を3枚くらい選んでもらいました。画家は絵を深く詳しいことばに置き換えられます。それがフックになって普通の人は「こういう理由で絵を選んだのかもしれない」と、気がつき始めます。
そして、気づきを言葉にし始めると、深い深い海の底から浮き上がってくるように、封印していた気持ちや夢が、よみがえり始めるのです。この作業を繰り返して、Aさんは、【扉】というテーマにたどりつきました。
さらに、扉でも、どんな大きさなのか。どんな形なのか、どんな風景なのか…。言葉にしていくことで、バラバラになっていた自分を【扉】に託してまとめていきます。
そうやって、心の中で散らばっていたものを、つなぎ合わせてあるべきところに収めてあげれば、価値観が浮かび上がります。奥深くに眠っていたホンモノの価値観を再発見することができるのです。自分を解放し、やりたいことを思い出せるのです。
そうやってほんとうの自分につながる【扉】を手にしたAさんが言いました。
「私の想いを愛情たっぷりに、かたちにしてもらって、満たされました。今後は、人へ向けていた情熱と同じように、じぶんを大切に感じていきます」
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。