この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
行きたい方向がわかる!こころの封印を解く方法
「どこか心に腑に落ちないものがあるのです。いつまでも心が定まらない気がするのです。そんな時、門間さんは絵を描くことを通じて、依頼主の立ち返る場所を見出してくれると聞いて」とCさんが訪ねてきました。
Cさんは、状況を上手につかむ経営者。仕事に誠実に取り組むので、成果も出ています。経営している日本語学校のスタッフから厚い信頼を寄せられています。スタッフたちも優秀です。一見、問題がないようです。
でも、Cさんは、「どこか自分自身にブレやズレがあると感じます。でも、それが、何だかわからないのです。そして、それを聴いてもらえる機会が今までなかったのです」と言います。
この場合は、先入観なしに、お話を聴いて、図に起こすようにしています。絵の話をしないのです。「ええっ?絵のオーダーなのに??」と、驚くかもしれません。しかし、私のオーダーでは珍しくありません。「絵の話をしなくて、大丈夫なのか?」と心配する人もいますが、大丈夫。
イメージと言葉の世界は、画家からみるとつながっています。例えば、緑色は「自然、安定、安全‥‥」花は「優美、可愛らしさ、癒し‥‥」など、適切に変換します。だから、言葉から入っても絵から入っても、どちらでもいいのです。
大事なのは、【立ち戻る場所の手がかり】を得ること。そのために、時には絵の話よりも、今まで封印していた部分を見つけるのが先なのです。見つけるコツは、言えなかったことを、表現すること。
実際に、今まで、言葉にできなかった想いを全て吐き出していく中で、Cさんは、事業でのターゲットが核心からずれてブレブレになっていることがわかりました。「お〜!なんと‥‥このタイミングで門間さんのセッション受けてなかったら、いろんなターゲットをぐるぐる回って、時間と労力を失っていたと思います。本当に感謝です!!」と、笑顔になりました。
そして、「門間さんに絵の内容は、お任せしちゃおうかな」と、スッキリした顔で言うので、「門間のセッションを受けると、気づかないうちにイメージの世界にもつながり始めるのですよ。帰ったあとイメージが浮かぶ人もいます。楽しみにしていてくださいね」と答えました。すると、Cさんは、「本当に?今、何も浮かばないのに??そんなことあるのかな‥‥」と目を丸くして、帰って行きました。
その翌朝です。「驚きました!イメージって本当に浮かぶのですね。今朝、目が覚めた瞬間、降りてきました!!」Cさんからメールが届きました。
「 迷わず進める一本の道。その先に、光のエネルギーが待っている。大きな道を夢に向かって進む感じがいい、とわかりました!」
短い言葉です。しかし、私には十分でした。なぜならば、Cさんの中の核に触れる話の中で、言葉をイメージに変換するために必要な言葉も全て聴いていたからです。だから、ビジョンクリエイターとして、ピン!とイメージが浮かびました。
その後、イメージを絵にするのが、画家の役割です。習作を描いて確認。その後に、「これがCさんのビジョンだ」と、3枚の構想が生まれました。
3枚を見比べて「どれもすてきです」と迷いながらCさんが選んだ一枚。それは、青い海を渡って真っ直ぐ輝く道と太陽の絵でした。
その後、本画に着手。完成した絵を手にしたCさんは、「毎朝これを見たら、ブレないで真っ直ぐ、仕事をできますね!仕事のデスクからよく見えるように飾ります」と喜びました。
そして今、Cさんは行きたい方角に向けて進んでいます。心の底から腑におちる経営をしているので、事業も着々と拡大しています。
進むべき方法がこれだ、と思っているのに、なぜか今ひとつエネルギーが湧いてこない時。ひょっとしたらそれは、「遠回りしているよ、ブレてるよ!」という、心からの合図かもしれません。それは、【心の奥に強いパワーが封印されている】のを、教えているのです。
だから、合図に従って封印をとけば、真っ直ぐ進む道があきらかになります。心に素直になって、言葉をつむぎ出せばいい。はっきりしたそのイメージを大事に、歩んで行けばいいのです。
そうすれば、毎日まいにちが、自分らしい人生へまっすぐにつながっていくのです。
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。