vol.55【祈り2016|オーダー絵画に脳科学が加わるきっかけを作った「血流が一番大事」という一言】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

祈り2016|オーダー絵画に脳科学が加わるきっかけを作った「血流が一番大事」という一言

それは、2016年のころ、脳科学とはかけ離れた場所での出会いでした。タレントで実業家のSさんを囲む、パーティ。出席者は100人以上!主催者に誘われた時、「きっと華やかな席だから、場違いなのでは?」と思いました。タレントも混じった異空間にちがいない。行ったら自分は浮いてしまうだろう‥‥、でも、こんな機会、滅多にあるものじゃないから、行ってみよう、と決めました。

まさかそこで、「自分の頭で考えることの重要さ」を語りあうなんて、逆立ちしても想像できません。しかも、2018年にノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑・京大名誉教授が「(科学誌の)ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割」と自分の目で確かめることの大切さをメディアに語る2年前。同じことをT先生に聞いたのです。
そして、この出会いがオーダー絵画に脳科学的な視点が入るきっかけになりました。

予想通り、パーティはタレントのSさんを囲んでタレント達が話す華やかなものでした。周りを囲む人たちと名刺交換をすると、芸能関係の仕事の人で溢れているのがわかりました。私にとって今まで接したことがない人たちです。話してみると面白い反面、「やっぱり別世界で、接点がないな」と、感じました。

興味関心に接点がない、相手の問題や困りごとが解決できない、という人たちとは、名刺交換をしてもその後に続くものがありません。タレントの周りに集まっていた人たちは、私との接点があまりない人たちでした。

100人規模の会ですから、離れたところにも、10人単位の集団がそこここにありましたので、いくつか加わってみました。でも、なんだかピンときません。こんな時は、視点を変えると良い出会いがあるものです。席に戻って食事を取ることにしました。

知人のKさんが初老の男性と座っていた席です。男性と席で名刺交換すると、医学博士でリハビリテーションのプロだとわかりました。それこそ縁がなさそうですが、このT先生に、とんでもなく深い縁をいただくことになるので、人生はわからないものです。

食事をしながら話し始め、T先生が「治療は血流が一番大事だと思っている」と言ったのがきっかけでした。私は腰を悪くした時期があり、ツボや有酸素運動や瞑想など、ありとあらゆることを何年も試して同じ結論になっていたからです。「素人ですが、私も血流が一番だと考えています」すると、距離が一気に縮まりました。「経験から答えを導き、行動することは、素人であろうと玄人であろうと大事なことだ。また、それはどんな分野でも共通して言える」というのです。

本庶教授が「研究に対する姿勢は好奇心と『簡単に信じないこと』が重要だ」と言ったように、自分の専門分野において、何事も自分の目で確かめることが大切なのだ、というT先生の姿勢が伝わってきました。そして、それは【感じて表現すること】を大切にする私が心掛けてきた生き方でした。

いつの間にか、パーティそっちのけで、2人で熱く語っていました。分野も歳も違うけど、一人ひとりのクライアントに対して現場から答えを導き出す考え方は、全く同じ。話せば話すほど面白くなってきます。パーティが終わる時、治療院に遊びに行く約束をしました。

すると、後日会ったときには、パーティの延長のように‥‥、3時間、ディスカッションしました。そして、2人とも脳科学に興味を持ち始めていることがわかり、T先生の主導で脳科学の本を1ヶ月に一回読み合わせする勉強会を始めることになります。

なぜ、脳科学の本の読み合わせをすることになったか?は、また別の物語です。

 

今回完成した作品 ≫「祈り2016 」

 

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「門間さんに描いてもらい」とひそかに思いを育んておられた皆さま、是非ご確認くださいませ。

https://brand-farmers.jp/blog/monma_vision-paint/

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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