この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
『宇宙創造』|頭の中のちらかった断片が楽しく整理されたサロン主催のHさん
「ステイホームを経て、自分が【本当は何を望んでいるのか】知りたくて」と依頼したのがHさんでした。コロナ禍になって初めての夏。オンラインでの申し込みでした。
オーダー絵画で自分が望んでいることを知る?そんなことができるの?そもそも、絵とどうつながるの?という疑問が次々わいてきそうですが、私にはよくある依頼です。
「コロナ禍が始まってサロンで対面セッションができなくなりました。そのため、オンラインでのセッションを始めました。すると、オンラインでもできたのです。対面でなければというのは思い込みでした。そして、『どうやら頭の中に不要な思い込みがたくさんある』と気付きました。『でも、何を手放せばいいのだろう?どう進んでいくのが最善の道だろう?』なんだか迷うようになりました。頭で考えているのと、心で望んでいることがズレているようです」
環境の変化に合わせて自分も変わると、思いがけない可能性に気づくことがあります。それは何歳でも起こります。やってみたらできた、という経験は大なり小なりだれでも持っている経験だと思います。
脳科学的にも、脳を形づくる神経とネットワークは固定したものではないことが知られています。環境に応じて変化できるのです。現在、脳は成長や学習、記憶などで柔軟に変わるのがわかっています。
だからHさんも、コロナ禍に対応をすることができました。そうして、方向転換してみたら、揺れ動きで大地に亀裂がはいって下が見えるように、心の奥底がみえたのです。
そして自分の可能性に気がついたHさんに、心の奥が語りかけてきたのです。「やりたかったことを、もっと見つめて見ないか?」
奥底の自分とは、子供の頃からの純粋な気持ちです。純真で神聖なこころ。実は、画家はこれを聖域として自覚しています。ピカソがアトリエに入る時に「イスラム教徒がモスクに入るとき靴を脱ぐのといっしょだよ」と言ったのは、それです。
普段私たちは、利害や損得を考えながら生活しています。そうでなければ、仕事も成り立ちません。一方で、利害や損得だけではストレスが溜まります。それを根本から癒すのは、心を洗い流すような純真無垢なエネルギーです。画家はみな、それを知っているので、その自分に向き合って絵を描こうとするのです。
私はオーダー絵画で、その人の想いを描きます。だから、その人が『純粋な自分に触れるにはどうしたらいいか』を10年以上考えてきました。そして、実際にセッションすると‥‥、不思議なことが起こりました。心に触れるような話をすればするほど、その方の頭の中の断片がつながるのがわかってきたのです。
だからオーダー絵画のためのセッションで、自分の軸を見つける手伝いをするようになりました。テクニックではなく、画家として【自分の奥底を覗き込もう、向き合おう】と筆をとり続けた年月‥‥。そこから得られた体感のようなものが、クライアントに伝わるように感じます。
Hさんは「思いつくままに言葉に出すことで、物事が整理されるのを感じました。誰にでもできることじゃない、門間さんだから出来ること。だから価値のあるセッションなのですね。自分の中に答えは既にある、とはよく言いますが、ちらかった断片からそれを見つけるのは一苦労。それを一緒に閃きとともに見つけていく作業がとても楽しかったです」と、霧が晴れたように晴れ晴れとした笑顔になりました。
例えば、「なぜサロンを、今のメニューでやっているのか?」を、【自分の気持ち】から答えてもらいます。メニューのラインナップ、価格帯。客層‥‥。それを、「なぜ選んでいるのか?」直感的に口に出すのです。すると、その方の<奥底の自分>と<損得の自分>とのつながりが見えてきます。それを私が長年の経験から培った具体的な言葉に還すのです。
「Hさんの知見からのオリジナルなサロンメニューって本当はこうできるんですね」と。
「アイデアをいただいて、これまで同じようなことを言われてもピンとこなかったのが、『そうだ、これだ!』と腑に落ちるマジックな流れ。ただの言葉ではなく肉となるのを感じました。得たものを一言でいうと、【やる気】ですね!何かやらないと足りないのはわかるけど、具体的にみえない。そんな状況でしたが、具体的な提示にエンジンがかかった感じがしました。」
その後Hさんは、オーダーを通じて変化していきました。
「仕事の上で、軸として拡大発展させていきたいものが、ますますハッキリしてきました。バラバラだったものを再構築する。なかなか骨の折れる作業ですが、自分のことなので楽しいです」
セッションを重ねる中で、絵は構想から下絵、そして本画へと発展していき、Hさんの心の軸もさらにはっきりと変化していくのですが、それはまた別の物語です。
<セミオーダー絵画の依頼方法はこちら↓>
「門間さんに描いてもらい」とひそかに思いを育んておられた皆さま、是非ご確認くださいませ。
https://brand-farmers.jp/blog/monma_vision-paint/
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。