この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
『【飛龍】|みんなが明るく幸せになるように』
梅雨で曇りがちな今の時期。
人の成長や繁栄を後押しするために描く画家として、
晴れやかな昇龍、飛龍を届けたいと思いました。
色には、人の気持ちに働きかける力があります。例えば、明るい青空を見ると多くの人が「気持ちいい」「スッキリする」と言います。明るい色は人の心に影響を与えやすいという学術研究結果もあります。
だから、曇りがちな天気が多い今、極彩色で、色鮮やかな飛龍を描きました。
絵全体が輝いているので、見るだけで
希望や夢、
平和、
理想郷、架け橋
幸せいっぱいに、幸運に導かれる龍です。
飛龍は、空をかけて、雨を降らせると言われます。
例えば、
妙心寺 法堂天井 狩野探幽 雲龍図の龍など、
古くから描かれる龍の多くは、もくもくとした雲を従えています。
恵みの雨を降らせ、万物を成長させようとする飛龍の力を伝えています。
日本だけではなく、インドや中国でも恵みの雨を降らせてくれるのは龍で、尊く不可思議な霊獣として大切にされてきました。
また、渦巻で表現した雲には、生命と豊穣の意味を込めました。渦巻は、古くから生命と豊穣のシンボルとして世界各地で使われています。身近なところでいうと植物の葉のつき方やカタツムリの殻、台風や銀河も渦を巻いています。全てのものを成長させようとする飛龍の力に、渦を巻く雲は、ぴったりです。
この飛龍では、龍の周りを取り巻く雲全体を渦を巻くように描いて、絵の全体からワクワクするようなパワーを感じられるようにしました。
昇龍や飛龍は、古くから描かれてきたテーマですが、今を生きる人にも大人気。実は、オーダーメイドで一番多いテーマです。新しく何かを始めたい人、始めた人、更なる発展を目指す人など、志を持って行動する人たちに、たくさんの龍を描いてきました。
この飛龍を描くきっかけは、デザイナーの木村徹から
『超訳 易経』竹村亜希子著を勧められたこと。そこには、魅力的な飛龍の話が書かれていました。
「生命を天から受ける動物は頭を上にして、地から受ける植物は、その根を下に張るように、皆それぞれの類に従うのである。龍は水を司る生き物、雲は水蒸気です。恵みの雨を降らせ、万物を成長させようとする飛龍の志が同じ「水の気」を持つ雲を呼び、龍と雲は感応し合って飛龍が飛ぶところ雲がわき起こります。きちんと調律された楽器の弦がたがいに共鳴し合うように、飛龍の志が共振共鳴を起こす周波数を出すのです。周波数が合うと、お互いに共鳴し合って人も物も事もすべてが集まってきてどんどん活性化し、気が高まっていきます」
志に様々なものが共鳴して、高まっていく‥‥、その通りだと感じます。
私自身、いつも龍を描くとき、その人の志を大切に表現してきました。絵を見るたびに、志を思い起こせることができれば、挫けそうなときに前を向くことができます。問題が起きても、なんとかその先の道を見つけようとします。道がなければ、自分で創ろうとします。そして、そういう姿を見た周りの人々が、いつしか手を貸したり、寄り添ったり、応援したりするようになるものです。
10年以上、成長や繁栄を後押しするオーダー絵画を描き、その後、その人らしい成功をおさめた絵のオーナーと話をして、しみじみ思います。志を持って、前をむき続けることは、自分や周りの人生を明るく豊かな心にします。
この飛龍は、見る人みんなが明るく幸せな気持ちになれるように願って、描きました。もしよかったら、ご自分の志を龍に重ねて、明るく前を向いて毎日を過ごす一助になれば幸いです。
なお、デザイナー木村徹 監修、原案制作を画家門間にて、この【飛龍】が生まれました。
(原画は、パステルで描いたアナログ絵画です)
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。