其の四十壱 音楽ってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:みんなは何におどろく?
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拙者がともに
働く仲間たちは
常にイヤホンをして

音楽を聴きながら

仕事をしている。
考えるときも
作業レベルのときも
仕事がなんであれ、

音楽を聴きながら

仕事をしている。

これが拙者にはできない。
ストレスしか感じない。

音楽を聴きながら
仕事できる人たち

には、

音楽を聴きながら
仕事できない拙者

がまったく
理解できないようだ。

拙者は、

ス○ーバックス

が代表する、
自宅でも仕事場でもない
サードプレイスで
仕事ができない。
それは音楽が
流れているから。

どーーーしても
音楽が流れる環境で
仕事をせざるおえないとき、

拙者はイヤホンをつける。
イヤホンの先は、
iphoneに繋がっているが
無音でござる。

これが知る人ぞ知る
知らない人は
まったく知らない
イヤホンの

耳栓活用

である。
ちょっと、水中に
いるような
雰囲気になる。

最近、窓全開の
地下鉄移動中も
この耳栓活用が
大活躍でござる。

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拙者の場合、
音楽が耳に入ってくると
クルミ大の脳に
ずーーーんと
負荷がかかるのだ。

思考してるのに
思考できない。

つながろうとしてるのに
切断される。

という感じ。
思考の質の違いではなく
思考、着想そのものが
できなくなる。

この話をすると、
大抵の人が驚く。

音楽があると
リラックスして
仕事をはかどるし
アイデアも
浮かびやすい

という人が
拙者周辺では
大半なのだ。

この違いは
なんであろうか?

単に、拙者が
クルミ大の脳に
負荷がかかっている
のだろうか?

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思い起こせば
竹やぶで
でんぐり返しをしていた
幼少時のときから、
生活の中で

音楽を聴きながら

という習慣が
身についていない。
ぼーっとするときに
音楽を聴くと
いうこともしない。

音楽を聴くときは

これから
音楽を聴くよ

と決断し、
寝っ転がったり
椅子に座ったり
逆立ちしたりして聴く。

これから
掃除しますよ

と雑巾を
しっかり絞り、
床を無心に拭く。

これと
同じような
マインドセットが
必要となる。

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ドイツの小説家
ジャン・パウルは

音楽は空気の詩である。

と言った。

詩=言葉

であるとするなら

音楽を聴く領域で
言葉を感じている

と言えるかも
しれないでござる。

言葉で思考して
別の言葉が
覆いかぶさってくると
いうことになる。

思考してるときに
音楽が耳に入ってくると
溺れるような
息詰まりを感じる。

拙者にとって
音楽とは
言葉なのかもしれない。

ゆらぎの理論研究で
著名な佐冶晴夫博士は
宇宙探査機ボイジャーに
音を搭載するとき、

どんな音楽を載せるか

という話題になったとき

バッハでしょう

と提言した。

バッハの音楽には
宇宙共通の

ゆらぎ

がみられるという。
ゆらぎは、
規則性があるように
見えても
空間的、時間的に
予測できない変化が
混在する現象。

自然界では
あらゆる物質が
もつと言われている。

このゆらぎを
含む音楽が
宇宙で交流するかもしれない
知的生命体への

メッセージ=言葉

として
ボイジャーに
搭載された。

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話は飛んで、
日本の能楽では、
バッハのような

メロディはない

能楽に代表される
日本の古来の
音楽で大事にされているのは
メロディではなく

音を出す前の呼吸

だと拙者の師匠は
おっしゃていた。

音を出す前の呼吸が
舞台にいるものたちに
共有されて、

ひとつの世界を
構築する

言い方を変えるなら
音は

身体の対話

といえるだろう。
だから能楽には

音階の楽譜がない

絶対的な音ではなく
互いの呼応によって
生じる、
相対的な音だからだ。

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ってことで
音楽とは、メロディであると思いがちであるが、そうではない。

音楽とは

身体が対話する言葉の一種

でござる。

拙者、ご飯を食べる時も音楽があると集中できないでござるよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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