其の佰拾壱(9.境目研究家の視点に打たれる~人間ランドを語り合う)

パンダ侍が斬る【3桁ゾロ目】記念対談

パンダ侍の紹介と110回の連載
 安田からの紹介。「パンダ侍とは?」 

女性と出会うことは稀有な私ですが、こんな面白い人がいたのか!と初対面で衝撃を受けた女性。それがパンダ侍の小野ゆうこさんです。ものの見方が面白い、表現の仕方が面白い、そして彼女が作った「イノベーションカード」がこれまた面白い。ということでイノベーションカードを使ったコンテンツを書いてください!とお願いしました。(イノベーションカードとは?

 のコンテンツについて 

普段のコンテンツはその日のお題から始まります。たとえば「めがね」というお題に対してパンダ侍さんが「イノベーションカード」を一枚引く。するとそこには「違う場所に置いてみる」というメッセージが。「めがね×違う場所に置いてみる」というテーマでパンダ侍があなたの先入観と思考を斬りまくります。これまでの連載を読む

 対談 目次&予定 

1.パンダ侍、境目のそもそもを知る~境目研究家の誕生秘話を知る
2.パンダ侍と境目研究家のウフフな共通点見つかる
3.パンダ侍、自分の境目を問うてみた~照れたり喜んだり
4.パンダ侍、マンガを問われる~焦りを問われる
5.パンダ侍、境目研究家の座右の名をを知る
6.パンダ侍、ラブと愛の境目を学ぶ
7.パンダ侍、宇宙の法則を語り合う
8.パンダ侍、境目研究家からヤバイことを教えてもらう
9.パンダ侍、境目研究家の視点に打たれる~人間ランドを語り合う←今週はここ
10.パンダ侍、不安を問う
11.パンダ侍、人間ランド卒業を問う

パンダ侍、境目研究家の視点に打たれる

パンダ侍
パンダ侍

それが、わたしたちの受けた教育だったんですかね。自分で考えない訓練をしてきたんですかね。

安田
安田
そう。「右向け右」で右に向いちゃう、っていうのをやりすぎたんでしょうね。
パンダ侍
パンダ侍

そういう意味で、結果を出している、すごい教育力ですよね。

安田
安田
すごいですよね。教育する側というより、日本人は教育されるのがうますぎますね。
パンダ侍
パンダ侍
なるほど。
安田
安田
「素直」というのではなくて、教育されやすいプロトタイプみたいな。
パンダ侍
パンダ侍

自ら染まる。

安田
安田
そう。なんにでも染まりやすい代表的民族じゃないですか。。
パンダ侍
パンダ侍
その資質を使ってかいくぐってこれたこともあるでしょうね。でも、現在、それがちょっと拙い傾きに偏ってきていると。
安田
安田
「愛国心」も教育できますよね。でも、冷静に考えると、国家とか国境とかいうのも、つい最近、人間の誰かが適当に「ここから俺の陣地ね」って線を引いて決めただけですからね。
パンダ侍
パンダ侍
なるほど。
安田
安田
それを命がけで守るのかどうか。
パンダ侍
パンダ侍
そうですね。
安田
安田
新宿区と板橋区の間には国境がないから、みんな仲よくできるわけじゃないですか。だから、「国なんてないほうがいいんじゃないの?」っていう気が本当しますね。
パンダ侍
パンダ侍
ジョン・レノンですね。
安田
安田
はい。でも、そんなこと言おうもんなら。。。
パンダ侍
パンダ侍
うん。もみくちゃにされますね(笑)
安田
安田
はい。もー。それは大変なことになるわけですから(笑)
パンダ侍
パンダ侍
「そういう考えもあるよね」って受けとめないですからね。
安田
安田
ならないですよね。
パンダ侍
パンダ侍
「おまえらー!!!なんだその考えはっ!!!」ってなっちゃうんですよね。
安田
安田
はい。
パンダ侍
パンダ侍

何事にも一理ある。って受けとめて、落ち着いて考えてほしいですけどね。考えたうえで、「うん。俺は国境が大事だと思うのよ。なぜなら」って話してくれればいいですけどね。意見なんだから。

安田
安田
「世界がひとつの国に」なんて言うでしょう。私は力で統一するのは無理だと思うんですよ。
パンダ侍
パンダ侍
ふむふむ。
安田
安田
誰かが最初に国境を放棄する。それにならってみんなが放棄していき、結果的に1個になる以外ないと思ってます。
パンダ侍
パンダ侍
なるほどー。
安田
安田
そうなるとですよ、最初に国境を放棄した国の名前が将来残るわけですよ。
パンダ侍
パンダ侍

ふむふむ。

安田
安田
「あそこが最初に国境を放棄したんだ」って。その最初の国に日本がなるといいな、っていうのが私の望みなんです。
パンダ侍
パンダ侍

最初に国境を放棄した国が、人類史上で国家として残り続けることができる。ってこと。

安田
安田
はい。
パンダ侍
パンダ侍

国境も境目ですからねー。境目研究家の視点から斬るとそうなるんですね。面白いっ。

安田
安田
いまの尖閣とか竹島とか、「べつに、いいじゃん」って言おうものなら、大変なことになりますよ。
パンダ侍
パンダ侍

そうなんですよね。もともとは誰のものでもありませんからね。

安田
安田
そうですよね。
パンダ侍
パンダ侍

うん。地球が滅びだしたら、人類なんて一瞬で滅亡しますからね。

安田
安田
そうですよね。
パンダ侍
パンダ侍

うん。いまはまだ、地球が本気出してないから(笑)

安田
安田
本気出すまでもないんでしょう。カビですから。

パンダ侍、人間ランドを語り合う

パンダ侍
パンダ侍

カビだからこそ、地球の手のひらの上で遊ばせてもらえるんですね。

安田
安田
まだ恐竜とかにくらべると短いですからね。たかが200万年ですからね。
パンダ侍
パンダ侍

そうですね。遊んだほうがいいですね。

安田
安田
遊んだほうがいいんじゃないですかね、はい。
パンダ侍
パンダ侍

「遊びとなにかの境目」の「なにか」ってキーワードを入れるとしたら、どんな言葉を選びますか?

安田
安田
遊びとなにか?
パンダ侍
パンダ侍

うん。

安田
安田
まあ、だいたい対義語になるのは「仕事」ですけど、それ、いまいちですよね。
パンダ侍
パンダ侍

いまいちですね。

安田
安田
ね。
パンダ侍
パンダ侍

うん。

安田
安田
遊びとなにか、入れるとしたらなんでしょうねぇ。うーん。だいたい、ぜんぶ遊びだと思ってますからね。
パンダ侍
パンダ侍

あ、そうですね。

安田
安田
うーん、なんでしょう。「退場」ですかね。死ぬってこと。
パンダ侍
パンダ侍

ああ、なるほど。

安田
安田
生きてること自体遊びだと思ってますから。
パンダ侍
パンダ侍

ふむふむ。

安田
安田
私は「人間ランド」に遊びに来たと思っているんです。
パンダ侍
パンダ侍

(笑)

安田
安田
ディズニーランドで、「こんなかぶりもの、どうせ偽物だろう」とかって言うんだったら、べつにわざわざ来なくていいじゃないかって感じなんで。
パンダ侍
パンダ侍

行ったからには、思い切り遊んで、さっさと帰ろう、ですよね。

安田
安田

そうですね(笑)。おそらく、経済とかも真面目にやってますけど、人間が考え出した最もすばらしい壮大な遊びが「お金」とか「金儲け」とかなんですよ。

パンダ侍
パンダ侍

なるほど。

安田
安田
これは遊びだと思えばものすごく楽しいんですけど、だけど、ここに縛られちゃって、「どうやって生きていこう」みたいになると大変。
パンダ侍
パンダ侍

そうなんですよね。

安田
安田
私は小野さんのように達観できてないんで。
パンダ侍
パンダ侍

まだまだ修行中ですけど、いつもなんとかなるんですよ。

安田
安田
すばらしいですね。まあ、私もそうやって生きてきましたけど(笑)
パンダ侍
パンダ侍

そうそう、そうでしょ(笑)

安田
安田
はい。
パンダ侍
パンダ侍

そうだと思います。なので、いつも「なんとかなるな」って。

安田
安田
なんとかなるんですよね、結局。
パンダ侍
パンダ侍

そう。結局なんとかなる。宇宙とつながってさえいれば、なんとかなる(笑)

安田
安田
「それはおまえがそんなに余裕があるから言えちゃうんだ」みたいな人がいっぱいいるんです。
パンダ侍
パンダ侍

ふむふむ。

安田
安田
そういう人にちょっとでもこういうことを配信をすると、炎上してあれこれいっぱい言われるわけなんです。
パンダ侍
パンダ侍

大変だ。

安田
安田
でも、炎上することが嫌なんじゃなくて。
パンダ侍
パンダ侍

そこじゃないんですね。

安田
安田
はい。そう言いながらも、自分のなかに多少は不安とか、この人たちとかぶるものがあることが見えちゃう。そうなると、なんか、自分が偽善者っぽくて嫌なんですよ。
パンダ侍
パンダ侍

なるほど。

安田
安田
本当に100パーセント、「風があるときに風に酔える」ようなやつになりたいわけですよ。
パンダ侍
パンダ侍

ふむふむ。

安田
安田
でも、そういうやつになると、たぶん、もう人間である必要がない。
パンダ侍
パンダ侍

あははは。解脱だ(笑)

安田
安田
はい。人間ランドにいる必要なくなっちゃう。

 

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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