こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
好きを仕事にできる人は好きだと思い込める力の高い人なんじゃないかと思いました。金子亜佑美です。
安田佳生です。
今回はケアマネージャーの40代の方からご質問をいただいています。いつも配信を楽しみにしております。質問です。いわゆる「仕事ができる」とは具体的にわかりやすく言うとどのようなことなのでしょうか?
ということです。安田さん。
え、僕ですか?
すぐ終わっちゃうよ、番組が(笑)
「仕事ができる」とは、これは結構20年ぐらい考え続けてるテーマですね。
考え続けてるんですか?今も。
考え続けてますね。考えたことありますか?
うーん。「仕事ができる」って・・・例えば営業の人がいくら沢山仕事を取ってきても、その場の状況として相応しくなきゃそれはそんなに「できるな」とは言えないし、すげえやる気があって色々やるけど、でもめっちゃ「今その時期じゃない」みたいなのもなんかやっぱ違うなと思うし。
聞こえない聞こえない(笑)
そうね(笑)。なんだろう。
つまり、それは今の会社に対する愚痴ですか?
やべ(笑)。愚痴っとる。
今、リアルに誰かを想像してた?
あー、めっちゃ愚痴っとる。
ウケる。
そう。まあ、だからどうなんですかね。なんか、人として何か「この人いいな」っていう人のことを「仕事できんな~」っていう言葉で・・・
いい人かどうかはまた別なんじゃないですか?めっちゃ嫌な人だけど仕事ができる人もいるし、いい人だけど仕事ができない人もいるじゃないですか。
そうかぁ~。
例えばハムスターだとどうなんですか?
ハムスタ!?
できるハムスターとできないハムスターはどう違うんですか?噛みついちゃうヤツはやっぱダメでしょ?
いや、噛みついたとしても、「寂しいから構って」って愛情表現をするんだったらアリっす。
できるヤツ?
できるヤツ。
それは骨が砕けるぐらいでも?それはやり過ぎ?
やり過ぎですね。
なるほどね。
素っ気ない、愛情表現もまったくない、ただ食べて生きてるだけ、っていうハムスターは「この子はもっと愛情表現したほうがいっぱい種あげれるのに」って思います。
なるほどね。つまり、単にわがままだったらダメだけど、あまりにも物わかりが良すぎてもダメだし、ちょっとたまに噛むフリをしながらも、噛む力は1.5キロ以下っていう、みたいな。
駆け引きが?
そのハムスターはいいハムスターかもしれない。できる。
ものすごいいやらしいハムスターなんじゃないですか。
いやらしい。打算的(笑)
どうなんでしょう。
どうなんですか?
栃尾さんはそういう打算は得意そうですけど(笑)
私、多分苦手だと思いますけど(笑)
苦手そう。
あ、苦手なんですか?
そうですね。「仕事ができる」に私なりの考えを述べていいでしょうか?
述べてください。
お願いします。
やっぱり役割によって違うと思うんですよね。例えば企画マンだったら、事務処理全然できなくてもめちゃくちゃいい企画を立てる人は「仕事ができる」と呼ばれるでしょうし、逆にあんまり企画力はないんだけど、バックオフィスっていうんですか、営業のアシスタントみたいな感じでテキパキ事務処理をするみたいな人も、そういう職に就いていたら「仕事ができる」だと思うんですよね。つまり、言い方を変えると自分の得意に適した職業の人は「仕事ができる」なのか?みたいなことをちょっと思ったんですよね。
なるほど。
なるほど。
どうでしょう?
じゃあ、つまりハムスターに置き換えるとどういうことになります?
さらに置き換えなきゃだめ?(笑)
難しいな、それ(笑)
ハムスターに置き換えると、さっき金子さんが言ってたような、ちょっといやらしいハムスターが実は仕事ができるハムスターと。
なるほど。
つまり、自分のことを求めてる人に飼われたら、それは仕事ができるハムスター。つまり、亜佑美ちゃんのように打算的なハムスターが好きな人に打算的なハムスターが飼われたらOKだし、ダラダラしてるハムスターが大好きな人にダラダラしてるハムスター飼われたら「仕事ができる」。
たしかにね。
なるほど。
多分、栃尾さんだったら「また種やんないといけないのかよ!」みたいな(笑)。「3日ぐらいまとめて食べとけよ!」みたいな(笑)。そんなことないですよね?
飼ったことないのでわからないです(笑)。
ねえ。では話を戻して・・・
そんな感じじゃないでしょうか。与えられるものと適性がピッタリ合ってるみたいな。
あと、「仕事ができる」って発信する人との相性もありますよね。
発信?
この人見て「あ、こいつ仕事ができるな」ってこっちが言う。
ああ。Aさんから見たら仕事ができるけど、Bさんが見たら仕事できないって、そういう意味?
そうです。その仕事が適性だとしても、「ああ、この人はちゃんとできてんな」と思う人もいれば「いや、この人こういう角度から見たらこれできてないよ」って、掘って掘って言う人もいるかもしれないから。
たしかにね。遅刻するだけで「仕事ができない」みたいに言い切っちゃう人もいますしね。
質問に「いわゆる」って書いてあるじゃないですか。「いわゆる仕事ができる」って。この「いわゆる」が良くないと思いますね。
良くない?
え?ダメ出し!?
はい。まあ、質問にダメ出しするのがいいかどうかは置いといて。例えばイチローさんいるじゃないですか。イチローさんは僕の中では「どうやったら野球が上手くなるか」を野球選手史上最も長く考えた人だと僕は定義しているんです。例えばいわゆる「野球ができる人」っていうのが「ホームランが多い」とか「走るのが速い」とか「走攻守が揃ってる」とかみたいなことを言われても、多分イチローさんにとったらそんなことどうでも良くて、「いわゆる」なんかどうでも良いんです。つまり「自分にとって野球が上手いとはどういうことか」ということが彼にとっては大事なはずです。この人がなんでこんな質問をしたかわかんないんですけど、例えば今収入がすごい少なくて、収入を増やしたいからこういう質問をしてるんだったら、「収入を増やすために仕事ができるやつになるためにはどうしたらいいか」を考えなきゃいけないし、会社での評価が低いんだったら「今の上司に仕事ができるやつだと思われるためにはどうしたらいいのか」っていうことを考えないといけない。あと、さっきの遅刻しない人を評価する人だったら遅刻しちゃいけないし。だから「いわゆる」なんて意味ないんですよ。
なるほど。
たしかに。
そんなこと何の意味もないんです。「いわゆる」っていうのはつまり多くの人が共通的に「こういう人は仕事ができるっていうことだろう」というような、社会的地位が高いとか、年収が多いとか、そんなことを考えてもあんま意味ないと思うんですよね。だから、この人にとって大事なのは「なんでこの質問をしたのか」ってことですよね。
なるほど。
なんでだろう。
「誰に『仕事できる』って思われたいのか」ってことですよね。自分が自分を「仕事できるやつ」だって思いたいんだったら、「自分にとって『仕事できるやつ』とはどういうやつなんだ?」って考えるしかないんですよ。
自分で考えるしかない?
しかないんですよ。だって、自分が「どういう人を仕事ができるか」って思うかなんていうのは自分以外わかんない。だから、僕も20年間考え続けてきたのは、やっぱ仕事ができるやつになりたいからなんですよ。それは人に「仕事ができる」って思われたいわけじゃなくて、「あ、俺って仕事できるよな」って思いたいんです。そのためには「『仕事ができる』って何なんだろう?」と考えるしかない。僕の中では少なくとも仕事ができる人の定義で、1個だけ昔考えたことがあるのは、「仕事ができるとは、これこれこういうことである」ということを明確に語れる人は少なくとも仕事ができる可能性はあって、それが語れない人は仕事ができないであろうなって思うんですよ。なぜかというと、語れないとできようがないから。
目指せないですね。
はい。だから、仕事ができる人を見抜きたいんだったら、面接で「あなたにとって『仕事ができる』とはどういうことですか?」って聞くのが一番じゃないかなって思ったことはありますね。
へぇ~。
なるほどねえ~。
ということで今日のおまとめはハムスター的に。
ハムスターは無理でしょ(笑)。ハムスターは置いといていいですか?
置いといていいです、はい。
「いわゆる」という言葉は封印していただいて、自分なりの「仕事ができる」をぜひこのケアマネージャーさんは考えていただきたいと。で、安田さんが考えるたった1つの定義があるとするならば、「『仕事ができる』は何ですか?」「『仕事ができる人』ってどんな人ですか?」っていう質問をもらったときに「何々である」と語れる人はできる可能性が高いでしょうという。
そうですね。仕事ができる人になりたいんだったら、この質問の通り「仕事ができるとは具体的にわかりやすく言うとどういうことなのか」っていうのを考えるってことで、「いわゆる」は除くってことです。「いわゆる仕事ができる人」なんて考えもしようがないんです。
たしかに。
ということです。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2018年1月31日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。
ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。