「個性的な趣味を持ちたい」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第465回「個性的な趣味を持ちたい」
という金子さん。
そもそも趣味って、努力して見つけるものじゃない気がするんですよね。
栃尾

こんにちは。安田佳生のノ…ゲリラマーケティン…グ。ナビゲーターの栃尾江美です。すいません(笑)

金子

小さい頃は要領が悪いと怒られながら成長しましたが、それは単純に人とやり方が違うだけのことなんだと思い、自分は要領が悪いという呪縛から解放されました!金子亜佑美でーす。

安田

安田佳生でーす。

栃尾

すばらしい。

安田

僕も子どもの頃すごい言われてましたよ。「要領が悪い」とか、とにかく先生からの不満というか、「言われたことができないし、遅いし、要領悪いし」っていうのをずっと言われてましたね。

栃尾

人と違うだけだと。

金子

そうそう違うだけ。

安田

要領がいいか悪いかでいうと、いい分野と悪い分野があるって感じですね。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

要領のいい分野を伸ばせばいいんですよ。

栃尾

うん。

金子

なるほど。

安田

たとえば、すごく仕事遅いんだけど、料理の手際がめちゃくちゃいい人とかもいたりするわけで。

栃尾

へ~。

安田

たぶん使ってる脳みそとかも違うんじゃないかっていう気がします。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

あとは要領が悪いっていう中身も、ちゃんと理解しようとして遅くなっちゃうっていうケースもあるんで。

栃尾

はいはいはい。

金子

いやあ、そうです。うんうん。

安田

逆に遅いことがメリットというか、広く捉えるとか深く捉えるとか、捉え方の違いだと思うんですよ。

栃尾

うんうんうん。なるほど。

金子

うん。そうだそうだ!

栃尾

(笑)さて今回は……

安田

要領悪い人のほうが好きです。

栃尾

ああ、ごめんなさい(笑)

安田

いえいえ。めっちゃ要領悪かったですけど(笑)

金子

ははははは(笑)

栃尾

ほんとすいません(笑)これ、Zoomのワナですよね(笑)

安田

いえいえ。

栃尾

さて……

安田

要領悪い人は大好きです、私は。

栃尾

……すいません(笑)えーと、亜佑美ちゃんからテーマがあるってことで。

金子

今日のテーマはですねー、えーと、趣味についてということで、ちょっと安田さんに相談というかご質問させていただければと思ったんですけれども。

安田

なんでしょうか?

金子

安田さんはモウセンゴケとかバカラのグラスっていうのを、どういったタイミングで愛でるのかなあということを、ふつふつと質問がわいてきまして。そもそも、そういったモウセンゴケとかバカラのグラスっていう趣味自体が少数派の趣味だと思うんですけど、それをよいと思える柔らかい脳みそを持っているからなのかなあ、と私は思っていて。で、私もそういった、人とは少し違ったすてきな趣味を持ちたいと思っているんですけど、どういった心持ちでいることがいいのかとか、あとはどういったところで、どうすれば出会えるのかなあというのが気になっています。

安田

なんでしょうね、趣味って努力して見つけるもんじゃない気もするんですけど、僕の場合は単純に化石に近くて、三葉虫の化石とかアンモナイトの化石とか、「何億年か前にこれが生きてたんだ」っていうロマンみたいなのを感じながら見るっていうのが好きで、だから、バカラのグラスも100年ぐらい前のアンティークが好きなんですね。

栃尾

へぇ~。

安田

100年前からいろんな人が使って、誰か1回でも洗うのに失敗したらここに存在しないわけじゃないですか、ガラスなんで。それを自分が割ってしまったときの「100年間誰も割らなかったのに、ついに俺で終わってしまった」みたいなのとかが、なんともいえない哀愁があって、いいわけですよね。

金子

お~たしかに。

安田

だけど最近、実はちょっと考えてることがあって。

金子

おっ。

安田

モウセンゴケもそうなんですけど、僕、好きになるといっぱい集めちゃうんですけど、これがよろしくないっていうことがわかってきまして。

栃尾

(笑)

安田

最近、モウセンゴケに水をあげるのが義務みたいになってきて、楽しくないんですよ。

金子

あ~そうなんだ。

栃尾

増え過ぎちゃったんですね。

安田

で、グラスもね、愛でるよりも汚れてくるんで拭く作業が大変で、最近実は、ちっちゃい子どもがいることもあって、服とか、いらない靴とか、全部どんどんどんどん捨てだしたんですよね。

金子

えーっ。

安田

で、最初は使ってないし結構着倒したみたいなのはすぐ捨てるんですけど、高かった服でほとんど着てない服って、なんか、やっぱ捨てるのもったいない気がして捨てれないんですけど。

金子

もったいない。

安田

だけど、値段とかを一切考えずに、いま自分がこれから着ないものは全部捨てようと思ったら、3分の2ぐらいなくなっちゃったんですね。

金子

えーっ、すごい。

安田

さらにそれを減らしていくっていうことをやってるうちに、あることに気づいたんですけど、たとえば10ぐらいの服があると多過ぎもせず、快適だなっていうぐらいの量があるとするじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

それのちょっと足らないぐらいが、いちばんいいということがわかりまして。

金子

えーっ。

栃尾

ふーん。

安田

つまり、「もうちょいだけ欲しいな」っていう、たとえばグラスでも「あと1個欲しいよな」とか「モウセンゴケ、あとひとつ育てたいよな」ぐらいが、たぶんいちばんいいんじゃないのかな。こないだ大河ドラマ見てたら「及ばざるは過ぎたるよりよし」みたいなことを言ってましたけど、やっぱ、だから、ちょっと多いよりは、ちょっと足らないほうがはるかにすばらしいってことで。

金子

へぇ~、いいですね。

栃尾

わかる気がします。なるほど。

金子

うんうんうん。

安田

人間ってやっぱり満足をちょびっと超えるぐらい、つまり「この家ぐらいの広さがあったらいいな」っていうように、「ちょっと余裕があったらすてきだな」って思いがちなんですけど、家の広さも「もうちょっとだけ広けりゃいいのにな」とかっていうのが、もしかしたらベストなんじゃないのかなっていう。ちょっと足らないことが人間の幸福にものすごい結びついてるんじゃないかという気がしまして。

栃尾

うんうん。

金子

お~。

安田

「ちょっと足らない幸せ」っていうのに気づいたんですね。

栃尾

ふーん。

金子

なるほど。

安田

だから趣味も、金子さんみたいに「なんかそういう趣味あるといいかもな」ぐらいに思ってるときが、いちばんいいかもしれないです。

金子

いや、思いました。

栃尾

なるほど(笑)

金子

そうかもしれないです。

栃尾

うんうん。

安田

冷静に考えたら何事も、ほんとにお金もね、余るほどあってもいいんですけど、「もうちょっとだけ稼げたらいいのにな」ぐらいが、いちばん幸せなんじゃないかなって気がして。お酒とかも、「もう1杯飲みたい」ぐらいでやめとくのがよかったりとか。

栃尾

それはほんとそうですね(笑)

金子

(笑)

安田

ははははは(笑)

栃尾

それはほんとそう。

金子

うん。

安田

すべての物事は、だから、100行っちゃいけないような気がして、一歩手前で止めるってことがすごく大事な。

栃尾

止まるもんですか?

安田

いや、僕の場合は止まんなくて、行き過ぎて戻ってきた感じなんですけど。

金子

(笑)

栃尾

あ~、行ったり来たりなんですかね。

安田

うん。「それは行っちゃったからそう思えるんだ」ってよく言われるんですけど。

栃尾

あ~、たしかに。

安田

ほんとは、だから、行っちゃったらむなしくて、「『あとこれがもう1個あったらハッピーなのにな』と思ってるときがいちばんハッピーなんだよ」っていうことを多くの人に気づいてもらえるといいなあって。

栃尾

でも、それって「あと1個そろえば」みたいな状態が長くは続かないから、よりすばらしいんでしょうね、その時間が、もしかして。

金子

お~っ。

安田

うん。たとえば切手とかでもね、何かのシリーズをコンプリートさせるときに、シリーズをコンプリートしたやつを買っても満足度ないと思うんですよ。

栃尾

たしかに。

安田

1個1個そろえていって、たしかに完成するのもいいんだけど、本当に1個のところだけ空いてる状態っていうのが、この女々しさというかですね、この渇望感というか、「これさえあれば、これが完璧になる」っていう、そのときがいちばん幸せっつーか。

金子

なるほど。面白い。

栃尾

そうですねえ。でも、それをキープするためには、もう買える状態にあるのに買わないっていうのをずっと続けないといけないってことで、それはまたなんか違う感じしますよね。

安田

買わないのか、あるいはお金がなくて買えないのか、出会いがないのか。だから、よく「幸せの青い鳥」みたいに言いますけど、そこを通過して事足りるところに至るんでしょうけど、実はちょっと欠けている、「収入がもうちょい欲しい」とか、たぶん、だから、付き合ってても、「あと彼女がここさえあればなあ」みたいな、ね。

栃尾

はい(笑)

金子

(笑)

安田

そういうのがいちばん幸せなんではなかろうかというですね……趣味の話からだいぶ変わりましたけど。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

ちょっと足りないことの幸せ、みたいな。

栃尾

そうですね、たしかに。

安田

はい。趣味を見つける方法は自分で考えてください(笑)

栃尾

まったく答えてない(笑)

金子

わかりました(笑)

安田

僕は、だから、物とかの向こう側にある人間に興味があるってことですね。その物よりも、それをつくった人とか、その物が生きてたこととか、そういうのに興味がある。

金子

ふーん。

栃尾

うんうん。

安田

ということで、おまとめを。

栃尾

えっ、おまとめですか!?

金子

(笑)

栃尾

えーと、「全部そろう一歩手前がいちばん幸せだ」っていうことでよろしいでしょうか。

安田

はい。では、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー

金子

ありがとうございましたー


*本ぺージは、2021年8月25日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

*Spotify、Google Podcasts、Apple Podcast、iTunes、Amazon Musicでも配信中!


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

感想・著者への質問はこちらから