【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「事務所のデザインについて、アドバイスをください」2018年8月8日配信

第306回「事務所のデザインについて、アドバイスをください」
というご質問。ゲリラーズなら、こんな事務所を提案します。 
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

自分を低く評価することをしないことを心掛けています。金子亜佑美です。

安田

ん~、難しい(笑)安田佳生です。

栃尾

否定が多い(笑)

金子

すいません(笑)今回は経営者 50代の方からご質問いただいてます。安田さん、栃尾さん、金子さん、こんばんは。

安田

こんばんは。

栃尾

こんばんは。夜なんですね(笑)

金子

こんばんはー。いつも楽しみに拝聴させていただいております。私は6月に新しい事務所に移転を考えている50代の建築業を営む者です。今回のご相談ですが、安田さんは以前、マスコミにも取り上げられるようなデザインの事務所でお仕事をされていたと思います。そこで、今の安田さんなら事務所のデザインについてどんなふうにアドバイスするか、また、女性が多い会社ですので、栃尾さん、金子さんの「こんな事務所のデザインが良いな」というご意見をお聞かせ願えればと思います。ということです。

安田

「こんばんは」って書いてるから、夜に飲みながら質問を書かれたんですかね。

栃尾

それか夜に聞いてくださってるんですかね。

安田

あ、そうか、昼に聞いてるとは限んないですもんね。

栃尾

はい。

金子

ああ。なんか、ユーチューバーでは「おはこんばんちは」っていう挨拶が結構……

安田

何ですか?それ。

栃尾

アラレちゃんの歌でなかったっけ?

金子

あ、そうなんですか!?

安田

へぇ~。

栃尾

「ペンギン村からおはこんばんちは」ってあったような(笑)

金子

あ、そうか!それからとってるんだ。どの人にも……

栃尾

はい。いつでもいける、「ハロー!」みたいな。

金子

っていうことですね。

栃尾

安田さんはどういうコンセプトでデザインをしたんですか?

安田

デザイン、うーん……

栃尾

デザインっていうか、インテリア?なんですか、内装?

安田

正直言ってインテリアにそんなに拘ってたわけじゃなくて、営業に、お客さんのところに行くの嫌だったっていうのがありまして、ひとつはね。で、オフィスを工夫すればお客さんが「見たい」って来てくれるんじゃないかっていうことで。

栃尾

すごい!賢い。

安田

相手は社長さんなんで呼びつけるわけにもいかないんで、「見たい」って言ってもらえれば非常に効率が良いじゃないですか。

栃尾

安田さん自身が行かなくて済むから?

安田

そう、行かなくて済むじゃないですか。

栃尾

(笑)

金子

なるほど(笑)

栃尾

すごいなぁ。

安田

あとは、自分がカフェとかバーみたいなところで仕事がしたかったんですよ。で、社長室の中にそういうのを造るといやらしいじゃないですか、いかにも成り上がり社長みたいな感じで。

金子

「社長だけ良い思いして!ずるい!」って?

安田

そんな感じで。それを何とかするために「会社全体をそうしてしまおう!」みたいなことで、「これは自分のためじゃなくて、みんなを快適にするためにやってんだ!」という言い訳でやってましたね。

栃尾

じゃあ、「バー風」とか「カフェ風」っていうのがテーマだったんですか?

安田

そうですね。1階がカフェ風、地下がバーになってましたね。バーテンダーさんもちゃんといるんですよ。

栃尾

へぇ~。

安田

そんなんでしたね。あとは、「マスコミに取り上げられて」って書いてますけど、それを意識してやってたんですよ。

栃尾

取り上げられるように?

安田

はい。採用の会社なんで、「採用の会社が絶対にこんなオフィス造ることは無意味だ」っていうものを造るとマスコミさんが取材してくれるんで。例えばワイン1000本ぐらい入るワインセラーが1階にあるわけです、ドンと。でも、レストランじゃないんですごい無駄じゃないですか。で、社員が無料で呑める100坪ぐらいのバーがあったんですね。

栃尾

すごー。

金子

100坪!

安田

それってすごい無駄じゃないですか。そうするとメディアの方が取材に来てくれて、「何のためにこんなことしてるんですか?」っていう。で、そこでちょっとバカなことを言うと、メディアで「こいつはバカだ」っていうことで取り上げられて、そうすると「そんなバカなヤツを見たい」っていうことで社長さんが来るっていう、そういう感じでしたね。

栃尾

へぇ~。

安田

どうなんですか?おふたりは「自分だったらこんなオフィスにしてほしい!」っていう理想、どうでしょうか?

栃尾

ある?

金子

あ、個人用のブースがあると良いなと思いました。

安田

個人用のブース?

金子

遮断されてて。

安田

個室ってことですかね。

金子

個室ですね。ある会社ではあるっぽいんですけど。

安田

「ある」会社では「ある」っぽい?

金子

あるっぽい(笑)なんかニュースで見たなと思って。そういうの良いなと思ったんですよ。話しかけられたくないときって絶対あるじゃないですか。

栃尾

集中タイムみたいな?

金子

そうですね。なんで、「その時間だけは話しかけないで」っていう札をかけてドアをパッと閉めるんですよ。だけど後ろは見えてるような状態で。で、集中しなくていいときは他のスペースに移って仕事をすると。そういうのがあると良いなと思いました。

安田

なるほど。栃尾先生はどうですか?

栃尾

私は、安田さんの今のお話を聞いて、目的があるとそれによってデザイン変わるのかなと思ったんですよね。で、私が安田さんのお話聞く前に思ってたのは、会話が生まれると良いなと思って。例えば絵が飾ってあったときに、「これは社長が好きなフランスのイラストレーターの、何たら何たらの……」みたいなのが説明できたりすると、「絵、フランス好きなんですよね」とかいう会話がもしかして生まれるかもしれないし、あと、椅子も、そんな超ビンテージは要らないかもしれないけど、例えば「何とか何とかのレプリカで、こういう時代背景があるんですよ」みたいなことを言うと、お客さんの興味ともし合致すればそこで会話が生まれて、結構記憶に残ったりもするので。大変かもしれないですけどね、拘りをいっぱい調べてっていうのは。でも、そういうオフィスだったらすごい素敵だなと思います。だから、それは、何系っていうのは好きに選べば良いと思うんですけど、すごい綺麗であっても、ちょっと雑然としていても、説明ができるっていうのは結構良いんじゃないかなって。あと、「日本のどこどこから取り寄せた古い職人のつくったものです」とかいうのがちょっと1個置いてあるだけで結構良い。そういうのが素敵だなと思うことが最近多いです。

金子

はぁ~、拘り。

安田

そういうの良いですよね。

栃尾

良いですよね、うん。で、それを選んだ人の人柄も見えてきたりする気がするので、ストーリーが大事とか、文脈が大事とか、時代的にも合うんじゃないかなって思いました。

金子

あ、ホントだ、「ストーリー」っておふたりとも言いますもんね。

栃尾

ああ。

安田

ストーリー?

金子

「ストーリーが大事だよ」って。

安田

そうですね。物語が会社には必要かなって思いますね。内装とか、「移転するときどんなビルが良いと思う?」とかってたまに聞かれるんですけど、オフィスって単に働く場所じゃなくて、そこを見て、例えば仕事探してる人が、例えば学生さんが会社訪問して、ここで働くかどうか決めたりとかするじゃないですか。で、「お客さん、基本的にうち来ないから」とかって割り切ってる人いるんですけど、そんなこと誰が決めたわけでもなくて、呼べやいいだけのことなんで、だから、結構オフィスってパワーを持ってる気が僕はしまして。

栃尾

あぁ~。

金子

ほぉ。

安田

で、僕が提案してるのは、とにかく「人が集まるオフィス」。働きたい人とか、なかなか最近若い子いないんで採用費すごいかかるんですね。で、お客さん集めるのにも集客費用がすごいかかるんで、そのオフィスがあるだけで、働きたい人とか、その会社と付き合いたい人とかが集まってくるっていうのを意識することが大事かなって思いますね。

金子

むず~い。

安田

で、結構すごい合理的な、例えば無駄なことが嫌いな社長って、ホント無駄のないオフィスだったりするんですよ。何の面白味もなくて。だから、「日本の職人さんがつくったテーブルとか置く意味なんてないじゃん」っていうふうな社長さんだと、それでいながら社員さんには新しいアイデアなり求めてきたりするんで、そういうのは無理があるじゃないですか。

金子

うん。

栃尾

逆に、でも、そういうすごい合理的なところで魅力を感じて来る人もいるかもしれないですよね。

安田

いると思いますね。

栃尾

だから、「こういう拘りがあるから、家具に全然拘らないんだよ」っていうことがちゃんと説明できればマッチングされると思いますけどね。

安田

実際、だから、意識しようとしないでいても一緒で、結局そのオフィスに合った人が来てるんですよ、今でも。

栃尾

実際ね。そうですよね。

安田

ええ。それを自覚してれば良いんですけど、「うちはホント合理的で、言ったことだけやってくれる人が来たらいいんだよ」っていうんだったら良いんですけど、そうじゃない場合もあるんで。会社って意識してなくても、同じメンバーでいつも同じ仕事してるじゃないですか。で、使っている言葉とかもだんだんだんだんと似通ってくるらしいんですよね。

金子

そうなんですよねぇ。

安田

だから、頭ん中も考えてることもそんなに毎日大差なくて。だから、そこにいる人からは出てこないようなカルチャーとかを取り込みたいんだったら、まず、さっき栃尾さんがおっしゃってたように、そこの文化では絶対に必要ないものを置いてみるとかはすごい良い気がしますね。

栃尾

はいはいはい。

金子

うんうんうん。

安田

ということで、先生のおまとめを。

金子

お願いします。

栃尾

どうやってまとめましょうか。安田さんが言ってたのは「目的があると良いんじゃないかな」っていうふうに私は読み取ったんですけど、それによって、あとは社長の考え方とかを体現するのがオフィスであるっていう感じですかね。人が集まるような。

安田

そうですね。最近社長もオシャレな方増えてきましたけど、社長のファッションってすごい業績とか採用力に影響すると思うんですよね。会社のオフィスって会社のファッションじゃないですか。だから、やっぱすごい大事だという気がしますね。

栃尾

はい。

金子

なるほどー!

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年8月8日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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