こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
私のこだわりは、着る服にアイロンをかけてから着ることです。あなたのこだわりは何ですか?金子亜佑美です。
安田佳生です。
すごい。アイロン?
アイロン。はい。
何でも?
なんでもかけます。
すごーい。今回の質問は30代営業の方からです。安田さん、栃尾さん、金子さん、いつも番組の配信ありがとうございます。安田さんの意見・アイデアに唸らされ、栃尾さんのまとめに頷き、金子さんのぶっ飛び具合に元気をいただいています。
やった!
いいですねぇ。今回はお三方に集客のアイデアをいただきたく投稿いたしました。小学校3~5年生を対象とした音読練習会を企画しておりますが、あまり申し込みがありません。開催場所が自社の貸会議室のような場所のため、自社から徒歩もしくは自転車で来れる範囲をターゲットと定めています。現在行っている集客方法は近隣小学校や児童館へのチラシ配布、店舗入口(ビルの1階で道路に面しています)に自由に持ち帰れるようなチラシを設置している程度です。また、市営プール・図書館にもチラシの設置を検討しておりますが、市の後援がなければダメだということで現在後援申請中です。今回の企画は自社にあるイベントスペース(貸会議室のような場所)の有効活用、地域の方々との共同イベントを行うという目的があり、定期的にイベントスペースをご利用いただいている朗読サークルの奥様方と地域の方々を結ぶにはどうするかということを考えた結果、小学生向けの音読練習会という企画に至りました。以上、勝手なお願いですが効果のありそうな集客方法を教えていただけたら幸いです。という、すごい具体的ですね。
おぉ~。具体的。
うーん。
うーん(笑)
困りましたね。金子さんは「音読なんか行くもんか」って。
あ、私は絶対行かないですね(笑)
行かない?
絶対行かないですね。
それは小学校3年~5年だと……
自分が小学校3年~5年だったら絶対行かないですね。
音読だから行かないってこと?
音読だから行かないもそうですし、自分から何かイベントがあったとしても行こうと思わないっていうか、親から言われたら渋々行くぐらいで。
何であろうと行かないってことか。
何だろうと行かないです。
ゲームとかでも?
ゲームとかでも。
ああ、そういうこと。
行かないです。言われたら渋々行きますけど。
ということは、もうこの事業やめてしまえと。
ふっふっふ(笑)
きびし~(笑)
はは(笑)
すいません(笑)
これは、でも、お金もらってないんですかね。この文面からすると。
どうなんでしょうね。自社のイベントスペースの有効活用だから、会議室代をもらうためにやってるってことなんですかね。
なるほど。
なるほど。
まあ、あのー、ぶっちゃけ言いますと、正直言って、この人に音読練習会への思いみたいなのがまったく感じないんですよね。
あ~、何も書いてないですよね。
何も書いてないじゃないですか。「イベントスペースが空いてたから、近所の奥さん朗読サークルやってるから、そこに子どもでも呼ぶか」っていう。で、「チラシとか看板とかやったけど来ないんで、どうやったら来ますか?」っていうのは本質的にズレてる気がするんですよね。やっぱ集客って、そもそもその商品とかサービス自体にすごい魅力があって、それを今やってる方法では伝わらないっていうことで、伝え方どう変えようかっていうんだったらわかるんですけど、そもそもコアになる集客の、たとえば金子さんも「音読会行きたくない」なんて言ってましたけど、それがいかに楽しくて面白いものかっていうのがここに書かれてあったら「行ってみたい!」って思うかもしんないじゃないですか。
うん、たしかに。「練習会」っていう時点で行きたくないですね。
ね。「小学校3~5年生を対象とした音読練習会」ってホントになんか……
押し付けられてる感じがします。押しつけがましい……(笑)
「音読することによってどういうことができるようになる」とか、「どういうことが楽しい」とか、「なんで音読じゃないといけないのか」とか、そのへんの追求だと思うんですよね。やっぱ音読、ホントに価値感じてんだったら、もっと音読研究しないといけないと思うんですよ。
うん。
ホントそうですよね。
ね。
私、「こども哲学」をやってますけど……
お!
知ってます。ねこてつ。
練馬でね。安田さんも「来たい!」って言ってくれるぐらい、私、やっぱこども哲学に熱い思いを抱いていて。
はいはい、感じますよそれ。
子どもにどんなことが良いとか、学術的にとか研究されてる方がどんなことが良いっていうのはホームページに載せてますし、あと、来た人がどんな感想をくれたとか、「おうちでも哲学っぽい対話するようになった」とか、そういうのをいっぱい書くようにしてるんですよね。なので、それと同じようなこと……音読、私、めっちゃ良いと思うんで、これを私に書かせていただいたら結構良いの書けると思います(笑)
ということは、集客のコピーを栃尾さんに発注しなさいと。っていうおまとめですね。
うん。間違いない。
まあ、間違いないですけど(笑)でも、音読をホントに子どもに「やらせる」っていう言い方は嫌ですけど、子どもができたらすごい……
何が良いんですか?音読って。
音読って、まずアウトプットじゃないですか。声に出す。そうすると、言語能力がつくと思いますよ。
声に出さないのとどう違うんですか?
声に出すと自分の体通りますよね、いったん。
自分の体を通る??
スピリチュアル?
(笑)私は絵本の音読っていうか読み聞かせを子どもにするようになってから原稿のスピードが上がったんです。
えぇ~。
へぇ~。
亜佑美ちゃんにも言ってるじゃん、「読むときに絵本とか音読したほうが得意になるよ」って。
言われた。
そう。ナレーション的にも良いと思いますし、言葉を自分で発するっていうのは使えるようになる一歩手前っていうか、使えるようになる一歩だと思います。
聞くほうはどうなんですかね。
聞くのも良いと思いますよ。
お互いに音読するわけですよね。じゃあ、誰かが音読するのを聞いてるってことなんですかね。
読み聞かせってめっちゃ子どもに良いので、それも全然良いと思います。
子どもに良いんですか?
聞くほうに良いってことです。読み聞かせは子どもに良いし、あと、読み聞かせをする親のスキルも上がってると私は思ってます。実感があるので、そういう研究を探せばあると思いますよ、何かしら。
でも、すごく良いんだろうなと思うんですけど、今の解説ではまだ「ねこてつ」ほどの魅力を感じないですね。
(笑)どうしようかな。
やっぱ、だから、何て言うんですかね、本気でやるんだったらもうちょっと音読を真剣に深掘りするっていうか。
そうですよね。私が今思いつきで言ってるだけじゃなくて、もうちょっと専門的な研究をしてる方とか、あと、体験してる方の話を聞いたほうが良いですよね。
専門的な研究っていうか、いろいろ言語学的にどうかっていうのもあるんですけど、もし自分が「音読って良いよね」って思ったことがあるんであれば、そこをちゃんと解説するっていうか。
うーん。あ、あとちょっと思ったのは、親向けにするか子ども向けにするかも違って、親向けにすると効果みたいのが要るんですけど、子ども向けだと楽しさが要るじゃないですか。
そうですね。本人が行きたいかどうかっていうね。
そうそうそう。だから、それ2パターンつくりましたね、我々は。
その「ねこてつ」のときに?
ねこてつのときに。親向けのページと、子ども向けの楽しげなやつと。
それは要りますよね、やっぱね。
そうですよね。親が判断するか、子どもが判断するか。
そうだよ。そうだ。
だから、何て言うんでしょう、たとえば「音読によって収入が増える」とかもアリかもしんないし、「性格がめっちゃ変わる」とか、「何かが何かになる」っていう、そういう変化が欲しいですよね。
あと、「音読練習会」っていうネーミングは、たとえば「妖怪ウォッチを語る会」みたいな、なんか楽しいやつにしてほしいです。
それ、何の会かよくわかんなくなると思うんですけど(笑)
たしかに。
でも、たしかに「練習会」って言われたらちょっとね。
練習って嫌ですもんね。
練習は嫌ですね。
しごかれそう。
そうですね。怒られそう。
そうですね。
まだ「朗読会」とかのほうがね。
ああ、朗読会か。
まあ、だからまずは「これやったらこんな良いことあるよ」っていうのを子ども向けと親御さん向けにまず考えて、その上で集客の手段をもう1回練り直してみると。僕は集客の手段よりは、やっぱそこで「何を言うか」と「どこで言うか」。「どこで言うか」っていうのが集客なんですけど、「何を言うか」のほうにやっぱりちょっと弱さがあるなって感じがいたします。
この方自身の思い入れっていうか、そういうことですね。
はい。ということで、おまとめはいいんですか?
大丈夫です、今の安田さんのおまとめで。
もしどうしたら良いかわかんないっていうことであれば、栃尾さんにご発注ください。
はい。お待ちしております(笑)
ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2018年10月17日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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