
今回はこんな質問いただいております。50代、飲食店経営の方からです。はじめまして。安田さんのテンションの変わらないおしゃべり、栃尾さんの見かけによらない頼りなさ(良い意味で)、金子さんが頑張ってものづくりをしている様子、毎回スタジオを想像しながら楽しく拝聴いたしております。栃尾さんのツイッターには一度絡ませていただき、さらにお人柄のファンになりました……(誰でしょう?もう1回声かけてください。)さて質問です。境目研究家の安田さん、攻めから守りに入る境目は何でしょうか?また、守りに入る人とそうでない人の違いは何でしょうか?「攻め」と「守り」という言葉を使いましたが、具体的には友人関係です。友人男性が結婚を期に価値観・経済観念など変化してつまらなくなっていきます。とがった攻めの姿勢だったジャーナリストの彼の意見にとても興味深く付き合いが始まり、お互い共感して、毎度毎度夜中まで語り飲み明かしておりましたが、久しぶりに飲んだら、結婚し、一児の父となり、一般論を語るようになっておりました。同じ飲み仲間で、その彼同様とがった別の1人もやはり結婚を期に飲みに行く店の金額にもこだわりはじめ、発言も無難になり、らしくなくなって距離ができてしまいました。私たち夫婦は結婚32年で、そのほとんどを夫婦で同じ職場(自営。勤務も含めて)におります。必然的に友人関係は共通です。20年来友人との関係性は、私たちは夫婦単位、子無しですから状況はまったく変わらず、相手は独身から結婚、子どもが生まれるなどライフステージが変化しております。女性がステージにより付き合い方を変えざるをえないのはとてもよくわかります。ちなみに、私はどんなステージでも一貫して付き合い方を変えておりません。夫にもそうあってほしいと常に話し合っております。ですから、同じ価値観の友人を持ち、互いに高めていければと思うのですが、なかなか難しいです。そんな友達なら8人で十分なので、安田さんのお友達づくり継続法のコツも含めて教えてください。どうぞよろしくお願いします。長くなってしまいました。3人様、お体にご自愛ください。

ですけど、たとえば子どもができると、子どもが路頭に迷ったら大変だって、まあ想像しますよね。子どもを守らなきゃいけないから、まさに守りに入る。「城をかためなくては」みたいな。なんかそういうイメージだから、「荷物が多いか少ないか」みたいな。

それでいくと、攻めとか守りっていうのは順繰りに来るらしいんですよね。たとえば収穫ばっかできないじゃないですか。種蒔きばっかし続けてもしょうがないし、じっと耐える時期とか、水をあげてずっと待ってる時期とかがあるわけで、そうすると収穫が来るっていうか。だから、守るべきときに守って、攻めるべきときに攻めるのが非常に正しいことで、その時期を間違えちゃうと……ハムスターを飼っちゃいけない時期に飼っちゃいけない。

それで、今日の命の危険とか顧みずに、今日のメシ代とか気にせずに、「今日すべて失ってもいい」みたいな立場でやるのが攻めなのかっていうと、そうでもない気もして。子どもとか家族をすごく大事にして、仕事を一歩引くっていうのも、ある意味、形の違う攻めみたいな気もしますし。この方が、自分が「攻めてる」って思ってるけど、ほかの人から見たら「おまえなんかぜんぜん守りじゃん」って言われるかもしんないし、そんなの人によって違うと思うんですよね。たとえば、だから「種蒔きが攻めだ!」っていう人もいるでしょうし。「冬の時代にずっと耐えてるのが攻めだ!」っていう人もいるかもしんないし。ただ、順繰りに来るっていう、両方大事だよっていうのはたしかだと思うんですけど、だから、その相手の男性の方は、いま自分の中ではすごく攻めてると思ってるかもしんないじゃないですか。

そう思いますけどね。僕、よく、前の会社なくなってから「なんでもっと攻めないんだ」とか「もっとスケールでかいことしてほしい」「もっと大きい会社をつくってほしい」とか言われて、でも、それはその人の概念の「攻める」とかっていうことで、自分の中では自分の人生の中でまだやったことがない新しいことをやるっていうのは、すごく自分の中ではチャレンジなんですけどね。だから、ほかの人からどう見えるっていうのはあんま関係ないんですけどね。

僕も昔は「貯金ばっかしてる、先のことばっか考えてるサラリーマンめ!」とか、ちょっと思ってるときもあったんですけど、でも、やっぱり年取って、いろんなものを失っていまに至ると、「それって人それぞれの攻めと守りだよな」みたいな気がして。

まあ、安田さんがおっしゃってて私もそうだと思うのは、新しいことにチャレンジするっていうのが攻めだとしたら、「家庭に入って初めて子ども育てて」みたいなこともチャレンジであるかもしれないということですよね。
*本ぺージは、2018年11月14日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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