
じゃあ、今日の質問を読みたいと思います。40代・会社員(製造業)の方です。勤めている会社がM&Aで大きくなっています。買収した会社に課長として勤務するように命じられ、週2日通っています(親会社では係長)。そこでは営業のまねごとも少々やります。今まで製造組み立てしかやってこなかったので、まったく役に立ちません。子会社の社員のほうが今まで営業っぽいことをやってきたので、客先の前でもしっかりとプレゼンできて、営業に行くたびに劣等感にさいなまれます。しかも、私は自社商品に興味があるわけではないので、商品知識も頭に入りません。でも、営業活動する中で、ものを売ることには興味が湧き、自分が好きなものを商売にするなら面白そうだなと思い始めました。妻と子ども1人、住宅ローンありなので、独立したいなと思ってるだけで行動には移せません。安田さんがこの状況だったらどうしますか?まとまりのない文章ですみません。ということです。

だから、商品に興味ない場合って、顧客を想定してないんじゃないかと思うんですけど。その商品をどういう理由でお客さんが買って、めちゃくちゃ好きな人とか、めちゃくちゃその商品を欲しがってる人とかをイメージしたら、多少興味湧くんじゃないかと思うんですけどね。

いい営業マンって自社の商品の説明ってあんましないんですよ。そのお客さんが今どういうことをやってて、どういうことに興味もってて、べつに自社の商品売れなくても「じゃあこうやったら、よりお客さんうまくいくんじゃないか」とか「人生ハッピーじゃないか」とか、いろいろ考える中に「じゃあ自社の商品使ったら、こういういいことも起こるよね」っていうのが含まれてるっていうのが、世でいう「いい営業」かなって僕は思ってまして。

はい。「どういう人で、どういうことがやりたくて、なんでこの商品を求めてんのか」みたいなことを考えて、「だったら、うちの商品よりあっちのほうがいいんじゃないの?」とか、「商品買う以前に、もうちょっとこっち変えてみたらどうですか?」とかいうことを考えると営業力もつくし、仕事楽しくなると思うんですよね。

そうですね。お客さんが超喜んでくれるための提案に、自分の商品も多少絡められるようになるというか。だから、自分の商品だけじゃなくてもいいんですよね、べつに。人の課題を解決するために商品ってあるんで、自社の商品の説明して、自社の商品だけ売るっていうことのほうが難しい時代ですしね。

そうですね。競合に限らず、「この商品を買うと、どう役に立つのか」を考えてくれて、「ここは役に立つけど、うちの商品のこの部分は役に立たないかもしれませんね」っていうことを言ってくれると信頼されますよね。特に自分で将来やろうと思ってんだったら、商品知識でプレゼンだけうまくなっても、あんま意味ないんで。

うんうん。私の友達が営業マネージャーをやってたらしいんですけど、「上手にしゃべる人より、しゃべるの苦手な人のほうが伸びしろがある」って言ってました。「そういう人のほうが結果的にめちゃめちゃ売れる」って言ってました。

この方はせっかく今、元の会社で製造のお仕事と、あと営業のお仕事をやってるので、両方勉強する気持ちで頑張ったほうがいいんじゃないかってことと、あとは顧客に興味をもてば必然的に商品にも興味が出るんじゃないか、ということ?
*本ぺージは、2018年2月6日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。