
私、群馬かもしれないわ、これ(笑)ガススタ。
はい、えーと、30代のピアノ・キーボード演奏家の方からご質問をいただいております。こんにちは。いつも番組楽しく聴かせていただいております。僕は39歳で上京して8年、ピアノを弾く仕事をしています。歌の伴奏やジャズを中心に、さまざまなジャンルのバンドでの演奏、自分のリーダーグループのライブ、それから少しの個人レッスンをやって暮らしています。主にアドリブで臨機応変に演奏するのが得意です。譜面は現場で必要なものを最低限読み書きする程度です。作曲と、アレンジと、自宅で音源を制作することもできます。最近、妻が会社を退職することもあり、収入を増やす必要が出てきています。レギュラーの仕事は給金は低め、スポット的なライブと不定期仕事のほうが単価は高く、また、経験値も多いという状態です。ある程度レギュラーを増やして別のレギュラー仕事も入ったのですが、それでも見通しは厳しく、いちばんの目標である自分の音楽を売り出す活動に割く原資もありません。交流したり学んだりする余裕ももっと欲しいです。長いスパンで家族のことを考えますと、音楽にこだわらず仕事をしたほうがよいのかもしれませんし、正直、どうしていったらいいのか行き詰まっています。何かヒントがありましたらご教授お願いいたします。自分の音楽の内容については静かに自信はありますが、コンテンツはつくれていません。ということです。

そうっす。いろんなバンドにも参加してるし、スキルもめっちゃ高いし、音楽の知識もめちゃくちゃあるし、新作の音楽にもすごく頭が働くというか、音楽の分析がすごい上手な子とかでも、やっぱり普通の仕事もしてますし。お昼の仕事をして、夜はライブ行ったりとか練習したりとかっていうことはしてるんですけど。やっぱ、音楽だけじゃ食べていけないのがいまの状況で、っていう。で、結構こういう音楽で暮らしてる人はむしろすごいというか、この人すごい。

僕は正直言ってですね、これだけスキルあったら食うに困らないと思いますけどね。たとえば、何て言うんでしょう、野球で言えばメジャーリーグとかプロ野球とか、映画で言えば有名な俳優さんとかっていう、頂点の、ほんの一部の人がめっちゃ稼げる世界っていうことじゃないですか。それ以外の人は、それを利用しながら、またちょっと違うことをすりゃいいんじゃないの?って思うんですけど、ぜんぜん違うことをしてる人が多いですよね。音楽やりたくてコンビニのバイトしてるとか。僕もそういう人と一緒に仕事したことあるんですよ。企業の面白い動画をつくって、それに音楽つけてもらったりとか。僕はどちらかというと、「プロとしてこだわってるんで、そういう音楽つくりたくない」みたいなのがあって失礼なのかなと思ってたんですね。そしたら、話聞いてみたら「コンビニのバイトとかをするよりは、音楽で食えたほうがいい」って言うんで、じゃあWin-Winだなと思って。そんな仕事っていくらでもあるんですよね。だから、たぶん、この方も、まわりに音楽にあまりにも寄ってる人と付き合いすぎるんじゃないかと思いますね。だから、音楽とちょっと離れている人と組んで音楽を商品にするっていうことをやれば、いくらでもあると思いますけどね。なんだったら僕に会いに来てほしいですけどね。

Tik Tokとか、そういうのでもっと知ってもらうっていうのが、強みを生かしてできたらいいんじゃないかなって思ったんですけどね。原資がなかったらできないのかな?っていうのは、ちょっと疑問に思いました。

「こんなこと実は音楽使ったらできますよ」っていうようなこととか、あとは音楽単体じゃなくて、他に、たぶんそのまわりにも得意なものとかあると思うんで。むかし、もう亡くなっちゃいましたけど、大阪の、やしきたかじんさんっていう人がいて……

そっちのイメージのほうが強いですけど、そうすると、トークが面白いから人が集まって、結果そこで歌も聴いてくれるじゃないですか。たとえば、こういうポッドキャストとかやりながら、ちょっと面白い話しながら1曲入れると、曲だけ流すより聴いてくれるかもしれないですよね。

まとめというかエッセンスを抽出すると、音楽関係じゃない遠い人たちと知り合うきっかけがあるといいんじゃないかなということと、あとは自分で商品をつくって仕掛けていく、まあ、営業するみたいなことなんですかね。
*本ぺージは、2019年7月17日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。