「自分の子供はなぜ可愛いのか」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第521回「自分の子供はなぜ可愛いのか」
血が繋がっているからなのか。一緒に暮らしているからなのか。

本能のなせる技なのか。それとも・・・
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

過去と未来に行けるとしたら、どの時代に行きたいですか?金子亜佑美です!

安田

安田佳生でーす。

金子

どうですかあ?

栃尾

それ話します?(笑)

金子

いえいえ(笑)

安田

未来に行っちゃうと……未来、見てみたいですけど、行っちゃうと、なんか、すごく大きく現在が変わっちゃいそうな気がしますよね。見ちゃいけないものっていうか。

栃尾

取り返せない

金子

ああ、戻ってきたときに?

安田

うん。

金子

ああ、たしかに。

安田

でも、まあ……どっちかというと、そりゃ未来が見たいですね、僕は。

金子

ああ、そうなんだ。

安田

過去を確かめたいっていうのもありますけどね、「ほんとはどうだったのか」みたいな。

金子

うん、確かめたい。

安田

ね。

金子

私、氷河期行きたいんですよ、氷河期の前の……あの、恐竜見てみたいんですよ。

安田

たぶん寒いですね。なるほど。

金子

「恐竜なんてここにいたのか!」っていうことを見たいです。

栃尾

ふーん。

金子

江美さんは?

栃尾

私は捨てちゃった日記を取り戻したいですね(笑)

金子

シブっ!シブい(笑)

安田

ふーん。

栃尾

(笑)子どものときの心理を思い出したいですね、もう忘れちゃったから。

金子

ああ。

安田

過去で氷河期までさかのぼるって、なかなかめずらしいですね。だいたい人類が生まれたあとなんですけどね、みんな戻りたいのは。

栃尾

ふーん。

金子

ああ、そっか。

安田

もはや過去か未来かわかんないですね、そうなってくると(笑)

金子

氷河期?

安田

氷河期ぐらいになってきたら。だって、未来でも氷河期あるかもしれないじゃないですか。恐竜がいるかもしれないし。

栃尾

たしかに。

金子

ああ、聞いたことあります。たしかに、そうですね。

安田

ということで、今日のテーマは過去と未来……ではなく。

栃尾

ではないんだ(笑)

金子

ではなく?

安田

ではなく、「自分の子どもはなぜかわいいのか」ということについて考えてみたいんですが。

栃尾

はい。

安田

ええ。

金子

聞きたい聞きたい!

安田

私のなかには仮説がいくつかありましてね。

栃尾

はい。

金子

はい。

安田

まずひとつは、血がつながってるからかわいい。

栃尾

うん。

金子

おお。

安田

2つめは、僕なんかはもう50過ぎてますんでね、年を食ったからかわいく感じるんじゃないのかなと。

栃尾

うん。

金子

おお~。

安田

3つめは、自分の子どもうんぬんは置いといて、いまの子どもはかわいいんですけども、その子自体のキャラがかわいいんじゃないのかな、とかですね、こういう仮説がありまして。

栃尾

ふーん。

金子

うんうん。

安田

まず、血のつながりについては、あんま関係ないかなっていう気がしてて。

栃尾

私も関係ない気がしますね。

金子

うん。

安田

たとえば、「いま、実は病院で子どもを間違えて取り換えてた」みたいなのあるじゃないですか、映画で。

栃尾

うんうんうん。

金子

ありますねえ、うん。

安田

「自分の子どもじゃなかった」って言われた瞬間に、じゃあ、この子はかわいくなくなるのかなって言われたら、まあ、たぶん、そうはならないんだろうなと。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

ね。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

ということは、やっぱり一緒に暮らしてるからかわいい、ということなんでしょうかね。

金子

うん。なるほど!

安田

でも、一緒に暮らしてても、かわいくない子どももいるかもしれないんで。

金子

……(笑)

栃尾

ま、そういう話も……

金子

うん。

安田

前にも話しましたけど、「よその子どももかわいい」って言う人いるじゃないですか。「子どもはみんなかわいい」みたいなのが、どうも……

栃尾

かわいいですよ。

安田

えーっ……。

金子

えーっ?はは(笑)

安田

いや、明らかにかわいい子どももいるけど、ただ単に憎たらしいだけの子どもとかもいますけどねえ、僕は。

栃尾

もう、なんか、全子どもが愛する対象ですね。

安田

すばらしいっすねえ。

栃尾

いや、なんか、もう、すり込まれてるんだと思います。子どもを見ると脳内ホルモンみたいな快楽物質が出るっていうのがすり込まれていて、他の子どももそれが出やすくなってるんですよね(笑)

金子

へぇ~。

安田

じゃあ、自分の子どもだけがかわいいわけじゃないと。

栃尾

そうです。

安田

へぇ~。

栃尾

ただ、差はありますけれども。かわいいっていうのは、いろんな意味があるじゃないですか。ほんとに「あ、かわいい~!」っていうのと、なんというか、自分と近い感じがするとか、バカにされたらムカつくみたいのも、かわいさあまりじゃないですか。子どもにバカにされたときにムカつくとか。そういう「かわいい」もあるので、それはやっぱり自分の子どもだけっていう面はありますよね。

金子

うんうん。

安田

まあ、「遺伝子にすり込まれている本能」みたいに言っちゃうと終わっちゃうんですが。

栃尾

はい。

金子

ああ、男子と女子のちがい。

安田

たとえばハチとかはね、働き蜂ってみんなメスだって知ってました?

金子

えーっ、みんなメス!?

栃尾

あ、知らなかったかも。

安田

全員メスなんですよ、ええ。

金子

そうなんですか!

栃尾

聞いたかもだけど、忘れちゃった。へぇ~。

金子

知らなかった。

安田

針があるでしょ?針はあれ、もともと卵管が変化したものなんですが。

栃尾

ふーん。

金子

そうなんですか!

安田

ええ。一瞬、子どもつくるときだけオスが誕生して、あとはぜんぶメスだけになるんですけど。

栃尾

なるほど。

金子

へぇ~。

安田

でね、ハチって生まれてから働くことを遺伝子にすり込まれてるんで、子どもの世話するわけですね。

栃尾

はい。

金子

うーん。

安田

最初は蜜とかを取りに行くキャリアがまだないんで、巣のお掃除とかから始めて、だんだんといろいろ学んで、蜜を取ってきたりとかするようになるんですよ。それで年終えて死んでいくんですけど、だいたい1か月とか、そのぐらいしか持たないらしいんですね。

栃尾

ふーん。

金子

えーっ、そうなんだ!

安田

で、その間にまたつぎの子が生まれてきて、っていうことをやるわけですよ。

栃尾

はい。

金子

ふーん。

安田

つまり自分の人生は……あ、じゃなく、ハチ生なんですが

金子

え?

栃尾

なんですって?

金子

ハチ生?

安田

「ハチ生」ね。

栃尾

ああ、そういう意味か。ポカンとしちゃった(笑)

金子

うん、ポカンとしちゃった。

安田

自分の人生は子育てにすべてを、子孫繁栄に費やしてるんですけど、その子孫もまた子孫繁栄に費やしてるんで、冷静に考えたら「なんのためにこれ生きてるんだ?」って感じじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

ね。人間の場合は本能的に子どもがかわいいと思ったり、もちろん育てたりっていうこともあるんですけど、だけど社会的・義務的にやってる人もいるし、あるいは理性で、社会的でも本能でもなく、自分は思想的に人として「子どもかわいいぞ」みたいな人もいるかもしれないし。

金子

うーん、なるほど。

栃尾

はい。あ、私はあれですね、さっき言い忘れたかもしれないですけど、後天的です、子どもがかわいいのは。自分の子が生まれてからです。

金子

うんうんうん。

安田

それは、でも、ありますよね。僕も自分の子どもがひさびさに生まれると、やっぱ、まわりの子どももかわいく、いとしく見えてくるもんですね。

金子

ああ、いとしい、いとしい、うんうん。

栃尾

そうなんですよね。だから、生命的にすり込まれてるって感覚はあんまりないですね。

金子

へぇ~。

安田

ふーん。

栃尾

自分の子どもと一緒に過ごすときに脳内ホルモンが出るようになってしまったから、それが他の子にも発揮されるっていうふうに思ってます。

金子

あ~。

栃尾

それはネコちゃんでもそうだったかもしれないです、ネコちゃんをもし飼ってたら。

安田

ほお。

金子

うん、うんうんうん。なんとなく、いま聞いてるお二人の話、わかるような気がしました。

栃尾

ネコネコ、うんうんみたいなね(笑)

金子

ええ、ネコ、うん。そんな感じ。

安田

ね。

金子

うん。

安田

まあ、だけど、子どもに一切愛情を持ってない親っていうのも世の中にはいるみたいなんで。

栃尾

そうですよね。

金子

うーん。

安田

だから、単に本能っていうだけじゃないのかもしれないですけど。

栃尾

うん、うん、うん。

金子

うーん。

安田

うん。金子さんは……

栃尾

安田さんは……ごめんなさい(笑)

安田

はい、なんでしょう。

栃尾

最初のお子さんのときは、そんなに子育てがんばってなかったと……

安田

……はいはい(笑)

栃尾

というふうに聞いている覚えがあるんですけれども、そのときといまと感じ方ちがいますか?「それは年取ったせいかもしれない」っておっしゃってましたけど。

安田

ちがいますね。

栃尾

ふーん。

金子

へぇ~。

安田

たぶん、そのときも自分の子どもはすごいかわいかったと思うんですけど、なんていうんですかねえ、やっぱり年齢のちがいはありますね。すごい焦りみたいなのがあって。

金子

なるほど。

安田

会社をつくったのとほぼ同時ぐらいに子どもができたんで。

金子

そっか。

安田

若いころのほうが、ほんとは時間がたくさんあるので焦るんですよね。「こんなんでいいんだろうか?俺は」みたいな。

金子

わかるかも~。

栃尾

うんうん、わかるわかる(笑)

金子

ほんとほんと。それだ。

安田

いまのほうが、もうほんとね、いつ死んでもわかんないぐらい時間を惜しんで生きていかないといけないのに……

栃尾

……(笑)

金子

いやいや、そんな(笑)

安田

逆にそうならないのが不思議ですねえ。

金子

うーん。

栃尾

うん、たしかに。

安田

「幸せの青い鳥」ってあるでしょ?結局、家に最初からあるやつね。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

でも、家に最初からいるというのは、たぶん別物なんだと思うんですね、いるんだけど。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

つまり、外に出ていろいろ回ってきた結果、そいつが幸せの青い鳥になるわけですよ。

金子

ああ。

安田

同じ物体なんですけど、自分自身が変わるわけですよ。

栃尾

ああ。

金子

うんうんうん。

安田

相手の問題じゃないんですよねえ。

栃尾

うんうんうんうんうん。

金子

そうですねえ、たしかに。

安田

そうなんです。

金子

粋じゃないですかあ。

安田

で、金子さんの、2人の話を聞いた結論を教えてください。自分の子どもはなぜかわいいのか。

栃尾

(笑)

金子

えーと……

安田

金子さんはかわいいと思いますか?自分の子どもができたら。

金子

いやあ、思うんじゃないんですかあ。

栃尾

思うでしょー。

金子

溺愛しちゃうんじゃないんですか。もう外に出したくない(笑)

栃尾

しちゃうね。もう笑ってるもん、だって(笑)

金子

「もう外に出したくない~!」みたいな。わかんないですけどね。

栃尾

そうなんだ。それ、歪んだ愛の形だけど(笑)

金子

いや、ほんとだよ。やばいですよ。

安田

たとえば、でもね、栃尾さんとかは、ほら、離婚されてるじゃないですか。半分は、自分がもう好きじゃなくなった人の遺伝子を引き継いでるわけですよね。

栃尾

はい。

安田

それでも一切関係ないもんですか?

栃尾

関係ないですね。

安田

へぇ~。

栃尾

よい遺伝子だと思ってますよ、それに(笑)

安田

(笑)

栃尾

「ありがとうございます!」と思ってます、はい(笑)

安田

なるほどね(笑)

金子

すばらしい(笑)

安田

そうなんだ。

栃尾

はい(笑)

安田

じゃあ、おまとめを。

栃尾

まとめますか!?(笑)

安田

まとめてくださいよ。

栃尾

え、亜佑美ちゃんがまとめなかったから!?(笑)

安田

うん。

金子

すいませぇ~ん(笑)

栃尾

私の意見言っていいですか?

安田

言ってください。

金子

ええ、お願いします。

栃尾

一緒にいる時間が愛を育むんだと思います。

金子

あ~っ!すてき~!

安田

なるほど。すばらしい!

栃尾

(笑)

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2022年9月21日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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