
……えー、配転候補の銀行支店に福山雅治さん演じる片岡支店長が配属され、本部が突きつけた無謀な予算を達成するために、片岡支店長がみんなをまとめて目標達成を目指す、という感じの内容です。その中で片岡支店長が「頑張って、頑張って、頑張りましょう!」とみんなをコムス……鼓舞するのですが、その「頑張る」という言葉にすごく違和感を感じます。ある社員の人が「どうやって頑張るのですか?」という問いにも、「とにかく頑張るんです」と片岡支店長が答えます。はじめは片岡支店長の熱い姿勢に冷ややかな対応だった、えー、ギョウイン……

行員たちも、次第に片岡支店長の頑張る姿勢を見て、同じように頑張るという考えになっていきます。説明が長くなってしましましたが、この「頑張る、とにかく頑張る」という姿勢がどうも違和感を感じます。右肩上がりだった頃の日本や「モーレツ社員」と言われていた会社員がいた時代の感じがしてしまい、バブル崩壊後に生まれて育った自分からすると共感に欠けてしまいました。ドラマとしては面白いですが、みなさんはどう感じますか?ということでーす。

まあ、でも、金子さんの言うように、どうやって頑張るかというと、「とにかく頑張る」で背中で引っ張るっていうのは、このドラマ見てないんで何とも言えないんですけど、なんとなく美しい感じで昔は思われてたけど、「それってもう、しんどいよね」っていうとこまで世の中全体来てる感じはしますね。

「努力をしなくていい」っていう意味じゃないんですけどね、僕が「頑張らなくていい」って言うのは。頑張らなくていい努力といいますか。たとえば「1日20時間働くんじゃなくて、2時間しか働かなくても、同じぐらい稼げる方法はないのかな」とかね。

なっちゃうんじゃないですかね。なんとなく僕は「頑張る」という言葉に違和感を、まあ、この人も感じるみたいですが、僕の場合は、何というんでしょう、具体的な、先ほど金子さんおっしゃってたような、指示ができない人が言うセリフって感じしますね。「とにかく売れ!」みたいな。

それで売れるんだったら上司はいらないよな、って感じがしますけど。そういう意味では、理想的な上司って、頑張ってんだけど売れない人に、具体的に「こうやったら、べつに頑張ってる気なくても売れていくよね」っていう指示を出してくれる人がすごいありがたいわけですよね。たぶん人間って、自分の上司は自分じゃないですか、人生においては。

そう。自分でマネジメントできるし、自分にマネジメントされてるとも言えるし。だから、自分に「頑張れ」って言うのはあんまり……何ていうんですかね、そういう瞬間もあるのかもしれないですけど、たとえば溺れて死にかけてるときに、「あと、ひと泳ぎ頑張れ」みたいなときに、「ここで泳がずに助かる方法は?」とか考えるわけにいかないんで(笑)そういうときに使うセリフかなっていう感じがして。

福山さんの悪口?(笑)いや、えーと、まあ、「頑張る」というのは具体性がないとか気合いに頼っているっていうことで、本当に頑張るシーンは、人生のうち、ごくごく切羽詰まったときであろうと。……で、何でしたっけ?(笑)
*本ぺージは、2019年9月25日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらからhttp://yasudayoshio.com/podcast/#/top
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