こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
フライドポテトのおいしさがわからなくなり、かわりに里芋のおいしさがわかるようになってきました。金子亜佑美でーす。
安田佳生です。
渋いですね(笑)
渋いっす(笑)
年を取ったってことですよ。
間違いないっす。そうなんですよ。そう、今日は私からちょっと、グダグダトークをさせていただければと思ったんですが、よろしいでしょうか?
はい。
はい。ウダウダじゃなくてグダグダ?
あ、ウダウダ、ウダウダ。
ウダウダ?どっちでもいいけど。
ウダウダ。
ウダウダで。はい。
最近、私、仕事をですね、自分の仕事、デザインの傍らで介護の仕事もさせていただいているんですけれども、そこでですね、結構、夜中「寝れない」っつっていらっしゃる方が多いんですよ。夜中、12時とかになっても寝れないっつって来て、何かなと思って話を聞くと、「私の子ども、どこ行ったかな」っつって、泣きながら「子どものことを探してるんだけど、いま、どうすることもできなくて」みたいな、しくしく泣きながら話すおばあちゃんもいれば、「俺はここでどうしたらいいかわかんないんだけど」みたいな感じで、自分のことを心配して、しくしく泣くおじいちゃんがいたりするんですよ。
ふーん。
そういったときに、私は前者の、眠れないほど大切な自分の子どもを思い出す老人になりたいなと思うんですけど、ここで、年老いても、ボケたときに思い出す人についてどう思うかなあと思って、安田さんと江美さんに話ができたらなと思ったんですよね。わかりますか?
どうボケるかってことですか?
あ~、そうですねえ。どうボケるかかもしれないです。
「自分だったら誰を思い出すか」みたいな話ではなくて?
あ、でも、それも聞きたいですね。なんか、大切な人をボケても思い出したいなあと思うんですけど、そういう生き方ってどういうふうにしたらいいのかなあとかって、ぼんやり考えることがあるんですよ。
前に睡眠の話をしたじゃないですか。
うん。
はい。
睡眠の質を上げるためには、ベッドとか枕とかアロマとかも大事だけど、寝る時間帯じゃない、起きてる時間帯に何するかっていうことがすごい大事だと思うんですよね。
うんうん。
そこで適度に体を動かすとかストレス発散するとかってやらないと、睡眠だけで全部挽回しようなんていうのは無理だと思うんですよね。
うん。
たぶん、ボケるっていうのと一緒だと思うんですけどね。ボケる前に持ってる価値観が、そのままボケたときに出るだけかなあって気がするんですよ。
うん。
うん。
ボケるまで自分のことしか考えてなかった人が、ボケたらいきなり人のことを考えるようになんない気がするんですよねえ。
たしかに。
そうですねえ。なるほど。やっぱり人のために動いてる人ほど、その人を思い出すっていう感じなんですかね。
「人のために」っていうのは、なかなかむずかしいじゃないですか。
うん。
はい。
だから、「誰」っていうのを決めたほうがいい気がするんですけどね。
ああ。ざっくり「誰かのために」じゃなくて、ってことですね。
はい。むずかしいですよね、でないと。なかなか「来る者拒まず」で考えるっていうのはむずかしい。「世界のため」とかいっても、なかなか現実的にピンとこないし。
安田さんは奥さまなんでしょうか?
奥さんとか子どもっていうのもありますし、自分が直接会う身近な人たちのなかで、いま困ってそうな人とかって考えるようになりましたね。「いまはきっと、この人の相談にちゃんと乗るような時期なんだな」とか。
ふーん。
へぇ~。
ぜんぜん自分と関係ない人が突然訪ねてくることもありますし、そういう、ちょっとした余裕はつくっときたいなあとは思いますね。
なるほど。
そうですよね。
だけど、9割を赤の他人のために空けとくっていうことは、やっぱできないんで。バランスの問題ですかねえ。
あ~、なるほど。
うんうん。
江美さんだとどうでしょうか?
まあ、私もやっぱ家族になるかねえ。特に不登校とかで大変だから。なんていうのかなあ、できることはすごく少ないけど、考えることはあるし、彼らの気持ちをすごい考えているので。たとえば10年とかのスパンで考えると思うので。もっとかな。それは老後にも残りそうなね、出口がないまま、「どうしたらこの子たちにとって最適なんだろう」みたいなことをひたすら考えているっていう老後を送るかもしれないね、もしかしたら。
ああ、そうか。こういうことを考えつづけたいなと思うんですよ。答えを出さずにずっと考えつづけることで、自分のネジが外れても自分で入れるじゃないですけど、変に人間を外さないでいれるのかなと思うんですけど。
まあ、金子さんはそんなに外れないと思いますけどねえ。
いまのところあんまり自信がなくて、自分を外す……
へぇ~、そうなんだ。
「ボケたらどうなっちゃうんだろう」っていうのは、あんまり自信がないですね。
大丈夫ですよ。
(笑)
まあ、ボケて本当の自分が隠してた気持ちが出るとしたら大丈夫だと思うし、ボケたときにはそんなの関係なく暴走しちゃうんだったら、いまから心配したってどうしようもないし。
ああ、まあそっか。
すてきなところが出ると思いますけどね。僕はボケたら相当ひどいやつになると思います。相当理性で抑えてるんで。
(笑)
(笑)
いや、ほんとに。
なるほどなるほど。
なるほどー。
基本的に他人に興味ないし、人がどうなったってどうでもいいやっていうタイプなんで。だから、ほんと、いい人ぶってますけど、なかなかひどいやつなんですよ、私は。物心ついたときには、前も言ったかもしれないですけど、迷子を見たらうれしくなるっていうタイプだったんで(笑)
ははははは(笑)
それ、聞きましたっけ?
言ってなかった?ほんとにそうですよ。
「ざまーみろ」って感じですか?
いや、ざまーみろっていうか、なんか、あの、ウキウキするっていうか。
ははははははは(笑)。ちょっと面白いですね、それは。
へぇ~。「あ、面白いこと始まったな」みたいな?
うん、そうですねえ。
へぇ~。
なんか、生まれもって相対的なのかもしれない。人が不幸だと自分がハッピーだって思うのかもしれないですね。
まあ、誰しもそういうとこはあると思いますけどね。
うん。持って生まれた本質っていうか性格みたいなものってあると思うんですけど、それが自分の場合は相当ゆがんでるなと思ってるんですね。それを矯正して結構生きてきたんで、自分からすると金子さんなんて天上人に見えますよ。
ははははは(笑)
まじで?(笑)
いや、ほんとに(笑)
どうなんでしょうね。ほんとにわかんないっすね。安田さんがいま、自分のことを「本質的に自分は」っておっしゃってたけど、実際、自分のことを本質的に考えたことがいまはなかったので。
考える必要はない。
「本当は自分ってどうなんだろう」みたいなのって、あんま考えたことなかったんで、いま、考えようかなと思いました。
十分、人に対する優しさはあると思いますけどね。感覚的に、なんていうんでしょう、人が悲しんでるとかひどい目にあってるときに、それに共感して悲しい気持ちになるっていうところがあるんじゃないですかね。僕、本当にお葬式でも泣いたことないし、両親が死んでも泣かなかったんで、本当にあれなんですよ、ほんとにこう、なんか、ひどいやつなんです。これがね、いろんな人によく言われることなんですね。
共感力があんまりないってことなんですかね、切り分けると。
そうなんです。
そんなふうには思ったことないですけどね、江美さん。
えっ?(笑)
ですよね?
私は思いますけど。
思うんかい(笑)
はははははは(笑)
「だから嫌なやつだ」っていうのはイコールじゃないと思います。ただ単に共感力が低いっていうのは思いますよ。
あ~、なるほど。
よく言われるのは「デリカシーがない」っていうね、そういうことだと思いますけど。
あ、私それ言われますよ、よく(笑)
へぇ~。
え、そうでしょ?
わっ……わかんないですね。だから、その……
そうなの?
わかんないですよねえ。
だから、金子さんが天上人だとしたら、栃尾さんはデリカシーのないほうなんですよね。
そうですそうです。私と安田さんは底辺ぐらいの、こう……(笑)
いや、僕と栃尾さんの間には天地の差がありますけど。
なにを争ってんですか、まじで(笑)
いやいやいやいや(笑)
まあ、こんなこと自慢し合ってもしょうがないんで(笑)
はははは(笑)
はい(笑)
ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございましたー。
ありがとうございましたー。
*本ぺージは、2021年6月9日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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