「子供はまず遊んであげないといけない」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第472回「子供はまず遊んであげないといけない」
子供は可能性のかたまりです。
だけどそれが開花するためには欠かせないステップがあるのです。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

どこかに遊びに行きたい、金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

沖縄とかね(笑)

金子

沖縄とかねー(笑)

安田

行けばいいじゃないですか。

金子

連れてってくださいよお。

安田

それは「時間がない」とか「お金がない」とか、そういうことですか?

金子

いや、もう、なんか、怖くて行けない感じです、いま。

安田

ほおー。

栃尾

あー、そっか。

金子

そうなんです。

安田

行った気になって、夢のなかで旅をすれば。

金子

うわ、めっちゃすてきな……(笑)

栃尾

(笑)

金子

めちゃくちゃすてきですね。

安田

あれどうですか、幽体離脱。

金子

ははははは(笑)

栃尾

はははははは(笑)ずいぶんちがう話だな(笑)

金子

技なんです、あれ。

安田

月あたりまでは行けるらしいですよ、幽体離脱。

金子

磨かないといけないですよね。

安田

あのね、金縛りになったことあります?

栃尾

はい。

金子

ああ、ないですね。

安田

ないんだ。金縛りになったときに「えいっ!」って力入れると、ポンと出るそうです。

金子

みたいですねえ(笑)

栃尾

そうなの!?なんで2人で通じ合ってんの(笑)

金子

なんでもできるんですよー。明晰夢(めいせきむ)っていうんですけどね。

栃尾

そうなんだあ。すごい。

安田

だけど、月の軌道は越えれないらしいですけどね、不思議なことにね。

金子

いや、不思議ですねえ。

安田

ね。

金子

ほんとに。

安田

……ということでウダウダしてますが、今日は栃尾さんとお話ししてて非常に「すげー!」と心打たれたことがあったんで、それについてみなさんに聞いていただこうと。

栃尾

おっ!

金子

おっ。

安田

僕は、まあ、いまも子どもいますけど、いま、学校行かなくても勉強するやり方って、いっぱいあるじゃないですか、YouTubeとかね。特にYouTubeとかで、いろんな先生がいろんなことを教えてくれたりして、「歴史の教科書を読むよりも、あれで歴史の解説を読んだほうが、よっぽどよくわかるし」みたいに思ってて。

金子

ほんとですよね。

栃尾

はい。

安田

そういうことをツイッターでつぶやいたらですね、「子どもっていうのはYouTubeの前に座って勉強したりしないんです」って親御さんに怒られて。

栃尾

私じゃないですよね(笑)

安田

ええ、それは栃尾さんじゃないです(笑)栃尾さんのお話を聞いてたら、「子どもは、まず遊んであげなくちゃだめなんだ」ということを聞いて「ほほう」と思った次第なんで、そこをリスナーのみなさんにも詳しく教えてあげてほしいんですけど。

栃尾

どっから話しましょうか。えーと、まず、うちの子はやりたいことしかやらないんですけど、うちの子も「動画を見ましょう」って言っても見ないし、勉強もしないんですけども、まあ、やっぱり遊……どっから話せばいいのかな(笑)えーと、昔、子ども哲学をやってる方に取材したときに、特に小さい子っていうのは、子ども哲学って子どもどうし対話するんですけど、「じゃあ、みんなで対話しようか」って言っても、ちっちゃい子なんかは言うことを聞いてくれなくて、まずは一緒に遊んで、すごい楽しい思いをして、「あ、この大人はいい人だ」とか、「この人信頼できるな」とか、「気持ちを預けられるな」みたいな、そういう気持ちができてから「じゃあ、ちょっとだけお話ししよっか」みたいなふうに言うと、結構言うことを聞いてくれるっていうのを聞いたんですね。だから、やっぱギブアンドテイクじゃないんですけど、「“僕とか私のためにやってくれたから、ちょっとぐらい言うこと聞いてやるか”みたいな、子どもってそういうとこがあるんですよ」っていうのを聞いて、うちの子も不登校になりたてのときとか、心を開かないっていうか、まあ、ふさぎがちだったんですけど、そういうときにも一緒に遊んであげるみたいなことが結構元気になるし、私のことも信頼してくれるなっていうのは、親子でも結構感じるんですよね。

安田

なるほど。

栃尾

でも、っていうのをあんまり言ってる方とかいなくて。

安田

そうですね。

栃尾

学校も、たぶん「先生が楽しいと成績が上がる」みたいなこともあると思いますし、あと、先生とふざけたりするのが学校のひとつの楽しみだったりしたと思うんですけど、そういうのがどんどんなくなっているなあ、というのも感じてますね。話がずれましたが。

安田

いえいえ。なんかね、「大人はただ話してるだけでも楽しいけど、子どもは楽しくないんだ」って言ってたじゃないですか。

栃尾

ああ、そうです。それも言いました。はい。

安田

あれ聞いて「なるほどなあ」と思って。僕、前の奥さんとの子どもが3人とも成人になっちゃったんですけど、最初、なかなか話してもわかんないじゃないですか、子どもってね。

栃尾

はい。

安田

僕は「人生とは」とか「仕事とは」みたいな話、したかったんですよ、子どもと。

栃尾

うん。ですよね。

安田

で、奥さんが「そんなことはいいいから、子どもと遊んであげてくれ」って言うんですけど、「いや、もうちょっと大きくなって、俺の言ってることがわかるようになったら俺の出番だから」とか言ってて。

栃尾

(笑)

安田

それが3歳になり、5歳になり、ぜんぜんそんな会話弾まなくて。

金子

……(笑)

安田

で、奥さんに「いつになったら話するんだ」って言われたんですけど、結局、子どもが大人になって、ようやく話できるようになって、「子どもはべつに会話を求めてるわけじゃないんだな」っていうことが、こないだ栃尾さんと話してて、「そうか、遊んであげなきゃいけないんだ」と、すごい気づきましたね。

栃尾

あ~。それでお子さんは、成長されてからは、安田さんの話とかは面白く聞くんですか?

安田

まあ、自分が必要と思ったことは聞きに来るけど。でも、やっぱり、なんていうんでしょうねえ、YouTubeって子どもが見ても、「歴史の教科書は面白くないけど、YouTubeだったら面白いんじゃないか」と思ってたんですけど、そもそも「なにかを学ぼう」っていう意欲が出てくる手前に、まず、やるべきことがあるんじゃないかなというのに栃尾さんと話してて気づきまして。栃尾さんも、お子さんとゲームで遊んでもらうために、学生さんにバイト代払ってやってもらってるって言ってたじゃないですか。

栃尾

そうですね(笑)

安田

それがすげーと思ってですね。

栃尾

子どもはどっかに出かけるのも結構おっくうで、まあ、引きこもっているんですけど。なので、世の中にすばらしい施設っていっぱいあるんですけど、ぜんぜん利用ができないんですよね。でも、やっぱ社会との接点は必要で、あと、親以外の大人を信頼するとか、親以外の大人で知り合いができるっていうのが、結構子どもにとって大きいんじゃないかなと思って。それで「オンラインでゲームできるじゃん」っていうところで、これはいいなと思って、ちょっと、やっていただきました。ちょうどご縁があって。

安田

実際どうだったんですか?やってみて。

栃尾

それが、「ほんとにそのおかげでこうなった」っていう直接的な因果関係はもちろんわからないんですけど、やり始めてからすごく、なんか、意欲的になったって感じがしますね。自分からしゃべったり、自分から物をつくって、マイクラっていうゲームなんですけどね、ブロックを重ねるような、そういうので物をつくって見せてきたりとか、あと、ちょっと、ほんとに「出かけたい」みたいなことを言い始めて、結構びっくりしてますね。

安田

やっぱり世界が広がるっていうのと、世の中に興味もつのに、僕、子どもって生まれたときから好奇心ない子っていないんで、ほんとはすごい好奇心が旺盛なものが、だんだんだんだん狭まってきて好奇心のない大人になるって思ってたんですけど、でも、話聞いてて、順番としてはちがうんじゃないかなと思って。

栃尾

あ~。

安田

好奇心が膨らむきっかけみたいなものを、そういう遊びのなかで与えてあげると自ら好奇心が膨らんでって、いろんなものを勉強したくなったりとか、知りたくなったりとか、どっかに行きたくなったりとか。そしたら、いまの時代、そこまでいけば勉強する道具っていっぱいあるんで。

栃尾

はい。そうですよね。

安田

その手前がやっぱり必要なんだというのは、なかなかいい勉強になりましたよ、私。

栃尾

そう。あと、ゲームって外遊びともまたちがって、外遊びって絶対大人のほうができるんですよ。

安田

ほお。

栃尾

でも、ゲームの場合は、まあ、大人のほうがうまい場合もありますけど、うちの子なんかは……大学生のほうがうまいんですけど(笑)、大学生は「そんなこと知ってるよ」とか言わないで、うちの子が教えてあげてる体で聞いてくれるんですよね。だから、すごい自信になるんですよね。「俺のほうがうまいし、俺のほうが知ってるぜ」みたいな感じで、子どもにとってゲームが自信になるっていうのは、すごいあると思いますね。

安田

いや、いいことですよね。

栃尾

そうです。そう思います。

安田

実は大学生とか大人が、なんでもできるわけじゃないじゃないですか。

栃尾

そうですそうです。

安田

なんでも知ってるわけでもないし、正解を言うわけでもないし。

栃尾

うんうん。

安田

実際ゲームしてみたら、大人が子どもに迷惑かけちゃうみたいなね。

栃尾

そう(笑)

安田

「おじさんのせいでやられちゃった」みたいなこととか、そういう体験ってすごいいいですよね、だからね。

栃尾

そうそう。亜佑美ちゃんも、うちの子とゲームやってくれてたもんね。

安田

あ、そうなんですか。

栃尾

そう。

金子

はい。私はぜんぜん負けっぱなしでしたけどね(笑)上手なんで。

栃尾

スマブラ?

金子

はい、スマブラです。

栃尾

あ~、はいはい。そういうのもいいよね。

金子

うん。

栃尾

大人の人と、ほんとにフラットに、しかも両方本気で遊べるっていうか、大人が手加減してるわけじゃない、みたいな。

金子

うん。めっちゃ悔しいです。

栃尾

(笑)それが最高にいいなって、思ってますね。

安田

だからね、学校をはじめ、学校行かない子が勉強する場所とか、いろいろつくられてますけど、いま、親も忙しいし、先生ともコミュニケーションって、勉強に関係ないことはなかなかできないし。

栃尾

忙しいですからねえ。

安田

そういう一歩手前のコミュニケーションっていうかね、世界を広げるための遊びというか、そういうのが必要なんだなあと思いました。

栃尾

はい。いい時代です。

安田

そうですね。

栃尾

はい。

安田

先生のおまとめはどうします?今日は。

金子

(笑)

栃尾

(笑)どうしましょう。勉強の前に一緒に遊ぶっていう感じですか。信頼関係のためには。

安田

勉強にかぎらずね。

栃尾

かぎらず、はい。

安田

やっぱ、子どもと仲よくなるためには、まず遊ぶっていうね。

栃尾

うん、そうですね。人間関係ができます。

安田

はい。ということで、本日の話は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2021年10月13日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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