こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
今年の抱負は決まりましたか?私はまだです!金子亜佑美です!
安田佳生です。
決まったのかと思いきや(笑)
まだです(笑)
今日はですね、ぜひ、これをテーマに話したいとあたためていたものがありまして。
あたためてたんですか。
はい。それはギャンブルについてなんですけどね。
ああ、はい。
僕はいま、いろいろ学校をやったりとか、フリーランスの人を応援するっていう仕事をやってて、「会社員にくらべて、そんなのやって食っていける人は一握りだぞ」っていうことをよく言われるんですよね。まあ、だからギャンブルみたいなもんだと。だけど、そもそも会社員で食っていくっていうのもギャンブルじゃないのかと私は思ってまして。
おお!
うん。
どの仕事をしようが、誰と結婚しようが、人生はそもそも、すべてギャンブルなんじゃないの?と私は思ってまして。
はいはい。
あ~。
ただ、ギャンブルの賭け率とかの、ものすごく高いものから比較的低いものまであるけど、100パーセント勝てるものなんてなくて。というのがベースにないと失敗するんじゃないのかなっていう気がしてまして、お二人はどのようにお考えなのか。
まあ、リスクがあるってことですよね、なににしても。
そうですね。賭け事なんで、リスクはあるってことですよ。
負けることもあるってことですよね。たとえば「9割勝つよ」みたいなことを言われたとしても、1割は負けるってことですよね。
そうですね。9割も勝つものなんてありますか?そもそも、って感じなんですけどね。
でも、まあ、「すごい盤石な企業に入る」みたいなことは、もしかしたらあるかもしれない。さすがに、いま、何十年つぶれないのは予測できないかもしれないですけど、ちょっと前だったら、あったかもしれないですよね。
いまはね、つぶれるっていうこともそうですけど、おそらく金銭解雇というのがOKな時代になるだろうという気もしますし。
たしかに、はい。
なんていうんでしょうねえ、盤石だと思ってる人ほど危ないんじゃないか?ってことですよ。
うん、たしかに。先ほどの話でいうと、たとえばフリーランスになって最初はすごく稼げない、みたいなことがあるかもしれないですけど、その経験がむしろ後々生かせるみたいな、会社員の人よりはずっといろんな経験ができるみたいなことがあるかもしれないから、ほんとにそれってわかんないなとは思いますよね。
そうですね。自分で商売始めると、いきなり売れる人ってめったにいないわけです。
はい。
新しい商品をつくってバカ売れするなんていうこともめったにないし。もちろん、いきなり売れるってすばらしいことなんですけど、逆にそれによって失うものもあるわけで。つまり、「売れる」っていう経験のかわりに「売れない」経験ができないんで。まあ、そんなに生涯売れつづけるものってないと思うんでね、おそらく。
はい。
はい。
そう考えると、「2個目の商品、3個目の商品」とか「次の商売、次の商売」って、いろいろ考えないといけないんですけど、たまたまうまくいっちゃうと、再現性がなくなっちゃうんですよね。
そうですね。
うん。
だから失敗するっていうのは悪いことじゃなく、失敗の確率はどうやったら減るのかっていう、どうやったらモノが売れていくのかていうことをちょっとずつちょっとずつ工夫していくと、自分の工夫する力が間違いなくついていきますからね。
はいはい。
なるほどー。友だちの売れないバンドマンたちに聞かせたい話ですね。
「売れない経験も役に立つよ」と。
「売れない経験もいい経験だ」と。
いい経験ですよ。
なんか、ギャンブルっていうとお金だけが指針になりがちですけれども、フリーランスになると、たとえば仕事があることに感謝できたりとか、そういう別の思考が生まれるなと思ってて。会社員だと仕事がいっぱい降ってくるほうが嫌じゃないですか、たぶん。
わかる!
嫌でしょうね。
だから、そういうふうのもリターンみたいに考えると、もっともっといろんな考え方の幅が広がる、ただ「お金が前より少ないからギャンブル負けた」みたいな考え方ではなくなるかなと思いますけどね。
うん。
うん。ほんとにいろんなことに感謝できるようになりましたよ!
すばらしい(笑)
そうだよね(笑)
いや、ほんとに。
それを忘れないように、みたいなね。
うん。
私も毎月、請求書を出すときに「ありがとうございます」と思いながら出すように、忘れないように心がけてますけれども(笑)でも、そういうのは会社に雇われてて勝手に給料が振り込まれるみたいなのだったら、たぶん感じないと思うんですね。
たしかに。
でも、たまたま生きてる間に会社がつぶれなくて、クビにもならなくて、退職金もしっかり出て、年金も払われる人もいるわけなんで、べつにそれは否定しないんですけど、そうじゃなくなったときのことを考えないのはどうなんだろうっていう。考えた結果そうならないのがいちばんいいわけで。
はいはい。
やっぱり、考えとかなきゃいけないと思うんですよね。
そうですね、特にいまの時代。
僕は結婚で一度失敗して……ああ、みなさんも失敗しておる「失敗トリオ」ですけど。
失敗トリオです。
失敗とは思ってないですよ?(笑)
ああ、失敗とは思ってない?(笑)すばらしいですねえ。
(笑)
(笑)
たしかにね。
はい。子どもが、宝が2人生まれましたし。
すばらしい!
世の中では「バツイチ」なんて言われてますからね。これはバツじゃないと。
「バツじゃないよ、マルだ!マルだ!」と。
いや、まあ、バツでもいいんですけど、べつに(笑)
(笑)
(笑)
ただの記号なんで、バツでもいいんですけど、まあ、失敗とカウントしなくていいかなと。……はい、すいません(笑)
(笑)それでなにが言いたいかというと、結婚してうまくいくか・いかないかっていうのも、基本的に結婚するとうまくいかない、人はみんな離婚するものなんだと。
はい。
おお、そもそも?
「『じゃあ、離婚しないためにはどういう工夫をすればいいんだろうか?』っていうことを考えないから、みんな離婚するんじゃないか?」っていうことに、私は一度目の離婚で思い至りまして。
いや、それだ。
うんうん。
仕事もそうだと思うんですよね。基本的にはクビになるし、会社はつぶれるし、商品は売れないというふうに考えると、「じゃあ、どうやったらクビにならないのか?」とか「どうやったら売れるのか?」って考えるじゃないですか。
はい。
うん。
それを考えないっていうことが、そもそも「人生ギャンブルじゃない」というふうな考え方の、よくない点ではなかろうかということなんですよ。
なるほどー。
あんまり考えなくなっちゃうんですかね、やっぱり。
考えないですよね。たとえば、さっきの知り合いのバンドの話なんですけどね、これ、アートの世界ですから、「いいものをつくれば売れるはずだ」っていうことを僕が反対するのはあんまりよくないと思うんですけど、だけど、「売れる音楽が必ずしもいい音楽とはかぎらない」という見方をする人が、「じゃあ売れる音楽って、いったいなんなんだろうか?」って考えることは必要じゃないのかなあという気もする一方で、「ミュージシャンという方には、そんなこと考えずに音楽つくってほしい」という気もしてですね。
(笑)
むずかしいところではあります。
むずかしいですねえ。大変気持ちはお察しします!っていうか、ありがとうございます!というか。
(笑)そういうパートナーは必要でしょうね、やっぱり。
あ~。
パートナー?
パートナー。結局、たぶん音楽つくるのも商品つくるのも一緒だと思うんですよね。
あ~。
それに対して喜んでくれて、お礼を言ったりお金払ったりしてくれる人がいるから仕事として成立するわけでね。……だいぶギャンブルの話からズレてきましたが。
(笑)
ともかく、人生はありとあらゆるものすべてにおいて、そもそも「生きてる」っていうことは「死ぬかもしれない」ってことじゃないですか。病気になる可能性もあるし、車にひかれるかもしれないし、お金が稼げないかもしれないし、いろんなことがあるわけで。
はい。
うん。
で、「できるだけ危ないところに行かないようにしよう」とか、そういう工夫をするわけじゃないですか、危ないと思うから。
はい。
うん。
危ないと思ってなかったら、危ないとこ行っちゃうような気がするんですよね。
ああ、はい。
うんうん。
だから、やっぱり「人生ギャンブル説」が正しいんじゃないかということです。9分間も話つづけたけど。
(笑)
ずっと同じ会社にいるのもギャンブルって感じですよね。
そうそう。それもギャンブルになるかもしれないですよね。
そうですね。倒れそうなとこにしがみついてるかもしれないし。そう思います。
うん。
なにも考えずにずっといる人と、考えながら結果的にずっと同じ会社にいる人では、まわりから見て同じように見えても、ちがうんじゃないかって気がするんですよねえ。
そうですね。
ということで、「×(バツ)」ではないと、われわれは「X(エックス)1」であるということです。
エックスって、読み方変えるんですね(笑)
エックスだと。
はい。かけ算ですよ、かけ算。
いいかもしれない(笑)記号なので。
倍数になっていくのか(笑)
おまとめは?
おまとめは、「いずれにしてもギャンブルだ」ってことですよね。
いずれにしてもギャンブルです(笑)
はい。ということで。
わかりやすい(笑)
ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2022年1月12日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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