「今の記憶を持ったまま生まれ変わるとしたら」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第577回「今の記憶を持ったまま生まれ変わるとしたら」
皆さんはどんな職業に就いて、どんな人生を歩みたいですか。
生まれ変わりを断固拒否する安田の真意とは。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

H-IIAロケット打ち上げ成功おめでとうございました。金子あゆみです。

安田

安田佳生です。成功したんですか?

金子

成功しまして。

安田

そうなんだ。

金子

2つ大事な衛星も無事軌道に乗って、今後はなんか宇宙の色々なことが解明されていく。はい。

安田

ロマンがありますけど、宇宙は人間が打ち上げたゴミだらけらしいですよ。

金子

あ、デブリ。

安田

宇宙デブリと言われているゴミ。

栃尾

デブリ?

安田

ものすごい数のゴミが地球の衛星軌道上にあって大変らしいです。

金子

はい。でも夢があっていいですねー。私は大変応援しております。で、その話に通じるんですけど。

栃尾

はいはい。

安田

通じるんですか。ほお。

金子

えーと、今回のテーマですが。
生まれ変わって、もし今の自分がその生まれ変わった体の中に入ってるとしたら、お2人はどんな職業やどんな人生を歩みたいですか?

安田

それはつまり記憶があるってことですね。現在の。

金子

はいはい。もう完全に。自分の。

安田

なるほど。完全なる記憶があると。

金子

全然なる記憶があって、まだまだ。

安田

ちなみに金子さんは何かやりたいことあるんですか?

金子

そうですね。今の話に通じるんですけど。私は空を飛ぶのが小さい時からの夢でして。

安田

えー!

金子

飛行機を操縦するか。JAXA開発チームに入って衛星の開発とかをやってみたいです。

栃尾

それ、弟さんがやってんじゃないの?二つとも(笑)

安田

弟さんはパイロットですよね?

栃尾

宇宙だよね。

金子

そうなんです。

栃尾

弟さんが夢ってこと?

安田

生まれ変わったら弟になりたいってことですか?

金子

いや違うけど(笑)違う。違うな。それはちょっと。

安田

男か女かでいうと、どっちがいいですか?

金子

あ、男がいいですね。

安田

そうなんですか。

金子

じゃあやっぱり弟になる(笑)

栃尾

弟になる(笑)
じゃあ、お姉さんの代わりに実現してくれたんだ。きっと。

金子

すごいですね。

安田

すごいですよ。

金子

ありがたいです。

安田

栃尾さんは生まれ変わったら何になりたいですか? 

栃尾

この間米沢に出張に行きまして。織物とか編み物の製造業の工場を見てきたんですけど。

金子

えー。

栃尾

前の職業がSEだったし、今もライターで、こう割と抽象的なことじゃないですか。ITもなんかふわふわしてるっていうか。ネット上にあって、目に見えないし、手に触れないし。だから、なんかこう、触れるもので、場所が必要なもので、ものを作る仕事がいいなってその時思いました。

金子

えー、なんでですか?

栃尾

なんだろうね、やっぱこう、肌触りとか。

金子

肌触り。

栃尾

肌触りとか質感。あとは物を見たりする感覚を味わいたいなって。でも、今から織物業者に入れないし、今から陶芸家にはなれないし。

安田

なれますよ!

金子

えー!!

栃尾

なれるかもしれないけど、相当な覚悟がいって。ま、覚悟ができないってことですね。

安田

なるほど。

栃尾

だけど昔からそういう職業をしていたら、狭い世界が不満なのかもしれない。今の記憶があって、もう1回やるなら、そういうところで。限られた人間関係を培いながら、土地を愛して、物を愛して。

金子

あー、いいっすね。はいはい。工芸的な。

栃尾

そういうローカルな世界がいいなって。すごいなんか憧れましたね。

金子

いいですよね、羨ましいです。

栃尾

現物があるっていうのはやっぱすごく強いなと思いましたね。

金子

うんうんうん。

栃尾

って感じです。安田さんはどうですか?

安田

確かに職人さんは憧れますね。僕はとにかく楽がしたかったので、仕事はしたくなかったんです。

金子

えー、やば(笑)

安田

そんな僕が唯一なりたかった職業があって。それは刀鍛冶なんですよ。

栃尾

それうちの次男とそっくりなんですけど。

安田

そうなんですか。

金子

へー。

栃尾

刀が大好きで。ま、包丁研ぎもそういえば共通してますけど。刀の絵ばっかり描いてます。

金子

すごーい。

安田

だけど、人生やり直して刀鍛冶がやりたいかっていうと、やりたくなくて。

栃尾

えー、そうなんだ。

安田

はい。生まれ変わって、今の記憶を持って、もう1回生きるのは無理ですね。耐えられないと思います。我慢できないっていうか。たぶん気が狂います。

栃尾

え!そうですか?

金子

えー!

安田

せっかく終わったのに「またやり直しかよ」って感じじゃないですか。

栃尾

じゃないですか(笑)そうですか(笑)

金子

なるほどー。

安田

たぶん3歳ぐらいで気が狂うと思います。

栃尾

まだまだ終わりませんよ、安田さん。今の人生。

安田

せっかく計算して60代はこう、70代はこうやって死んでいこうと思っているのに。また0からやり直し。また夏休み何回やんないといけないんだ。

金子

なるほど。

安田

今の記憶を持ってもう一度というのはしんどいですよ。全く違う世界とか、たとえば1000年後に生まれるとかなら。

栃尾

うんうんうん。

金子

はあはあはあはあ。いいですね。

安田

もしくは1000年前に生まれるとか。それだったらまだ好奇心が湧くかも。同じ時代に同じ記憶を持って生まれたら絶対に耐えられないです。

栃尾

確かに私も学生の時不自由すぎてすごくきつかった覚えはありますね。早く大人になりたかった。

金子

えー。何も考えてなかったな。なるほど。

栃尾

じゃあ安田さんは時代が違ったら何をやりたいんですか。何時代?

金子

江戸?

安田

生まれ変わりたいというより見てみたい感じです。本当に1000年前はこうだったのかとか。1000年後どうなってんのかとか。そういうことがない限り、職業が変わったぐらいでもう1回やり直せって言われたら無理ですね、僕は。

金子

でもでも、なんかタイムトラベラーみたいになれるじゃないですか?そしたら。

安田

タイムトラベラー?

金子

たとえば競走馬の、なんかこう、勝つやつみたいな。なんでしたっけ、あれとか当てたら。

栃尾

賭け事ね。ギャンブルってこと?

金子

ギャンブル的なの当てたらやべえ。

安田

確かにちょっと過去に戻れたらそうですね。1000年前だったらギャンブルもないし。

金子

あーそっか。

安田

もう1回生まれ直したら、1回目より上手だとは思うんですよ。この記憶を持って生まれたら、もうちょっと友達が多い小学校生活とか。もうちょっと上手に人付き合いしたり、仕事もできるでしょうし。

金子

うん。

安田

だけど、うまいが故に、なんか耐えられないというか。名探偵コナンみたいなのは絶対無理ですね。退屈っていうか耐えられない。答えがわかっているものを、ひたすらもう1回解き続けるみたいな感じじゃないですか。

栃尾

ふーん。

金子

なるほど。

安田

そもそも人生とはめんどくさいものですよ。楽しいけど、めんどくさくて、ちょうどいい長さだと思うんです。生まれ変わるってことは、人生が伸びるみたいなもんじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うんうん。

安田

確かに肉体は若返るかもしんないけど。人生が200年もあったら、大抵の人は気が狂うと思います。

栃尾

でも、もう1回若くなったら、記憶力とかも戻ってくるわけですよね。

金子

体力とか?

安田

戻ってくると思います。バックアタックもできちゃうわけですよ。

金子

そうですよ。

栃尾

ジャンプサーブとかね(笑)今から勉強は結構きついなって思う時があって。若かったらもっと覚えられるのかなとか考えちゃいます。

金子

うんうんうんうん。

安田

なるほど。

栃尾

でもまあ、そうだな。退屈もあるでしょうね。確かに。

安田

栃尾さんも男に生まれ変わりたいですか?もし生まれ変わったら。

栃尾

同じ女になるよりはエキサイティングでしょうね。男になった方が。

安田

へー。そうなんだ。

栃尾

はい。全然違いますよね。たぶん。

安田

性別が変わったら価値観も変わるかもしれないですね。

金子

うん。

栃尾

うん。

安田

そういう生物もいるじゃないですか。最初はみんなメスで途中からオスになる熱帯魚とか。

栃尾

あったと思います。ミジンコ?

安田

セミなんて9年間土の中にいて、最後の1週間で突然羽が生えて、最後に恋をして繁殖するわけですよ。

金子

うんうんうん。

安田

人間で言うと、80過ぎていきなり空が飛べるようになって、そして恋人ができる。人生初めての恋ができる。

栃尾

確かに。

金子

やべえ。

安田

エキサイティングですよね。

金子

セミになりたいってことですか?

安田

セミになりたくはありません(笑)ということで、本日は以上とさせていただきます。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

栃尾

本日も番組をお聞きいただき、ありがとうございました。私たち3人とリスナーさんとでギブの実験室というオンラインサロンをやってます。参加したい方はキャンプファイヤーで検索するか、境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。では来週もお楽しみに。


*本ぺージは、2023年10月18日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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