第243回 確定拠出型年金の相続と運用法

この記事について 税金や、助成金、労働法など。法律や規制は、いつの間にか変わっていきます。でもそれは社会的要請などではないのです。そこには明確な意図があります。誰が、どのような意図を持って、ルールを書き換えようとしているのか。意図を読み解けば、未来が見えてきます。

第243回「確定拠出型年金の相続と運用法」


安田

久野さんのアドバイスで確定拠出年金を始めて、本当に良かったと思います。

久野

ありがとうございます(笑)

安田

わずか5年でめっちゃ増えました(笑)運用なんて考えたこともなかったんですけど。

久野

今の時代には必須ですよ。自分の資産は自分で運用していかないと。

安田

ですよね。ただちょっと不安もありまして。

久野

何ですか?

安田

私が死んじゃった場合かけたお金はどうなるんでしょう。

久野

相続財産の一部なので原則は奥さんに払われます。

安田

妻に通知が来るんですか?

久野

はい。通知はちゃんといきます。

安田

私は65歳が満期ですけど、その前に死んじゃったら積み立ては止まるわけですか。

久野

積み立ては止まります。

安田

なるほど止まるんですね。そこで止まって、通常だったら65歳まで解約できないじゃないですか。これはどうなるんですか?

久野

亡くなったら解約ですね。亡くなった時点で金額を確定して奥さんにお渡しします。

安田

受け取った奥さんが運用し続けることもできるんですか?

久野

いえ。現金一括ですね。

安田

その場合、基礎控除の範囲内だったら相続税はかからないんですか。

久野

範囲内ならかからないです。

安田

だけど死んじゃった後は運用はできないと。

久野

死んじゃった後はできないですね。現金を受け取った後にNISAとかで運用するしかない。

安田

なるほど。ちなみに妻への連絡はどこから入るんですか?

久野

SBIから受け取りの連絡が届きます。

安田

でもその前に私が死んだ連絡をしないといけないですよね。

久野

私たちが間にいるので大丈夫です。安田さんと連絡が取れなくなったら、ちゃんと調査して報告することになります。

安田

「安田は死にました」と報告してもらえるわけですね。とうかいさんはどうやって死んだことを把握するんですか。

久野

口座が止まるので分かります。止まったら調査をするので。大丈夫です(笑)安心してください。

安田

なるほど。死んだまま放置されることはないと(笑)安心しました。

久野

ただベストなのはやっぱり本人が生きて受け取ること。税金的にはその方が絶対いいです。

安田

そうなんですか。

久野

相続税がめちゃくちゃかかるわけじゃないけど、それがベストです。

安田

運用して増えた部分に対してかかるんでしたよね。

久野

そうです。

安田

仮に私が65歳を過ぎても生きていれば、現金化せずに運用し続けることも可能なんですか?

久野

できます。税率の問題もありますけど、基本的には運用益で増えていく可能性が高いです。

安田

じゃあ運用し続けたほうがいいですよね。

久野

そこのバランスは難しくて。10年ぐらいの間に運用しながら受け取っていくのが1番いいと個人的には思います。

安田

ちょっとずつ現金化していくんですか。

久野

はい。私だったら1年ごとに現金化していきます。

安田

それはどうして?

久野

自分の寿命とのバランスですね。運用して増やしたいけど死ぬまでには使いたいじゃないですか。死んじゃったら使えないので(笑)

安田

確かに(笑)自分の寿命を予測しながら運用しないといけませんね。長生きする自信がなかったら早めに現金化した方がいいと。

久野

そういうことです(笑)

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久野勝也 (くの まさや) 社会保険労務士法人とうかい 代表 人事労務の専門家として、未来の組織を中小企業経営者と一緒に描き成長を支援している。拠点は愛知県名古屋市。 事務所HP https://www.tokai-sr.jp/  

安田佳生 (やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

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