第24回 『その道のプロ』では人間性も保証

この対談について

住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。

第24回 『その道のプロ』では人間性も保証

安田
渡邉さんがプロ人材を選ぶときは、人間性や性格を重視していると仰っていたと思うんですけど。

渡邉
ええ。会社全体の方針として、「人間性」を一番重視していますね。
安田
フリーランスで仕事ができる人って、バランスが良くて人当たりのいい人もいるんですけど、それとは真逆の人もいて。相手によって全く合わなくて嫌われちゃうこともあったりしますよね。

渡邉

ちょっと扱いづらいタイプというか。

安田
そうそう。そういう人って社員で雇うとものすごく扱いにくいんですよね。でも業務委託、つまりプロ人材としてだったら特性を活かせるんじゃないかと思うんですけど、どう思いますか?

渡邉
うーん、大手ならともかく、中小企業だと基本的に使わないような気がしますね。社長さんと話していても、「プロ人材をどう社員に馴染ませようか」とか「ウチの社員とウマが合うか」とかが一番重視するポイントなので。
安田
ははぁ、他の社員さんとうまく連携が取れるかが重要なんですね。でも一方で、めっちゃ仕事はできるけど性格が悪い社員もいるじゃないですか。売上を上げてくれるし、会社への貢献度は高いし、辞めさせるのは勿体ないけど……

渡邉
部下を付けたら皆辞めちゃうとか(笑)。
安田
そうそう(笑)。組織の中でその人を評価すると大ブーイングが起こるし、部下は付けられないからとずっと1人でやらせておくと「それなら辞めます」ってすぐ言ってくる(笑)。そういう人って逆に業務委託でやってもらうのがいいんじゃないのかなと思って。

渡邉
なるほど。元々プロ人材として来てもらうんじゃなく、正社員で採用した人を途中から業務委託に変えるって話ですね。
安田
そうそう。性格の悪さにもいろいろありますけど、ある程度の距離感があれば全く問題なかったりもするわけで。

渡邉
確かにそうですね。社内に置いておくと周りの社員がちょっとしんどいというか。
安田
ええ。例えば僕なんかも社内にいたらけっこうしんどいやつだと思うんですよ。
渡邉
安田さんが社員だったら……確かにそうかもしれないですね(笑)。そう考えると、「性格が悪い」にもいろんな種類がありそうです。
安田
例えば、すごくぶっきらぼうだとかその日の機嫌によって態度が変わるとか。社員だとそれを社内でぶつけちゃうけど、業務委託だったらさすがにそれを取引先にぶつけたりはしないと思うんですよ。

渡邉
そこをちゃんとわきまえてやれるならいいですけどね。以前面接をした方の中には、Webの技術系で非常にスキルは高かったんですけど、基本的なやり取りに難がある方もいましたから。そういう場合はいくら能力があっても先方ともよい関係性が作れないので。
安田

へぇ。そんな人がいたんですか。でも例えば10社のうち半分は合わないって切られるけど、半分はすごく気に入ってもらえる、っていう人もいると思うんですよ。


渡邉
それは業務内容によってはいけるかもしれないですね。「この商材を売ってきて」とか「売り先を見つけてきて」と言われて見つけられる人とか、単独でできる仕事なら大丈夫かもしれません。ただプロジェクトとして少なからず社員や社長と絡むとなると、やっぱり性格が悪いと駄目ですね。
安田

しつこくて申し訳ないんですが、どういう性格だと駄目なんですか? 完全無欠に性格のいい人なんてめったにいないわけで。というか、人間なんて全員どこかしら性格が悪いと思うんですけど。


渡邉
う〜ん(笑)、端的に言えば、相手の気持ちがわからない人ですかね。普通に考えたらすぐに返事をしないといけないようなメールを放置しちゃうとか。あとは空気が読めなかったり、常識がなかったり。
安田

でもそれって論外じゃないですか。メールの返信にしても社会人としての最低限の常識というか。失礼のない対応ができるというのは、性格じゃなくて社会人としてのマナーや常識の問題だと思いますけど。

渡邉

とはいえ、そういう基本的なことができないくせに、なぜかずば抜けたスキルがある、っていう人が確かにいるんですよね。

安田

それは……料理はうまいけど、口が悪い大将のいる店と同じですよね。口の悪さもひっくるめて許される雰囲気ならいいですけど、この人が作ったものはどんなに美味しくても嫌だっていうレベルになると商売として成立しないわけで(笑)。


渡邉

確かにそうですね(笑)。

安田
業務委託でもそういう人もいるということですね。そういう人はランリグさんとしてはどうするんですか。

渡邉
いやぁ、弊社では使えないですし、もちろんご紹介もできませんよね。組織に全然馴染めなくてフリーランスになった人は、けっこう問題がある人も多いかもしれません。
安田
私のイメージしている偏っている人は、最低限のビジネスマナーや常識はちゃんとしていて、その上での好き嫌いや個性が出るというか。例えばすごく細かいとかね。かなり細部まで仕事をチェックしないと気が済まないような。

渡邉
なるほど。全てにおいてそれをやられると大変なんだけど、そういう人に任せた方がいい仕事もあるかもしれませんね。
安田
そうですよね。例えば税理士さんや弁護士さんのような士業の方とか、外部で依頼するにはいいけど、社内にいたらちょっと大変だよねっていう人がいるじゃないですか。

渡邉

確かにいますけど、基本的にそういう人は弊社では選ばないですね。僕や他のスタッフが最重視するのは、「一緒に心地よくご飯が食べられるかどうか」というような、やっぱり「人間性」の部分なので。

安田

なるほど。じゃあランリグさんにご紹介いただけるプロ人材の方は、スキルや経験はもちろんのこと、業務委託であっても人柄まで保証されているわけですね。

 


対談している二人

渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役

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1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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