「予定調和によって人間社会は生きやすくなるのか。それとも個性をなくして生きにくくなるのか」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第608回「予定調和によって人間社会は生きやすくなるのか。
それとも個性をなくして生きにくくなるのか」
みなさん、どちらだと思いますか?
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。腎機能の数値が悪いので塩分を控えています。ナビゲーターの栃尾江美です。

安田

安田佳生です。先に一言あるとイマイチしっくりこないですね。

栃尾

来ないですよね。ギクシャクする。

安田

ナビゲーターの栃尾江美です、の後に付け加えたほうが自然かも。

栃尾

確かに。じゃ、そうします。

安田

ということで今日は予定調和について話してみたいなと。知ってます?予定調和って。

栃尾

予定調和。なんか意外性がない進捗みたいな。

安田

そうそう。大きく筋書きを外れずに想定した通りに進んでいく感じ。

栃尾

はい。

安田

日本ではそれが正しいことのように思われますよね。突然変なことをやって場の空気を乱す人って浮いちゃうじゃないですか。ちょっと社会性に欠ける人だと思われて。

栃尾

そう思われがちですね。

安田

「和を以て尊しとする」という言葉を勘違いしてる気がして。和を乱さないって、そういう意味じゃない気がするんです。

栃尾

そうですよね。もうちょっと大きな概念というか。

安田

日本では小さな子供でも予定調和ができないと、コミュニティに入りにくかったりするじゃないですか。

栃尾

します。

安田

だから大人になっても「調和を乱さず生きていかなきゃいけない」と考える人が多い。でも、それって自分の個性を失うデメリットも大きいわけで。

栃尾

安田さんがいう予定調和って、コミュニティに馴染むという意味合いですか? 

安田

コミュニティに馴染むための暗黙のルールみたいな感じ。それが日本人同士にはある気がします。仲間外れにされないまでも「あの人違うよね」みたいに扱われて。

栃尾

安田さんはそういう予定調和が苦手なんですか?

安田

すっごく苦手です。子供の頃から。

栃尾

そうなんですね。

安田

「お前この場でそれ言うの?」ってことを気づかず言ってきたタイプ。

栃尾

大変だったんじゃないですか(笑)

安田

大変でした。だから自分の子供には「そんな苦労をさせたくない」と思いつつ、調和を重視しすぎて個性がなくなっちゃうのも可哀想だし。

栃尾

安田さんはその個性がウリになってますもんね。

安田

そうなんです。予定調和してたら今ごろ食えてなかったかもしれないし、もしかしたら、もっと楽な人生だったかもしれない。

栃尾

安田さんが言う予定調和って忖度みたいなものを含んでるんでしょうね。

安田

そうかもしれません。私は忖度できない人間なので。

栃尾

ウチの次男も個性的で、やっぱり気の合う人が少なそうな感じがするんです。でも、それを直そうとは思わないし、たぶん直んないですね。直すって言い方がおかしいですけど。

安田

マジョリティに合わせるってことですね。

栃尾

そう、マジョリティに合わせるってことは多分できない。そうするつもりもないし。でも、そういうちょっと変わったタイプって一定数いるわけですよ。

安田

いますよね。

栃尾

つまりオタクってことなんですけど。そういう人たちのコミュニティを見つける手助けはできると思ってます。

安田

なるほど。

栃尾

全部のコミュニティでうまくいくようにはできない。できる人もいると思うけど全員がやる必要はない。と思ってます。

安田

どっちも大事ですよね。人と関わらずに生きていくのは難しいし、かといって人に合わせ過ぎたら個性が死んじゃうし。どこで線引きするのか迷います。

栃尾

迷いますよね。わかります。

安田

ウチの子供は4歳なんですけど。自我も芽生えてきて「赤信号は渡っちゃいけない」とか教えるわけですよ。赤信号を渡ってる大人に大きな声で指摘するんです。「今の女の人、赤信号なのに渡ったよね」とか大声で言うんです。

栃尾

言いますよね。

安田

うちの奥さんは「大きな声でそういうことを人に言っちゃいけません」って叱るわけですよ。でも言ってることは間違ってないじゃないですか。

栃尾

うちの子もそういうタイプですよ。

安田

え!そうなんですか。栃尾さんはそういう時どうするんですか?

栃尾

私は余裕があれば相手の人に謝ります。「すいません、こんなこと言っちゃって」とか言って。でも子供には「そうだよね」ってこっそり言いますね。

安田

なるほど。使い分けるわけですね。

栃尾

はい。あと「赤信号だからダメだよ」とは言わないです。

安田

そうなんだ。

栃尾

危険じゃなかったら赤でも渡っていい気もするので。それは人による考えの違いですね。考えて行動した方がいいなとは思います。

安田

私は赤信号を絶対に渡らない主義なんですけど。でも人は人だとも思います。「他人に指摘しなくていいんだよ」って教え方もあるかなと。うちの奥さんはそういう感じですね。

栃尾

それもありですよね。

安田

とはいえ「なぜあの人は渡っていいんだろう」という疑問を持つことも重要なポイントだという気がして。

栃尾

ウチの次男もコロナの時に、ワイワイ楽しそうにお酒を飲んでる人のところに行って「なんでここの人はマスクしてないんだろう」って捨て台詞を残して去っていったことがあります。

安田

すごい(笑)

栃尾

すごいですよね。みんなシーンとしちゃって苦笑するしかない。

安田

うちの子も似てるかも。

栃尾

似てると思います。その時、私は「あはは」って笑うことしかできなかったですね。

安田

マスクは人によって価値観が分かれますよね。赤信号も「車がいなければ臨機応変に渡ればいい」って人もいるし。「信号が赤だから止まる」ってのも思考停止っぽいし。

栃尾

はいはい。

安田

「子供がいるところでは絶対に渡らない」という人もいるし。一体どれが正しいのか。

栃尾

子供にどう教えるかですね。

安田

「君は間違ってないんだよ」って言いたいけど、そのまま育つと間違いなく「生きにくい人生」を送ることになるし。

栃尾

そうですね。ほんとに。

安田

自分がそうだったからよく分かります。

栃尾

指摘されて嫌な人もいるけど、言いたいなら言えばいいと思います。「言ってもいいんだ」って分からせてあげたい。

安田

なるほど。まあこの問題に正解はないってことですね。

栃尾

自分で決めるしかないですよ。

安田

わかりました。ということで本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。
みなさんからの質問をお待ちしています。質問がある方は境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。では来週もお楽しみに。


*本ぺージは、2024年5月22
日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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