第70回「ゆっくりとした時間や空間に、お金を払う時代がやってきた」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「ゆっくりとした時間や空間に、お金を払う時代がやってきた」


「入場料が必要な…本屋さん?」

突然ですが、
本屋さんに行くと、
トイレに行きたくなるのは、
僕だけでしょうか?

本屋さんや図書館に行くと、
とにかく長居したくなります。
時間をかけて、
じっくりと表紙を眺めたり、
時には、本を実際に手に取ってみたり、
少し読んでみたり。

電子書籍が増え、
インターネットで本を買える時代であっても、
本屋さんや図書館に行きたくなります。

今回は、本屋さんなのか?図書館なのか?

東京の六本木にある「文喫」

お店…なのか、ワークスペース…なのか、研究室…なのか。
入場料を払うから、博物館なのか?
いえ、れっきとした「本屋さん」なのです。

人文科学や自然科学、デザイン・アートに至るまで
約三万冊の書籍を販売されています。

一人で本と向き合うための閲覧室や複数人で利用可能な研究室、
小腹を満たすことができる喫茶室なども併設されていて、
時には企画展も開催されています。

文喫のホームページからの画像

文喫という店名は「文化を喫する」から来ているようです。
※「喫する」とは、食う、飲む、吸うという意味。
まさに文化を食い尽くす感じでしょうか。

入場料の1,650円(税込)を払い、
じっくりと本を選ぶ。
好きな席で、本と向き合う。
喉が渇けば、おかわり自由のお茶を飲み、
小腹が空けば、喫茶室へ。
もつろん、意中の一冊と出会えれば、
購入して、帰る。

忙しない現代社会で、
あえて時間をつくり、
こんな空間に身を置くのもいいかもしれません。

逆に、もはや、
ゆっくりとした時間や空間に
お金を払う時代がきた、
というべきなのかもしれません。

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文喫
東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F
URL  http://bunkitsu.jp/
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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