第72回「本屋+ベッド=本に囲まれた空間。本を読みながら寝落ちできる至福の空間を提供する小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「本屋+ベッド=本に囲まれた空間。本を読みながら寝落ちできる至福の空間を提供する小さなブルーオーシャン」


「減少傾向の本屋と宿泊を合わせるとどうなる?」

年々、紙媒体の雑誌・書籍の売れ行きは減少し続け、
96年の最盛期から50%以上も落ち込んでいます。
(それでも2020年の推定販売額は1兆2,237億円らしいですが…)
販売高の減少とともに閉店する書店は増え続け、
20年は1万1,024店舗。
この20年間で閉店数は約1万店だそうです。

ホテル業界の過去の推移を見ますと、
2018年までは増加傾向にありましたが、
2019年から減少傾向に。
2020年のシティホテルの稼働率は34.7%、
ビジネスホテルの稼働率は43.5%、
リゾートホテルの稼働率は30.9%。
2020年の稼働率は前年に比べて
いずれも半分くらいだそうです。

そんな現状傾向にある2つの業態を
合わせるとどんなことが起きるのでしょうか?

都内をはじめ、京都や大阪にも店舗を構える
「BOOK AND BED(ブックアンドベッド)」

あくまでも本屋なので、
「泊まれる本屋」がコンセプトの宿泊施設。

本棚の中に宿泊用ベッドがあり、
本を読みながら寝落ちできる、
そんな至福の「寝る瞬間」を提供してくれます。

 

 

 

 

BOOK and BEDのホームページからの画像

本棚には、幅広いジャンルをカバーした
約2,500冊の本が並んでいて、
漫画からマニアックな書籍まで、
様々なジャンルを用意してあるそう。

近年、新しいコンセプトを持つ
宿泊施設と言えば、
民泊でしたね。

あるいは、古民家泊。

また、ホテルを経営している企業でも、
変なホテルを筆頭に、
ロボットが出迎えてくれるホテルなどもあり、
外国人観光客にも人気があるとか。

今回のBOOK AND BEDも例外ではなく、
国内外の人たちから人気があるそうです。

押し入れで一人大好きな読書をするという、
子供の頃に戻ったような感覚が味わえるかもしれません。
まさに非日常の空間。
本に囲まれて眠りにつくことができ、
本好きにはたまりませんね。

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名称:BOOK AND BED
運営会社:アトリエブックアンドベッド株式会社
URL:https://bookandbedtokyo.com/ja/
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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