第91回「手間がかかる事をシンプル化した小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「手間がかかる事をシンプル化した小さなブルーオーシャン」


「家庭菜園?家具?電化製品?」

新型コロナウイルス感染者が、
だいぶ減りましたね。
緊急事態宣言も解除され、
ずっと制限をかけられていた、
外食を筆頭とした店舗も、
少しずつ活気を取り戻しているみたいです。
感染はアルコールが原因、
みたいな言われ方をしていましたが、
私自身、疑問に思っていましたが…。
まぁ、その話は置いておいて、
このコロナの影響で、
さまざま生活変容があったと思います。
その中で、屋内、特に家で過ごす時間が
多かったと思います。
皆さんはどんなことをしたでしょうか?

「スマート菜園」

をご存知ですか?

部屋に置いて育てる小さな野菜農園です。
植物を育てるというのは、
とても手間がかかります。
更に野菜となると…。
そして、部屋に置いて、というのは、
どういうことでしょうか?

このスマート菜園は、
シリンダーケースの中で育てます。
スポンジと種をセットし、
水と液体肥料を入れるだけ。
手入れはスマホ専用アプリで行ないます。
仕事中でも、なんなら旅行中でも、
栽培日数や、水量、収穫時期が一目で
わかるというから驚きです。

serenasteによるPixabayからの画像

育てられる野菜は9種類。

こちらの価格がなんと10万円です。
それでも、売り切れてしまうほどの
人気だと言いますから、また驚きです。

なぜ、こんなにも人気があるのでしょうか?

まず、人は「育てる」という楽しみが
大好きのようです。
RPGを筆頭に、ゲームでも育成ゲームは人気です。

それと「手軽さ」が最大の秘訣ではないでしょうか?
野菜を作るというのは、
やってみたいものの、
手間がかかる、難しい、
私には無理、
と思いがちです。
ところが、身近なスマホを使って、
簡単に育てられるとなれば、
多少高くてもやってみたくなるものです。

人の欲求を上手に活用した
小さなブルーオーシャンだと思います。

 

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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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