この対談について
株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。
第59回 田舎の空き家は、周りの景色も「自分の家」になる
第59回 田舎の空き家は、周りの景色も「自分の家」になる

以前お話しましたが、私が今対談をさせていただいている方の中に「美濃加茂の造園会社」の方がいらっしゃるんですよ。

そうなんですよ。で、その中島さんに鈴木さんのことをお伝えしたんです。「『相続不動産テラス』という事業で空き家解消に取り組んでいる方がいる。だから美濃加茂にいい空き家があれば、お庭だけ「リガーデン」することができますか?」って。

中島さんの庭づくりで特徴的なのは、敷地内だけじゃなく敷地外の景色まで考慮されているところです。例えば「山の間に夕日が沈んでいくのが見えるところ」には木を植えず、「近所のお店の看板が丸見えなところ」には木を植えて看板を隠す、みたいな配慮がされています。

まさにそういうことで。あと、これも中島さんからお聞きした話なんですが、先日「6軒分のお庭を街並みごと」作られたらしくて。1軒分だと狭い庭でも、隣近所と「共通の庭」にすることでいろんなアレンジができて素敵な空間にできるんですって。

で、私は考えたんです。田舎だと100坪とか200坪の畑がついてくるような空き家もありますよね? 私の大好きな納屋付き・畑付き250坪200万円の物件のような(笑)。でもそういう物件って、1人で畑を管理するのは難しいじゃないですか。

面白い! というか以前の「空き家に名前をつける」の話に引き続き、安田さんって本当にいろいろ思いつきますね。すごいです(笑)。
対談している二人
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。