住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第100回 日本人が日本株を買わなくなった理由

でもそうすると、日本人の預貯金が海外に流れていくわけですよ。さらに最近では円安の影響で、東南アジアの通貨で貯金してる人まで増えているらしくて。「日本円は日本人が買い支えているから暴落しない」と言われてましたけど、このままだといよいよ暴落するんじゃないかという気もして。

うーん、どうなんでしょう。いきなり価値が紙くずみたいになる、なんてことは考えにくいんじゃないですかね。「日本の借金はすごい」みたいに言われることもありますけど、その一方で日本は世界有数の債権国でもあるわけで。

そうそう。それでも引き受けてくれるところがあるうちはいいと思うんです。銀行も預かった預金を貸し出すことで成り立っているわけで。でも「日本円じゃなくドル口座にお金を置いといた方がいい」という考え方が一般的になったら、日本円が大暴落するんじゃないかって心配なんですよ。

海外はもともとそういう傾向があるんですよ。前提として自国の通貨を信用してないから、下がりそうだと思ったらすぐに他の国の通貨を買いに動く。でも日本人はどれだけ低金利でも円を買い支えてきたわけでしょ。

僕自身が海外株を買わないので、そこまで実感がないのかもしれません。海外の株ってバブルみたいになっているイメージがあって。PER(株価収益率)が100倍とか、何百倍になっている銘柄があったり。

それはかなりリスクの高い銘柄の話でしょうけど、例えばS&P500みたいなインデックスは安定した成長株として人気ですよね。

確かに。それでいうと、僕はIPO株しか買わないんです。新規株式公開したばかりの「これから絶対に成長するだろう」というところにガーッと突っ込むので。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。