住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第43回 人材難を救う切り札は「内的報酬」
そうなんです。満足度、中でも「内的報酬」をいかに高めるかが、中小企業の人材不足問題を解決する鍵になるんじゃないかと言われているんです。
へぇ。それでいくと外的報酬の方が、給料や休みなど目に見える形で受け取れるのでわかりやすい気がしますけど。
確かにめっちゃ得意です(笑)。今も「社員1人1人とコミュニケーションを取る」ということを自分自身のタスクに入れてますし。
それはまぁ、加減していただいて(笑)。あとは社員の内的報酬を高めるポイントとして、社長と幹部の収入格差を極力なくすっていうのも大事らしいです。
昔は「俺もいつかは社長みたいに稼げるようになろう!」と思って頑張るきっかけになったりしてましたけど、今は逆ですからね。
なるほど。確かに給料がすごくいいわけでもないのに、社員の満足度がやたら高い会社って、その辺りをしっかり意識してますよね。査定基準も部下の給料を増やした人の収入が上がるように設定したり。
形だけコミュニケーションを取っても意味がないですからね。どうやったら部下の給料が上がるのかを一生懸命考えるのが上司の仕事だと思います。
ちょっと前まで「1on1」って1対1で時間を取って話すのが流行ってましたけど、それをやってるからといってコミュニケーションが取れているとは限らないですからね。
普段からちゃんと社員を見てないといけないということでしょうね。奥さんの昨日と今日の違いがわからないと機嫌を損ねてしまうのと同じで(笑)。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。