住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第53回 多様性を認めることが「人が辞めない会社」への近道
その一方で、全然困ってない会社もあるんですよね。採用も無理なくできて、今いる社員は自発的に成長して頑張ってくれているという。「人に困っている会社」と「困っていない会社」って何が違うんでしょうね?
確かにそんな夢のような会社もあるにはありますね。そういうところは社員にしっかり利益を還元していたり、「この会社で働きたい!」と思わせる何かがあるんでしょう。
それはそうですね。とはいえ、新たに人を採用する方が大変だと思うんですよ。採用してもようやく育ったと思ったら辞めてしまったりするし……
「会社が儲かるだけじゃなく、ここで頑張っていたら自分の望む未来に近づいていくんだ」と社員も感じられる環境ということですね。
確かにそうですね。つまり「給料が高い」「休みが多い」といったわかりやすい待遇だけじゃなく、「1人1人にとっての居心地の良さ」を丁寧に作っていかないといけないということですね。
へぇ。どんな本なんですか?
その本で提唱しているのは、「1人1人が自分の夢を叶えようと頑張れば頑張るほど、その組織が良くなる」ということなんです。僕も自分のチームメンバーのやりたいことが実現できるよう、サポートするようにしました。
なるほど。それを実践したらうまくいくようになったと。でもその当時は仕事というと「給料をもらって時間を切り売りするもの」って感じでしたよね。嫌だけど仕方なくやらなきゃいけない、みたいな。
ははぁ、30年経ってようやく時代が渡邉さんに追いついてきたと(笑)。
日本の制度は極端ですからね。ブラックな働き方をさせないために、全部を規制しちゃう。
そうなんですよ。必要なのは制限ではなく「選択の自由」なので。これからは「型にはめない」ということが最優先じゃないかなと。
ああ、確かに。「居心地の良さを感じるポイントが人によって違う」ということを理解できないと、ここから先は厳しくなっていくでしょうね。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。