住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第83回 社員の未来を守るための「社長の終わり方」

今日は「中小企業の経営者の終わり方」についてお話できたらなと。昔の中小企業は家族経営も多くて、そのまま家族が継ぐことが当然という感じでしたよね。でも今の時代、なかなか息子がすんなり継いでくれなかったりする。

そうそう。「自分で一通りやってきたんだから何でもできる」と思いがちなんだけど、いつの間にか「社長業」しかできなくなっている。私自身もゼロから始めましたけど、20年社長をやっている間に何もできなくなっていて。社長を辞めてすぐはかなり大変でした。

できると思っていたことが、自分ひとりでは全然できない、というのが堪えましたね。例えいいアイデアが思いついたとしても「ちょっとこれ調べといて」とか、「これ企画書にしといて」みたいな、今まで社員にやってもらっていたことができないわけです。

そうなんですよ。もちろん一応頑張ってはみるんです。でも自分のアイデアをもとに自分で企画書を作って自分でプレゼンして…とやっていると、「こんなこともできないのか」とだんだん自分に自信がなくなってきて。…ちなみにふと思いましたが、渡邉さんは何歳くらいまでランリグの社長をやるつもりなんですか?

それはそうでしょうね。昔でさえ「20年以上同じ会社を続けない方がいい」って言われてましたけど、今だったらもっと短くてもいいくらいじゃないかと思いますし。社長の年齢でいうと50歳くらいが潮時なんじゃないかな。スマホネイティブの若い世代とは、発想が違いすぎるので。

そうですよねぇ。社長は社員を巻き込んで事業をやっていく立場ですから、そこのズレが大きすぎると難しいでしょうね。ともあれ、後継者問題をクリアにしないといけないことには変わりないですよね。もし後継者がいない場合はどうしたらいいんでしょう?

ある程度顧客基盤があって、会社としてのブランドもあるなら、「売却」がいいでしょうね。ちなみにその時により高く売るための「仕上げ方」というのがあって。上場のプロがいるのと同じように、売却のプロがいるんです。

そうそう。私も会社が潰れた時はまだ46歳でしたけど、3年くらい廃人のように過ごしていたら、あっという間に50歳目前になっていて。そんな人間が「俺についてこい!」なんて言っても、若い人たちは誰もついて来ませんよ(笑)。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。