住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第91回 経営者に必要な「稼ぐ嗅覚」と「顧客志向」の最適なバランス
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私はその違いは結局「お金儲けのセンス」なんだと思っていて。野球とかサッカーでも、プロで飯を食べられる人は生まれつきの才能がありますよね。それと同じで、年収1千万円までは努力でいけるとしても、1億円超えとなると先天的なセンスがないと難しいんじゃないかと。
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でも今のような低金利時代だと、「銀行に預けておくより借りて投資や仕組みづくりをした方が合理的だ」とも言えませんか? つまり不真面目どころか超真面目に考えても、「大胆なことをしたほうがいい」という結論になるような。
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うーん、借り入れを増やすのは一つの手だと思いますけど、例えば僕に関して言うと「お金をとにかく稼ぎたい」という欲がそこまで強くないんですよね。そういう社長はやっぱり稼げるお金に限度があるんじゃないかな。
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なるほどなるほど。渡邉さんはどちらかというと「お客さんに喜ばれることを追求」してきたタイプですもんね。お金の規模という意味で言えば、確かに「何が何でも稼ぎたい!」って人の方が儲けそうです(笑)。
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そう思います(笑)。ソフトバンクの孫さんも、利益が1兆を突破した頃は「どうやったら儲かるか」をひたすら考えながら走っていたイメージがありますし。
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私も若い頃は、どう儲けるかばかり考えてましたよ。でもある程度会社の規模が大きくなると、商品力を上げたり顧客の満足度を高めたりしないと続かないと気付いたんです。年を重ねるにつれて責任感も出てくるから、売上ばかりを追うのがしんどくなるという側面もあるし。
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まさにそうです。採用事業なんかでも、リクルートはインディードを買収して一気にシェアを握りましたけど、なかなかああいう大胆な戦略は取れませんよ。逆に言えば、流行りの分野を大きな資本を使って押さえれば、多少荒っぽい手法でも成功しちゃうんです。私も若い頃はそんな攻め方を意識してやってましたけど、今は年齢的にも現場重視に振り切ってます。
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ええ。その分、大きく儲けることは難しくなりましたけど、今はこの方が性に合ってますね。経営を続けていると、社員や社会に対する責任を以前より強く意識するようになって、若い頃のようなガムシャラな攻め方はなかなかできなくなります(笑)。
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なるほど(笑)。僕なんかは「もっとお金儲けが上手くなりたい」と思いつつ、社員や取引先との関係を最優先してしまうんですよね。それはそれで悪くないけど、時々「ここでもっと踏み込めば違う景色が見えるんだろうな」と思うこともあって。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。