ブラックスワンの著者でもあるナシーム・ニコラス・タレブ氏はこう言っている。「最も有害な3つの依存症は、ヘロイン、炭水化物、そして毎月の給料である」と。顧客が満足しなくても、世の中が不景気でも、病気で働けなくても、銀行口座に定額報酬が振り込まれる。この安心感に人は依存してしまう。
私は彼らを責めているわけではない。本人たちも好きで依存しているわけではないだろう。そうなるように教育されて気がつけばそのようになっているだけ。だが結果的に彼らには自立心がない。当然である。自ら判断することを放棄させられ、言われたことをひたすら忠実に実行させられてきたのだ。
私が言いたいことはただひとつ。彼らに自立心を求めるのは間違っているということ。何年、何十年と同じ立場に置かれたら、どんな人間でもこうなってしまう。それは資質や努力という問題ではない。魚に木登りせよと言うこと自体が間違っているのだ。雇用というシステムは確実に人の自立心を奪う。
何度も言っているが私は雇用を全否定しているわけではない。雇用と外注を使い分けないと中小企業は生き残れないのだ。言われた通りのことをちゃんと実行して欲しい。それだけで十分利益が出る仕事なら雇用。こちらの意図を汲み取って自ら考え行動してほしい。そう望む仕事なら外注するほかない。
休んでも定額報酬が振り込まれる人と休んだら報酬がなくなる人。仕事の質が低くてもクビにならない人と仕事の質が低いと契約を切られる人。時間を切り売りして報酬を得ている人と成果に対して報酬を得ている人。それは全く違う人種なのだということ。自立心や成果を決して社員に求めてはいけない。
もちろん全ての外注が条件を満たしているわけではない。外注する基準として私は以下をお勧めする。1)法人化していること。ひとり法人であっても自社サイトを作って活動している人。2)サイトにきちんと仕事実績をアップしている人。3)SNSを通じて仕事のノウハウを発信している人。
要するに個人ではなくちゃんとした会社に発注せよということ。社員をたくさん抱える会社ではなくマイクロ法人。なぜなら経営陣が直接仕事を受けて納品してくれるから。大きな会社に発注するより遥かにリーズナブルだから。自立心、責任感、スキルを兼ね備えたパートナーとはマイクロ法人なのである。
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