人間交換日記 75通目「あるものしか使えない」安田

人間交換日記

「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。


75通目/安田からの返信
「あるものしか使えない」

空気とか重力とかに感謝して、そこから恵みを受け取る。これってなかなか理解しがたいことですよね。だって別に感謝しなくても空気はそこにあるし、使い放題だし、重力から見放されることもないし。だけどちゃんと丁寧に生きている人にはその意味が理解できます。じつは空気は意識しないときちんと身体に入ってこない。だんだんと呼吸が浅くなって苦しくなっていく。重力を意識しない人は身体のバランスが悪い。だからあちこちが痛くなる。でも空気や重力はまだマシ。だって科学的に「ある」と判断されてるから。もっと重要なのは「ない」と思い込んでいるもの。愛とか心とか感謝とか。ないと思い込んでいる人は永遠にその恩恵を受けられない。

前回74通目/大野「想像力の及ぶ範囲でしか」

安田さんへ

1953年、ある有名な実験は、蛙の目はたった四つの現象しか認識出来ない事を証明しました。それははっきりした線、突然変化する光、動くものの輪郭、黒っぽい小さい物体の輪郭の曲線部分。つまり、蛙は毋蛙の顔を見る事もないそうです。
人は想像力の及ぶ範囲でしか恵みを受け取ることが出来ません。平たく言えば何に感謝しているかです。僕はついつい忘れてしまいますが、空気の存在とか、重力があることの有り難さ、今日という一日が与えられている奇跡。この様な感謝神経を磨く事が自分の能力を最大限に発揮する為に必要な事では?それは、自己観、人生観をしっかり観察して、自分自身と状況を別の言葉で言い換えてみるという事です。

ー大野より

 

前々回73通目/安田「一瞬で変わるもの」

大野さんへ

赤を意識すれば赤いものが目に飛び込んでくる。丸いものを意識すれば丸いものが目に飛び込んでくる。それをカラーバス効果と呼ぶそうです。人は自分が意識したものを優先的に見るようにできているのです。だとしたらその影響を最も強く受けるのは「自分の見え方」でしょう。自分はどのような人間なのか。それは自分が何を意識しているかで変わる。何を見たいのか。あるいは何を見たくないのか。思いが強ければ強いほどそう見えてしまう。それしか見えなくなってしまう。ということは、意識を変えれば「私はどのような人間なのか」も変わるということ。一瞬にして自分が変わるとはこういうことなのかもしれません。

ー安田佳生より

 

これまでのやり取り

交換日記をする二人



火曜日
安田佳生(やすだ よしお)

1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto. com
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/

ブルー・オーシャン戦略は、未知の新大陸を探しだす作業ではありません。
新たなブルー・オーシャンは今いるレッド・オーシャンの中に無数に存在するのです。

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