人間交換日記 110通目「苦手をどうしても克服したいという衝動というか憧れというか」大野

人間交換日記

「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。


110通目/大野からの返信
「苦手をどうしても克服したいという衝動というか憧れというか」

マイノリティーな意見なのは自覚しております。それでももう少しお付き合いください。確かに安田さんの言うスイッチという表現が正しいかも知れません。ただ、そもそもそのスイッチがオンにならなければ才能が開花されない。僕はやはり苦手な事の中に、そして、それでもその苦手をどうしても克服したいという衝動というか憧れというか、その中に使命・才能が隠れている。否、あえていうと隠されている。そこから好きになったり愛する様になっていく。最初から好きという感覚や感情の中を探すより、苦手な事あたりに真に開花する才能が見つけられるのを待っている気がしてならないんです。ふたりが参照している体験が違うだけかも知れませんが。

前回109通目/安田「ひとつ賛同できないこと」

大野さんへ

つらい経験がキッカケとなって何かに目覚める。ということは確かにあります。私も人生で何度かそういう経験があります。振り返った時に「あれは必要な経験だった」と思える。ただそれは「苦痛を我慢した先」ということではないように思います。苦しみや困難は人生につきもので、生きている限りそれを避けて通ることはできません。その経験が結果的に人生を好転させることもある。だから困難な出来事も前向きに捉えることが大事だと思います。ここまでは同じです。ひとつ大きく違うこと。それは苦痛の側に才能があるというご意見。ここはどうしても賛同できません。苦痛は単なるスイッチであり才能は好きや得意の側にある。これが私の経験則です。

ー安田佳生より

 

前々回108通目/大野「苦痛領域に心開く」

安田さんへ

言い方は違えど同じ事ですね。僕の観点だと、その人が苦しんできた事、困ってきた事、その苦痛の側に才能というか使命があるような気がします。決して好きな事、得意な事ではなくて。そして、早咲き、遅咲きがある。好きな事、得意な事の側にもし才能があるなら、おそらくほぼ早咲きです。かなりの偏見ですが。笑
特に今、自分の好きな事が見つからないって方も多いと聞きます。その様な場合、自分が苦痛領域に心開くと良いのではないでしょうか。僕でいえば、女手ひとつで育ててもらった事もあり、生きるってそんなに深刻なことなのか?に苦痛を感じてきたのですが、今、僕が天職だと断言できる仕事が出来ているのはその苦痛があったからこそ。

ー大野より

 

これまでのやり取り

交換日記をする二人



火曜日
安田佳生(やすだ よしお)

1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/

安田佳生とおこなう「スイッチミーティング」

「広告費を削減したい」「競争に巻き込まれない商品を手に入れたい」という経営者のみなさま。発想をスイッチして、「新しい商品」と「新しい顧客を」つくってみませんか?

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