【GlobalPicks/vol.045】 2019年に起業すべき業界ベスト8

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道

2019年に起業すべき業界ベスト8

前回に引き続き、中小企業の起業家向けアメリカ雑誌「Inc.」のweb版からピックアップします。

<記事タイトル>

8 Best Industries for Starting a Business in 2019
2019年に起業すべき業界ベスト8

<サブタイトル>
Some unusual sectors hold tremendous potential for entrepreneurs.
〜起業家にとってとんでもないポテンシャルを秘めた分野〜

・Micromobility
・Digital Therapeutics
・CBD Products
・Personalized Nutrition
・Healthy Jerky
・Baby Tech
・Selfie Services
・Workleisure Apparel

上記の8つが、Inc.バージョンの「2019熱い分野」です。

前回は、CBD Productsを紹介しました。
今回は、Personalized Nutritionの紹介です。

Personalized Nutrition(パーソナライズされた栄養摂取)

 

—原文
There’s no one-size-fits-all approach to a healthy diet, which is why some people are more apt to gain weight on certain regimens than others. Getting your genetic blueprint can help you figure out exactly what your body needs to be at its best, creating an opportunity for startups that can help consumers make customized, data-driven decisions about what to eat.

健康的な食事に対する、one-size-fits-all(万人に効果的な)アプローチはない。だから、ある食事療法で他の人よりも体重が増えてしまうような人もいる。自分のgenetic blueprint(遺伝子の設計図)を手に入れれば、自分の体をベストな状態にするには何が必要かわかる。また、スタートアップ企業にとっても、よりカスタマイズされていて、データで立証された「何を食べれば良いかという意思決定」を手助けすることで、大きなビジネスチャンスが創できる。

 

要するに、遺伝子情報が個別に可視化される時代になったのだから、「一般論としての健康的な食事」ではなく、「自分にとって最適な食事」が判明するので、これをビジネスとして展開してサービス化していけるよね、という話ですね。

 

Why it’s hot:
何がそんなに熱いのか?

Some 15 million people worldwide have undergone genetic testing, according to a study published in Science, and as many segments of the medical industry shift their focus from treatment to prevention, nutrition is emerging as one of the best ways to prevent illness. Personalized nutrition is just one segment of a larger trend toward customization in industries ranging from food to media. 

世界中で15 million(1500万)もの人々が、genetic testing(遺伝子検査)を経験している。医療産業の多くが事業の中心をtreatment(治療)からprevention(予防)へとシフトさせていて、nutrition(栄養摂取/食生活)こそが病気の予防に最適な方法論として取り上げられるようになった。Personalized nutrition(個人に最適化された栄養摂取)は、食産業からメディアまでを取り込んだ「個人向けのカスタマイズ」という巨大なトレンドの中の一つの領域なのである。

 

昨今、なんでもかんでも「カスタマイズしておくのが大事だ」というのがトレンドですが、遺伝子検査によって「食生活」すら完全にカスタマイズ可能になっていて、TV番組や洋服だけでなく、ついには「栄養」もカスタマイズの波に乗ることになる、というお話でした。

genetic testing(遺伝子検査)は、国内の企業も提供していて、自宅で検査できます。
ただ、「栄養」に関する検査に重きを置いているものはなく、ほとんどが「どんな病気のリスクがあるのか?」を検査しているに過ぎません。
なので、「〇〇な病気のリスクが、人より〇〇倍高いですよ」みたいな結果が得られるに留まり、「何を食べ、どんな生活を送るのが遺伝子的にベストか」に焦点を当てて教えてくれる訳ではありません。

アメリカでは、栄養摂取と食生活の指導と警鐘を目的としたgenetic testing(遺伝子検査)がいくつか提供されているので、現状だとこれらを取り寄せてアメリカに検体を送って、結果を英語で受け取る、という形になってしまいますね。

Caligenix社
このCaligenix社だと「食生活」に関する遺伝子検査、「スポーツ・運動」に関する遺伝子検査、「スキンケア」に関する遺伝子検査を提供しています。

で、本題ですが、「遺伝子検査コンサルタント」が10人くらい在籍する会社を立ち上げたら、そこそこのサイズと利益率のビジネスができると思うんですね。
治療は「病院」の「医療行為」に任せて、予防の「コンサルティング」に特化した事業です。クライアント個人に合わせて下記のような感じで。

1.受けるべき遺伝子検査をコンサルする
2.申し込みを代行する
3.検査結果の読み込みと解説を行う
4.食生活の改善を「コーチ」として指導する
5.改善経過を「コーチ」として観察する
6.必要あれば、医療機関(先進医療機関)と連携する

僕も興味があるし、誰かにやってもらいたいので(自分では出来なさそうですからw)上記のCaligenix社のキャッチコピー(タグライン)をちょっと拝借して、「Genetic Based Lifestyle 株式会社」の名前で、定款には上記の1から6とそれに付帯する各種活動、として登記しておこうかな、と考えています(笑)


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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ブルー・オーシャン戦略は、未知の新大陸を探しだす作業ではありません。
新たなブルー・オーシャンは今いるレッド・オーシャンの中に無数に存在するのです。

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