【GlobalPicks/vol.121】コロナ後の世界(No.2)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道



引き続き「シリーズ コロナ後の世界(No.2)」をやっていきます。

Accenture(アクセンチュア)のwebから「経営サイドはwith コロナの環境下でどのようにビジネスを再開させるべきか?」についての論説を拾ってきましたので、紹介していきます。

今回の記事はコレ↓

COVID-19: 5 priorities to help reopen and reinvent your business
COVID-19:ビジネスを「再開」し「再発明」 するために優先すべき5つのこと

[https://www.accenture.com/mu-en/about/company/coronavirus-reopen-and-reinvent-your-business]

単にビジネスをreopen(再開)するのではなく、 reinvention(再発明)することこそが重要だ、 と言っています。
で、reinventionのために、経営サイド/ リーダーサイドとして、下記の5つの「大事なこと」があるよ、 という論説です。

1. Put People First
2. Design Spaces That Work
3. Solve in Phases
4. Commit to an Elastic Cost Structure
5. Get Future-Ready

3.Solve in Phases(段階別の対応)
Plan for a phased return that responds to unforeseen events, slippage, and reversals. Take this opportunity to reengineer processes and to establish an agile operating model that provides flexibility to rapidly pivot to a remote workforce in response to dynamic market conditions. 

段階ごとにビジネス再開をを計画して、unforeseen( 予期しない)出来事や、reversals(反転:第2波) に対応できるようにする。
この機会(コロナ禍)をうまく活用して、 ビジネスプロセスをreengineer(再構成)し、 agile(アジャイル)な運営方法を確立すべき。そうすれば、 来たるべき市場の変化に随時対応して、 リモートのworkforce(労働力)にすばやくpivot( ピボット)出来る。

 

「まあそりゃそうなんだけどね、、、」感がすごいですね、Accentureさん。。
というコメントをしておきます笑

ところで「いつか役に立つかも英単語」が2つあります。
agile(アジャイル)とpivot(ピボット)です。

agile(アジャイル):随時素早い対応
これは前にも取りあげたかもしれませんが、外部環境の刻々とした変化に、都度素早く対応していけるビジネス(またはプロジェクト)であるべきだ、という文脈になります。
準備万端でキックオフ/ローンチするよりも、キックオフ/ローンチしてしまってから、周囲の反能や変化に敏感に都度調整して行こうぜ、という概念です。最近「agile教の信者」が大量発生しすぎ注意報、が出ているとかいないとか笑

pivot(ピボット):ビジネスの転換/別路線展開
ベンチャー企業でよくあるのが「元々狙っていた戦略がうまく機能しない場合に路線変更する」という例のピボットです。バスケのピボットですね。
ベンチャー起業家が「ビジネスをpivot(ピボット)しました!」というのは、むしろ好意的に受け取られることも多いですね。
一方で政治の世界で「政権が政策をpivot(ピボット)しました」となると、翌日の新聞やワイドショーがこぞってバッシングしますね。
ベンチャー起業家が使うとstylishなコトバであり、政治家が使うとfoolishなコトバ、それがpivot(ピボット)というコトバですので、皆様におかれましては適切にご活用くださいませ。

というわけで、このGlobalPicksは当面agile(アジャイル)対応したり、pivot(ピボット)したりせずに「当初のまま」やって行こうと思います〜。

 


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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