【vol.253】2023年のソーシャルメディアのトレンド(エデュテイメント)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週までは「2023年の小売業界のトレンド」を見てきましたが、今週からは「2023年のソーシャルメディアのトレンド」をピックアップします。

今週の記事はコレ
11 social media trends you need to know in 2023
2023年に知っておくべきソーシャルメディアの11のトレンド
(https://sproutsocial.com/insights/social-media-trends/)

Sprout socialというUSの会社が寄稿している記事が勉強になったので、11のトレンドをリスト化します。

1. “Edutainment” content will rule
2. Businesses will put more money behind video production
3. BeReal will be a turning point for brands
4. Businesses will experiment with emerging (and re-emerging) networks
5. The creator economy will continue to blossom
6. Employee advocacy will be the social media trend to talk about
7. How brands talk about sustainability will change
8. Social customer care will become a vehicle for surprise and delight marketing
9. Social and legal will be the strategic duo no one saw coming
10. Social commerce will get up and dust itself off
11. We’ll see exciting metaverse brand activations

 

まずは、最初の「1」から見ていきます。

1. “Edutainment” content will rule
(エデュテイメント系コンテンツが支配的になる)

Edutainment isn’t just for kids anymore. A few select industries have tapped into the value of creating entertaining, informative content. In 2023, everyone will get in on the fun.

エデュテイメントはもはや子供だけのものではない。一部の業界では、エンターテインメント性と情報性に富んだコンテンツを作成することの価値を認めている。2023年には、すべての人がその価値を享受できるようになる。

“Edutainment” という単語は
①Education:教育
②Entertainment:エンターテイメント
を掛け合わせた造語ですので「楽しませながら教えること」という感じでしょうか。

原文の続きを抜き出します。

This is your opportunity to demystify a common industry misconception or provide the perfect life hack featuring your product. Comb through your FAQs and inbound social messages to find questions or discussion topics. Brainstorm how you might address those using a TikTok or Instagram Reel.

業界の一般的な誤解を解き明かしたり、自社製品を使った完璧なライフハックを提供するチャンスだ。FAQやソーシャルメッセージに目を通し、質問や議論のトピックを見つける。そして、TikTokやInstagramのリールを使って、それらにどのように対処するか、自社内でブレストすべきだ。

「YouTube:ショート」や「Instagram:リール」や「TikTok」などのプラットフォーム上で、 “Edutainment”系の動画を発信することが、企業のソーシャルシャルメディア戦略(戦術)上の重要ポイントになるということですね。

その上で、「何を伝えるか?」の元ネタを「顧客からの質問」とか「よくある問い合わせ」を使ってみるといいのでは?という話でした。

ソーシャルメディアのショート動画で、自社製品やコンテンツを「短い時間」で「必要な情報」を「面白く」伝える、“Edutainment”という視点の重要性の記事でした。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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