コミュ障経営者のギモン その4「他人にどう思われるか気になる人を気にする僕」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

他人にどう思われるか気になる人を気にする僕

こうやってね、メディアに寄稿していると悩みます。
面白いことを書かねば・・・って。
何が言いたいかって言うとね、早くもスランプですよ、ってことなんです。

「市川さん面白いからなんか書いてください」なんて言われてのせられてね、「はいわかりました!」ってやってみたわけですけど、才能のピークが早々に訪れましたよね。

大体、仲間内でおもしろいやつでも、「さぁ、笑わせてよ」なんて言った途端に駄目になるってあるじゃないですか。
狙いすぎて盛大に滑る、もしくは滑るまでもいかない、みたいなね。
もう、今やそれなんです。
まさかこんなに早く枯れ果てるなんて思っていませんでした。
40年以上生きてきて、たった4話目で枯れるのか!?って、自分に失望しましたよ。

あ、そう言えば・・・

自分に失望ってことは「もうちょっとやれる」って思ってたから失望したわけですよね?
つまり、自分自身になんらかの期待をしていた、大なり小なり自分の理想像を持っていた。
一方、他人にどう評価されるか、簡単に言えば「どう思われるかを気にする」ってのもありますよね。
で、いつも思うんですが、これってホントに「他人からどう思われるをか気にしてる」のでしょうかね?

例えばですよ、僕が「天才」って言われたいとします。(まぁ、言われてみたいですよ、実際…)
つまり、自分自身の理想像みたいなものを持っている状態ですよね。
そして、誰かから「市川さん、すごい!あなたみたいな天才を見たことがないッ!」なんて言われたらどうか?
シチュエーションにもよりますが、きっと悪い気はしない、嬉しいでしょうね。
つまり、他人から上記のように思われる分には良いわけです。
ということはですよ・・・
「どう思われるか気になる」というのは、結局「自分が求める反応が他者から得られるかどうか心配している」ってことになりません?
だから、求める反応が得られない場合に、勝手に落ち込む、みたいなね。
「市川さんってさ、思ったよりも馬鹿だね」って思われたら凹むわけですから。

つまり、自分に理想状態のようなものがない、つまり相手に求める反応がなければ、他人の目なんて気にならないはずなんですよ。

僕、この1年位は髪の毛がピンク色なんですよね。
住んでるマンションで住人の方(子供連れとか)とすれちがうんですけど、子供から見たら異常な大人に映るんでしょうね。
うちの息子が「さっき、あの子供がパパの髪の毛が変だって言ってたよ、絶対に許さない!ぶん殴ってやるッ!」って言うんですよね。
我が子ながらなんて凶暴なこと言うんだ!?お前には学校でちゃんと友達がいるのか!?って震えるんですけど・・・
僕は「いいじゃん、何を言われても気にしてないよ」って言うんですね。
息子は「なんで?ムカつかないの?」って聞いてくるんです。
これは、僕がピンク色の髪の毛に対して、他人から何の反応も求めていないから全く気にならないんですよね。
大体、普段は自分がピンクであることも忘れてますから。
一方で、息子はなにか求めているのかもしれませんね。
ただ、一つ言えるのは、「あのおじさん、髪の毛ピンク色で超かっこいい!」なんて絶対言われないよね。

あと、「好きな人が自分のことをどう思っているか気になる」ってのも、結局「自分のことを好きでいて欲しい(両想いでありたい)」ってのがあるわけじゃないですか。
だから、単に「自分のことが好きじゃなかったらどうしよう」ってことを心配しているわけでしょ?
考えてみたら結構自分勝手ですよね。
自分に都合のいい風に思っていて欲しいってことですから。
好き、嫌いという2択だとしたら、コインみたいに裏表で決めたとしても、半分の確率で「好きじゃない」ってなるわけで。
そして、求める反応じゃないときは、勝手に落ち込むわけじゃないですか。
相手にとっては迷惑な話ですよね。

なんかね・・・
こうして書き綴ってきて、一つ確実に言えることがあるとすれば・・・

こんなどうでもいいことにギモンを持つ男性は、永久に女性にモテない。

僕だって好きでこんな風になってるんじゃないんです。

気になってしょうがないんです。

誰か助けて。

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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