お医者さんは、なやんでる。 第11回 「コロナで来なくなった患者さんたち」

第11回 「コロナで来なくなった患者さんたち」

お医者さん
お医者さん
コロナ以降、患者さんがぱったり来なくなってしまったな……特に高齢の患者さんは顕著だ。
お医者さん
お医者さん
少しずつ戻ってきてはいるが、元通りにはなりそうにない。はあ……この先どうやって経営していけばいいというんだ。
つまり先生の病院は、来る必要がない患者さんたちで成り立っていたわけですね!
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
な、なんだと!そんなことはない。彼らは必要だから来てたんだ!そもそも君は誰だ!
ドクターアバターの絹川です。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしています。
絹川
絹川
先生、考えてもみてください。コロナがきっかけで来なくなった患者さんたち、なんだかんだ来院しなくても普通に生活できているわけでしょう?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
い、いや、そうとも限らないぞ。湿布薬とか塗り薬であれば多少は我慢がきくし、薬局で代用品を購入しているのかもしれないじゃないか。
ええ、つまり、「病院」に来る必要はなかった。「ステイホーム」で飲食店は客足が減りましたが、代わりにスーパーが混んでます。それと同じことなんですよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ぐぬぬ。しかし、コロナ前だって別に私が頼んで来院してもらってたわけじゃないぞ!彼らは来たくて来てたんだ。今だって、コロナがおさまればきっと戻ってくるさ。
そもそもコロナ前は、なぜ皆さん病院に来ていたのでしょう?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そりゃあ、薬局で買うより病院の処方箋のほうが値段が安いからな。
確かにそれはあるでしょうね。でも、他に思いつくことはありませんか?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
他に?……まあ、ご近所さんと井戸端会議のため、という側面もあるだろうな。看護師と仲の良い患者もいるし。
それです!どこの病院でも自然発生的にできていたコミュニティー。これこそが実は病院の裏の付加価値になっていた。
絹川
絹川
「病院は待ち時間が長い」という批判を聞くこともありますが、もしかしたらその長い待ち時間こそ、患者さんたちの真の目的だったのかもしれない。そこでお喋りしたり近況報告するために、彼らはわざわざ病院に通ってきていたんじゃないですか?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
だ、だとしたらなんだというんだ!どう言われようが、私は病院を経営していかないといけないんだ。
先生、いっそのことコミュニティーという付加価値を別の事業として始めるのはいかがでしょう?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え?
井戸端会議しやすいような場所を作るんです。病院という「居場所」を失っている皆さんが安心して集まれる場所を。もちろん、もちろんコロナ対策はきちんと行った上で、です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
!! なるほど。つまり、病院が経営するコミュニティースペースということか。
そういうことです!会員制にして月会費をもらえばストックビジネスになりますし、そもそもこの業態であれば、お客が「患者さん」である必要はないんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かに!患者以外の層にもアプローチできるってことか。
そうです。病院に来れないお客さんをフォローしつつ、新規顧客の開拓もできる。それに、コミュニティースペースのお客さんが患者さんになるケースも出てくるでしょう。2つの事業がシナジー効果を生むということです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど。そんなこと考えたこともなかった。
今回のコロナショックは、新しい事業を考えるいい機会でもあります。複数の事業の柱を作って、より安定した経営を実現していきましょう!
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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