業者を呼びつける時代は終わった〜お医者さんは、なやんでる。 第146回 〜

第146回 「業者を呼びつける時代は終わった」

お医者さん
お医者さん
何!来週以降だと!?……電カルが調子悪くて、今すぐ直せと言っているんじゃないか!何が来週以降だ。
お医者さん
お医者さん
お宅は電カルの業者だろう!こういうトラブル時はすぐに来くるのが当然じゃないか!……ああ、何ということだ。もういい!もうお前のとこには頼まん!
先生、随分とご立腹のようですね。一体どうされたんです?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
どうもこうもない!電カルの調子が悪くて業者に電話したら、「予定が詰まっていて行けても来週だ」と抜かすじゃないか。まったく!業者のくせに偉そうに!……って、君は一体誰だ。
初めまして。ドクターアバターの絹川と申します。お医者さんの様々な相談に乗りながら「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ドクターアバター?なんだそれは!……いやちょっと待てよ。ってことは君、電カルにも詳しいのか?
ええ、実は私、電子カルテの導入が専門なんです。もっとも、電カルにもいろいろな種類がありますから、お力になれるかはわかりませんが。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
おお、それは素晴らしい!もうあの業者は切ることにしたから、ちょっと今すぐ直してくれ!
いや先生、さすがに契約もなく触らせてもらうことはできません。それに、仮に私が担当させていただくにしても、「今すぐ来て」というご要望にはなかなか応えられないと思います。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なんと!君までそんなことを言うのかね?まったく、電カル業者はどうなっているんだ。
でも先生、今は人材不足で、どこに頼んでも似たような状況だと思いますよ。対面の対応自体もどんどん減っていますし。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
はあ? 対面の対応が減っている? 何を言っているんだ。電カルはここにあるんだ。ここに来なきゃ直しようがないじゃないか!
先生、落ち着いて下さい。今の電カルは遠隔から保守できるようになっているので、業者のサポートもチャットやリモートで対応する時代なんですよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
チャット?リモート?何を言ってる、業者とのやり取りは対面が基本だろう!百歩譲って電話だ!
いやでも、先ほどの業者さんも、リモートならもう少し早く対応してくれるかもしれませんよ。出張費がかからない分、保守費も安くなるかもしれませんし。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え、そうなの?
そうですよ。対面対応だと、移動するのに時間やお金がかかりますが、リモートならゼロですから。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
まあ……確かにそれはそうだな。だが、あのリモート会議ってやつにはどうも慣れんのだ。
そうですね、そう仰る先生はまだまだ多いです。ですが現実問題、人手不足は今後もさらに進みますから、対面対応したくてもできない状況は必ずやってきます。というか既に来ているわけです。望む望まないに関わらず、クリニック側も慣れていかなければなりません。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
まったく!技術革新だか知らんが、ワシにとっては世の中がどんどん不便になっている!
まあまあ、そう仰らずに。リモートに慣れたらむしろ対面には戻れないと思いますよ。それに、オンラインでの対応に慣れることで、オンライン診察などの新サービスも導入できるかもしれません。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
オンライン診療!まったく嘆かわしい!医療こそ対面で行うべきものなのに!
でも、オンライン対応することで、より多くの患者さんを救えるかもしれません。それに、患者さんの中には病院までの移動に苦労されている方もいらっしゃるでしょう?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
む……まあ、確かに。
従来どおりの対応を求めれば、かかる費用もどんどんアップしていきます。最終的には、クリニック内に電カルの技術者を雇う必要すら出てくるかもしれない。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
な、なんだと!うちにそんな余裕などない!
であるならなおさら、今のテクノロジーをどんどん取り入れていくべきです。医療費削減の流れの中、経費圧縮するにはそこを避けては通れません。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ぐぬぬ……業者を呼びつける時代はもう終わったということか。
そういうことです。大丈夫です。諸々の導入の際に困ったことがあれば、ドクターアバターの私がしっかりサポートしますから!
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
おお!なるほど!それならまあ、検討してやらんことはない。時々ウチに来て話をしようじゃないか。
いや先生、そこはリモートでお願いします!(笑)
絹川
絹川

 

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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