【大手の作法/031】 アートを嗜め。とりあえず。

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法:  アートを嗜め。とりあえず。

最近。大手クライアントとの雑談の中で「アート」の話題に触れることが増えてきました。

数年前には元ZOZOの前澤さんがバスキア作品を約120億円で落札したことが世界でも話題に。他にもマイクロソフトやドイツ銀行は企業コレクションを持ち、社内にアート作品を展示することで社員の生産性向上に活用しています。トヨタや日産はアート・アワードを開催し、アーティストの育成支援を。また、ルイ・ヴィトンは村上隆さんや草間彌生さんなど多くの現代アーティストとのコラボ商品を展開しています。

このようにビジネスにおいてアートが注目されてきた近年では、アート要素が含まれた本がビジネス書ランク上位に取り上げられることも増えてきました。

大手の方々に推薦された書籍のいくつかを紹介しますと。
「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」「教養としてのアート/投資としてのアート」「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」「ビジネスの限界はアートで越えろ」などなど。

読むと「売上1兆円企業の社長であっても、アートに関心がないとグローバルに通用する人とは見られない」「海外で仕事をするようになって気づいたことは日本人の一般教養が低いこと」などの指摘コメントが多数あり、世界市場を相手にビジネス展開している大手の方々が好みそうな内容ばかり。

他にも「新規事業の立ち上げや、既存の枠組みを大胆に変える際に必要なのがクリエイティブ力であり、ビジネスパーソンこそアートに触れるべき」「MBAで学ぶフレームワークやロジックでは太刀打ちできない事態に直面したとき、アートを通じて得られるクリエイティブ力や教養は、必ず助けになる」などのコメントも。

真面目で勉強熱心な大手の方々にとって、刺激的な内容なのだと思いますが、人間好みは十人十色。

だからこそ「とりあえず」が大事なのかと。
一般教養不足を今さら嘆いても遅すぎる私からすれば、
アートが求められる背景やビジネスへの活用事例を理解し、何かの行動につなげるアイディアを掴めれば、それで十分。

クライアントAさん:
「高松さんはアートに興味あります?」

たかまつ:
「卒論でマティスの生涯について書きました」

クライアントAさん:
「えー。以前からアート思考で教養を磨いていたのですね!」

たかまつ:
「いえ。憧れていた女性が好きな画家で、、興味を持ったふりして美術館デートに誘ってみたりしたのですが、、」

残念ながら、結果には結びつかない行動でしたが。。 今では好きなアーティストや作品も増え、楽しんでいます。とりあえず笑

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

ブルー・オーシャン戦略は、未知の新大陸を探しだす作業ではありません。
新たなブルー・オーシャンは今いるレッド・オーシャンの中に無数に存在するのです。

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