
で、思ったんですけどね、「東京喰種」とかもそうなんですけど、人間を食べるマンガってね、最近すごい多くて、何ていうんでしょうね、SFチックな、ゾンビみたいな、ホラー的なもんじゃなく、ちょっと哲学チックなところがあるじゃないですか。つまり、「人間がやってることって、実はすげえひどいことやってんじゃないの?」みたいな。っていうふうにだんだんとなってきたから、ああいうマンガが増えてたのかなと思ってですね。

と思うんですけど。僕は前から言ってますけど、いま、クジラ問題とかありますが、いずれ、たぶん家畜とかを食べれなくなるんじゃないかなっていう。それは良心的にね。気持ち悪くなっちゃうっていう。人が豚を育てて食べること自体が気持ち悪くて、できなくなる時代が来るんじゃないかなって気がするんですけど。

「命なんで、必ず命を食べて生きてんだ」っていう。「じゃあ植物は命じゃないのか?」って言い出したらキリがないんですけど。まあ、植物も命なんですけど、明らかにそこはどっかで線引きがあるような気がしますね、罪悪感に。

名前付けちゃうと可愛くなっちゃうんで、っていう。なかなか、だから、結構罪な、ブラック企業みたいなとこがあって、利益出すためには誰かにしわ寄せがいく、ひどいことをやらなきゃいけない事業とかって、だんだんとなくなってきたじゃないですか、「やっぱそれじゃダメだよね」みたいなので。だから、そういう意味では、家畜を飼って食べちゃうって、なかなか、やっぱり冷静に考えたらそういうとこあるなっていう。

そういうマンガ読んでる影響かもしれないですけど、ステーキ屋さんの看板とか見ると、「これっておいしそう」って見ながらみんな歩いてるけど、「そういうふうに感じる人間ってエグいよな」って思いながらですね。

いや、だから、それを考えないようにしてるからみんな食べてるんだけど、たぶん、もう、考えるようになると思うんですよね。だからこういうマンガが増えてきてるわけで。「これって、もしかして、やっちゃいけない領域まで来ちゃってるんじゃないか?」みたいな。

家畜って特にすごい草たくさん食べるじゃないですか。普通の自然界でいくと、キリンとか象とかライオンってそこら中にいそうですけど、アフリカ行ったら、実はそんなにたくさんいないんですよ、大型の哺乳類って。地球上の大型の哺乳類のほとんどは家畜なんですよね。

だって、手が届かないじゃないですか。スーパーに売ってるたくさんの、もう、たぶん、きっと明日には賞味期限が切れてなくなってしまうやつを、自分でありがたく全部買い占めるわけにいかないから、ゴミになっちゃう豚さんもいるわけですよね。それは、どうやってありがたく自分の気持ちをそこに乗せればいいのか、わからないなと思いますけど。

それはでも、命に対する配慮が足りないからとも言えるんですけど、僕はそんなことなくて、やっぱり罪悪感とかって、結構、もって生まれた重要なセンサーなんじゃないかって気がして。やっぱ、やっていいことと悪いことは、自分の体の反応を見りゃわかるんじゃないのかなって気もするんですよね。

私も。弟に、家族でご飯食べてるときに「もう死ねや」とかって言ったことがあって、そのとき、めちゃくちゃにボロクソに怒られたんですよ、親から。それから「ああ、『死ね』はダメなんだ」って思うようになったりとか。

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
*本ぺージは、2019年12月4日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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