【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「流行りのマンガから解き明かす人類事情。ぐだぐだマーケティングその9。」2019年12月4日配信

第375回
ぐだぐだマーケティングその9。
流行りのマンガから解き明かす人類事情。
クジラどころの話じゃない。人類はいずれ家畜を食べなくなる?
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

ランナーズハイならぬ“スタディーズハイ”で幸福度がすごいです。ポイントは、いままでやったことのないことに、ひとりで取り組むこと。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

勉強してんの?

金子

いや、勉強というよりも、いままで取り組まなかった動画作成とかのソフトを、ようやくプログラミングっぽい感じに使えるようになってきて、それがもう楽しくてしょうがないんですよ。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

それ仕事にすればいいじゃないですか。

金子

仕事にしようと、いま、たくらんでるところです。

栃尾

動画制作?

金子

動画制作。

栃尾

ニーズありそう?

金子

そうっす。やっと目的だったモーショングラフィックスができるようになってきてるんで。

栃尾

そっか。よかったよかった。

金子

はい。頑張ります。

安田

はい、じゃあ今日のご質問。

栃尾

ご質問ですか?「マンガの楽しさって何ですか?」とか、そういう感じ?

安田

ざっくりしてますね。

栃尾

そうですかね。

安田

あの、えー、何でしたっけ?何ていうマンガでしたっけ?

栃尾

「約束のネバーランド」。

安田

あ、「約束のネバーランドが面白い」って言われて僕も読んだんですけど、まだまだ全部読んでないんですけど。

栃尾

何巻ぐらいですか?

安田

何巻かな。10巻ぐらいじゃないかな。

金子

お~。

栃尾

おぉ。結構私と同じぐらいかも。

安田

で、思ったんですけどね、「東京喰種」とかもそうなんですけど、人間を食べるマンガってね、最近すごい多くて、何ていうんでしょうね、SFチックな、ゾンビみたいな、ホラー的なもんじゃなく、ちょっと哲学チックなところがあるじゃないですか。つまり、「人間がやってることって、実はすげえひどいことやってんじゃないの?」みたいな。っていうふうにだんだんとなってきたから、ああいうマンガが増えてたのかなと思ってですね。

栃尾

ああ、そうなんですかねえ。

安田

と思うんですけど。僕は前から言ってますけど、いま、クジラ問題とかありますが、いずれ、たぶん家畜とかを食べれなくなるんじゃないかなっていう。それは良心的にね。気持ち悪くなっちゃうっていう。人が豚を育てて食べること自体が気持ち悪くて、できなくなる時代が来るんじゃないかなって気がするんですけど。

栃尾

あまりに普段の生活と動物たちが生きてる場面が離れすぎてますよね。

安田

だから、そういう部分の動画とかは、あんま表に出さないようにしてるっていうか。

栃尾

残虐な……とか。

安田

「命なんで、必ず命を食べて生きてんだ」っていう。「じゃあ植物は命じゃないのか?」って言い出したらキリがないんですけど。まあ、植物も命なんですけど、明らかにそこはどっかで線引きがあるような気がしますね、罪悪感に。

栃尾

そうですね。

金子

あの、アヒルさんの、カモの……

安田

カモとアヒルは違いますけどね。

金子

フェラ……

栃尾

フォアグラ?

金子

フォアグラ!

栃尾

フェラガモ似てる、たしかに(笑)

金子

フォアグラをつくる動画を見て、それが食べれなくなりましたね、そういえば。

栃尾

あれ、エグいよね。

金子

エグいっすね。

安田

無理やりエサ食べさせるやつね。

金子

はい。

栃尾

でも、その「約束のネバーランド」では、いわゆる健康的にすくすく育った子どもたちと、あと、ぜんぜん動けないで……

安田

ブロイラー的なね。

栃尾

そう、ブロイラー的な農園で育てられる子どもたちがいて、結局どちらが残虐かっていうと、主人公はすくすく育ったほうじゃないですか、そちらも結局残虐じゃんって私は思ったんですけどね。

安田

つまり「放し飼いも残虐だ」と。

栃尾

そう。と思いました。

金子

うん。たしかに。

安田

そうですね。

栃尾

自分に主人公みたいに置き換えられると、「“幸せに育ててる”って言いつつ、若くして殺しちゃうんでしょ?」みたいな。

安田

最初から「おまえはハムなんだ」って言って育てたほうがいいと。

栃尾

そこそこね。

安田

だから、名前とかは付けないっていう人もいるじゃないですか。

栃尾

ああ、はいはい。

安田

名前付けちゃうと可愛くなっちゃうんで、っていう。なかなか、だから、結構罪な、ブラック企業みたいなとこがあって、利益出すためには誰かにしわ寄せがいく、ひどいことをやらなきゃいけない事業とかって、だんだんとなくなってきたじゃないですか、「やっぱそれじゃダメだよね」みたいなので。だから、そういう意味では、家畜を飼って食べちゃうって、なかなか、やっぱり冷静に考えたらそういうとこあるなっていう。

栃尾

はいはい。

安田

そういうマンガ読んでる影響かもしれないですけど、ステーキ屋さんの看板とか見ると、「これっておいしそう」って見ながらみんな歩いてるけど、「そういうふうに感じる人間ってエグいよな」って思いながらですね。

栃尾

ああ。

金子

たしかに。あんまり考えると食べれなくなるタイプです。

安田

いや、だから、それを考えないようにしてるからみんな食べてるんだけど、たぶん、もう、考えるようになると思うんですよね。だからこういうマンガが増えてきてるわけで。「これって、もしかして、やっちゃいけない領域まで来ちゃってるんじゃないか?」みたいな。

金子

そういうことかあ。

安田

家畜って特にすごい草たくさん食べるじゃないですか。普通の自然界でいくと、キリンとか象とかライオンってそこら中にいそうですけど、アフリカ行ったら、実はそんなにたくさんいないんですよ、大型の哺乳類って。地球上の大型の哺乳類のほとんどは家畜なんですよね。

金子

へぇ~。

安田

だから、人間が食べるために、それだけ大量の大型動物を育てるために、莫大な数の植物とかを育てて食べさせてるんですよね。

栃尾

なるほど。

安田

トウモロコシとかも、人間が食べるより家畜が食べてるほうが多いんで。

栃尾

ふーん。

安田

それが生態系をぶっ壊してることになるのか、そこまでひっくるめて神様は計算してたのか、ってことになるんですけど。

金子

うーん……ノストラダムスはいつ来るんですかねえ。

安田

ノストラダムスの大予言はもう終わりました。

栃尾

はい。

金子

もう終わったんですか?あれは。

安田

はい。地球が滅亡するっていう日に一応逃げました、僕は。

金子

どこに逃げたんですか?(笑)地球滅亡するっつってんのに。

栃尾

宇宙に?(笑)

安田

田舎のほうに車飛ばしていきましたけど。

金子

マジか(笑)さすがやな。

栃尾

すごーい。1999年でしたよね。

安田

そうですね。

金子

ですね。いくつでした?そのとき。

安田

えー、20代後半ぐらいじゃないですかねえ。

金子

素直な(笑)そうなんだ。

安田

そうですねえ。で、どうなるんですかね。ちょっと金子さんの予想を聞かせてくださいよ。そうやって動物とか大好きで飼ってる人でも、やっぱ動物って食べるわけでしょ?

金子

そうなんですよねえ。たまに犬のお尻が豚さんに見えたりするときが……

安田

食べたくなると。

金子

まあ、可愛いなと思ってるんですけど。そう思うと豚もねぇ、食べれなくなりそうな気がします。

安田

それも含めて、命をいただいてることを、ありがたいから「いただきます」とか「ごちそうさまでした」って言うんでしょうけど、ありがたがって命をいただくべきなのか。

金子

だって、手が届かないじゃないですか。スーパーに売ってるたくさんの、もう、たぶん、きっと明日には賞味期限が切れてなくなってしまうやつを、自分でありがたく全部買い占めるわけにいかないから、ゴミになっちゃう豚さんもいるわけですよね。それは、どうやってありがたく自分の気持ちをそこに乗せればいいのか、わからないなと思いますけど。

安田

自然の摂理でいくとね、人間が食べなくても死ぬわけだし。

金子

まあ、そうか。

安田

言ったら、バクテリアとかには必ず食われるわけなんで、死ぬってことはね。だけど、なんか、やっぱり人間がやってることは、その範疇に入ってない気もするんですよね。

金子

うーん……

栃尾

うーん……

安田

でも、大きな世界の流れからすると、だんだんと肉食べない人が増えてるじゃないですか。代用肉とかが増えてて、やっぱり知能が発達すればするほど、肉を食えなくなっていくんじゃないかって気が。

栃尾

知能が発達すると、なんですかねえ。

安田

どうなんでしょうね。倫理観なのかな、知能じゃなくて。

栃尾

でも、「植物ならいい」っていうのも、偏ってるちゃ偏ってますもんね。

安田

でも、たとえばサツマイモを育てて、引っこ抜いて食べるときに、ほんのちょっとでも申し訳なさがあるかっていうと、ないですよね。

栃尾

うん。

金子

ない。豆苗とか育ててますけど、一切ないですね。

安田

(笑)ないですよね。

金子

ない。

安田

それはでも、命に対する配慮が足りないからとも言えるんですけど、僕はそんなことなくて、やっぱり罪悪感とかって、結構、もって生まれた重要なセンサーなんじゃないかって気がして。やっぱ、やっていいことと悪いことは、自分の体の反応を見りゃわかるんじゃないのかなって気もするんですよね。

栃尾

へぇ~。私は結構「社会に言われて」みたいのが大きいのかなと思いますけどね。

安田

ああ。

金子

私も。弟に、家族でご飯食べてるときに「もう死ねや」とかって言ったことがあって、そのとき、めちゃくちゃにボロクソに怒られたんですよ、親から。それから「ああ、『死ね』はダメなんだ」って思うようになったりとか。

安田

「死になさい」ぐらいに……

金子

(笑)

栃尾

うちの子も言ってました。つまり、「人を殴っちゃいけない」っていうのは言われるまでわからないと。

安田

まあ、でも、そうかもしれないね。

金子

うん。

栃尾

うん。「だから、罪っていうのは人から言われてはじめてわかるんだ」って言ってましたね。上の子が言ってました。

安田

まあ、でも、罪っていうのは人間が勝手に規定したもんですからね。

栃尾

罪悪感もそうだって彼は思ってるみたいですけどね。

安田

じゃあ、罪悪感の結論を栃尾先生に。

金子

お願いしますっ。

栃尾

結論!?結論ですか?

安田

はい。

栃尾

罪悪感は社会のルールありきというか。

安田

社会のルールが変わりつつあるから、だんだんと家畜を食べなくなるかもしれないってことなんですかね。

栃尾

なるほどね。そういうこと、あるかもしれないですね。

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2019年12月4日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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