GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道
brand watchというサイトで見つけた「外食産業のトレンド」
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2020: Consumer Trends for the Restaurant Industry
2020年版:外食産業における消費者トレンド
https://www.brandwatch.com/blog/consumer-trends-restaurant-industry-2020/
2. Staff behavior is incredibly important
3. Lone diners and shareable experiences
4. Vegan items continue to cause a stir
5. Quality, quality, quality
6. The continuing battle of online personalities
先週は「4. Vegan items continue to cause a stir」を見たので、今週は「5. Quality, quality, quality」を見ていきます。
5.Quality, quality, quality(とにかく品質!)
Convenience and fast customer service were also very important for fast food consumers.
Meanwhile, friendly customer service was important for chain restaurant consumers.
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Convenience(利便性)とfast customer service(素早い対応) がファストフードのカスタマーにとっては重要だ
一方、friendly customer service(フレンドリーなサービス) はチェーン型レストランのカスタマーにとって重要だ
ファストフード店を選ぶときに重視すること
レストランチェーンを選ぶときに重視すること
ちなみに、グラフ(ファストフードvsレストランチェーン)を見てみると、どちらもQualityがNo.1の要素ですね。
両方のグラフから注目する点としては
・いずれにしてもQualityが1番重要
・ファストフード店ですら、Affordability(価格)よりもQualityが重要(ずっと重要)
・ファストフード店の最強は、Quality(品質)とConvenience(利便性)を兼ね備えたお店
・双方ともに、personalisation(個別対応)、 sustainability(持続可能性)、 innovative product(革新的な商品)は重要視されない
という感じでしょうかね。
ファストフードって「安く」て「早い」店が勝つ、というのは旧世代の発想ということですね。便利で美味しい店が勝つ、ということですね。
ということは、便利で美味しいファストフード店で、単価の高い商品をうまく展開できたブランドが勝者になる、ということでしょう。
ファストフード店にしても、チェーンレストランにしても、personalisation(個別対応)、sustainability(持続可能性)、innovative product(革新的な商品)で単価を上げるのではなく、ひたすらにQuality1点突破で単価を上げる努力をするのが、小規模店舗の勝ち筋でしょうか。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)