こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
母の生活のコツは「先送りしないこと」と聞きました。金子亜佑美です。
安田佳生です。
今回は40代・経営者の方からご質問をいただいておりまーす。安田さん、栃尾さん、金子さん、いつも楽しく拝聴しております。質問が来ないとのことなので、質問させていただきます。子どものお小遣いについてご意見をお聞かせください。子どもの金銭感覚を育て、経済的に自立できることを目的とするため、毎月定期的に決めた額をあげるのか、必要なときに必要な額を渡したほうがよいのか、みなさまのご意見がございましたらお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。ということです。
はい。ちなみに、栃尾家はお小遣い制なんですか?
そうですね。月にいくらっていうのを決めていて、あとは「もうちょっと欲しかったらお手伝いしてね」って感じです。
へぇ~。
でも、お出かけするとそれ以上に桁が違う額使うので、友達と出かけるときとかはあげちゃったりしますけど。何千円とか。
「目的は金銭感覚を育てるのと経済的自立」って書いてますけど、だいぶ違いますよね、これ。
たしかに。
何が違うんですか?
たとえば金銭感覚を育てるんだったら、必要なときに必要な額っていうのをどっちが判断してるかってことになりますよね。
ああ、子どもが考えてるか。
それを親が判断してたら金銭感覚育たないような気がしますけどね。
そうですね。たしかに。
「欲しいときに欲しいだけあげる」っていうのはどうですか?これは。
それはあんまり感覚が育たない気がしますね。
育ちませんか?
経済的に自立することはひとまず置いといて、って感じですか?
ひとまず置いときますか。「経済的自立」って何のことを言うんですかね。
わかりませんねぇ。
自分で稼げるってことですかね。
家賃払えるってことですか?
うーん、まあ、そういうことでしょうねぇ。
たとえば、生まれながらにして遺産を持ってる人いるじゃないですか。
自立してる(笑)
めっちゃ自立してる。
親の遺産が3億ほどあって、でも、プータローで一切仕事できないで誰の役にも立たないけど、一応家あるし……みたいな、こういう人は経済的に自立してるっていうことなんですか?
うーん、自立してないんじゃないですか?
してない?いま、ちょっと悪意がこもってましたけど(笑)
(笑)
(笑)だって、自分でやってないし、自立じゃないじゃないですか。
自立じゃない?
自立っていうのは自分で立つことでしょ?
なるほど!
(笑)
難しい。
難しいっすね。
たとえば日本に生まれただけで、本当に何もないところに生まれてきてたら、仕事に就くのすら、たとえば学校だって気づいたら行って読み書きとか覚えてたりするわけで、それも親の遺産っちゃ親の遺産じゃないですか。先祖の遺産っていうか。
そうですねぇ。
それを自立って言わないんだったら、じゃあ、どこからが自立なんだ?と。もう、ゼロから、ジャングルの中でひとりで育ってこその自立みたいな?
サバイバル能力?(笑)
生まれた環境は自分で変えられないから、そこは置いといて、そこからどれだけ自分が立ち上がるかで自立と言うか言わないかじゃないですか。わかんないけど。
たとえば会社の中で評価されてて、出世してて、稼ぎもあると。自立してそうじゃないですか。ところが、その会社の中でしか評価されてなくて、会社がつぶれた瞬間に路頭に迷う人は、これは経済的に自立してると言えるのかどうかっていう。
へああ、そういう意味では一瞬の出来事なんですかね、自立って。
一瞬?
一瞬。
一瞬(笑)
そう(笑)そのときそのときで自立してるか、してないかっていうのが変わるというか、時間の流れで自分が……
ああ、なるほどね。「その人は未来永劫自立してるとは言わない」と。
そうそうそうそう。
「経済的に」って言われるとそうですよね。たとえば日本全体の景気とか、たとえば日本が戦争になっちゃったりとかすると「経済的」とか言ってられないわけで。
うんうん。
そうですね。
僕はどちらかというと、経済的自立よりは人として、自分の人生を自立して生きてるのかどうかっていうね、そっちのほうが大事かなと。
めっちゃ蹴られてますけど(笑)
はい。栃尾さんの次男さんが僕をポンポン蹴ってくるんですよ(笑)
安田さんのことが好きみたいで、さっきからすごいくっついてる(笑)
よかったよかった。
なんか、僕のコメントが悪いとさっきから蹴ってくるような気がする(笑)
あ、そういうことなんですね。聞いてるんだ(笑)
わかってるぅ(笑)
子どもの金銭感覚とか経済的自立っていうと、どうなんですかね。まあ、でも、小遣いの話なんで、小遣いに絞りますかね。
なるほど。そうか。はい。でも、計画的に使えるっていうスキルはつけてあげたいな。
うん。
1回聞いて「それは面白いな」と思ったことがありまして、“生涯小遣い”みたいなのを決めちゃって……
ああ、一生もらえる額を?
一生でたとえば100万とか決めちゃって、「これを使い切っちゃったらゼロ。これを自分で増やしてもいいし、一瞬で使ってもいいし、使わなくてもいいし、お好きにどうぞ」っていう。
なるほど。
へぇ~。私、そういう専門家の方に聞いたことがあるんですけど、学費も含めて渡しちゃうんですって、1年間分。
ほぉほぉほぉほぉ。
うぇぇ、学費!?
って言ってたと思う。
で、「学費に使わず駄菓子を買ってもいいよ」と。
買ってもいいし、それこそ増やしてもいいし。
ほぉ。面白いですね。
「毎月あげるのと、学費と一緒にダン!ってあげるのとどっちがいい?」って選んでもらったって言ってましたね。
ふーん。
へぇ~。
そうすると自分で考えるし、失敗するし、みたいなことを言ってました。
へぇ~。やば。
怖いよね(笑)
うん、怖いっすね。
まあ、年齢にもよるんでしょうけどね。
高校生とかですかね。
ああ。でも、高校生ぐらいになったら自分で決めていいんじゃないかって気がしますけどね。
うんうん。そうですね。
高校生からか。
「高校行くか?行かないか?」みたいなことを聞かれると「一応行っとくか」みたいになるけど、「高校行くか、500万か、どっちか取れ」って言われたら「500万がいい」って言う人いるかもしれないんで。
たしかに。高校行かないほうが……なるほど。
たしかに。
そうですよね。じゃあ、結論的には「500万を渡そう」ということで。
(笑)
(笑)専門家の方が言うんだからね。
どうなんでしょうね、世の中的にはやっぱ定額が多いんでしょうね。
そうですかね、毎月のお小遣いみたいな。
違うのかな。
私はそうでした。
ふーん。
へぇ~。
でも、友達で「必要なときだけもらう」って子もいました。
うち、それです。
あ、そうなんだ。
はい。
「必要だ」って言ったらくれるんですか?
そうですね。理由を言えば。
へぇ~。昔、僕に人生相談に会いに来てくれたニート君がいてですね、働いてないんですけどね、必要なときに親が小遣いをくれるらしいんですけど、一応、僕、相談にのるかわりにご飯をごちそうしてもらうっていう企画なんで、「いいのかなあ」と思ってたんです。「いや、貯金100万あるんで大丈夫です」って言うんですよ。すごいなあと思ってですね、「どうやって100万貯めたの?」って聞いたら、「必要だというところでちょっと多めに言っといて、お金をコツコツ貯めた」と。
へそくりってやつですね。
へそくり。
かしこっ!
どうしようもないような気もする反面、なんか堅実な気もして、すごいなと思って。
コツコツ貯めてるから?(笑)
はい(笑)で、何が相談だったかっていうとね、「コツコツもらってる間に、この家で暮らそうと思ってたら、家に財産がなくなってた。どうしてくれるんだ。俺は働かずに生きていこうと思ってたのに」と。
ああ、なんていう(笑)
でも、「俺が使っちゃったから文句も言えない」というようなことをおっしゃってましたね。
へぇ~。どうしてるんだろう、いま。
だから彼を思い出したんですけど、彼は金銭感覚が育ってたのか、育ってないのか、一体どっちなんだろうか?っていう。
子どもがそういうふうになっちゃったら、ちょっとつらいかなと思いますけどね。つまり、育ってないんじゃないかなと私はなんとなく思ってしまいますが。
うんうん。
まあ、終わってみないとわかりませんけどね。もしかしたら、1年後ぐらいに会ったら、何かで超金持ちになってるかもしれませんしね。
それはそのあとに自分で育てたんじゃないですかね。
そうかもしれないですね。
うん。そうかも。
どうしましょう?お小遣いについては。
これ、お手伝いであげるみたいなのは入らないんですか?選択肢に。
お手伝いであげる?ああ。
別途ですか?
働いた分だけもらうみたいな。
あげないってことですね。で、何かをやったらあげるっていう。
そうそう。
それはでも、経済的自立でいくとありかもしれませんね。なんか、親があげるっていうのもいいんですけど、一緒に稼ぐっていうのが楽しそうな感じしますけどね。
あ~、すごい。
そう。やりたいです。ユーチューバーで稼ぎたい。
嫌なことをせずに、楽しいことをやって、なおかつお金を子どもが稼いでくれる方法を考えて、一緒に稼いで、それを考えたのは自分なんだから、子どもからちょっとピンハネするというふうなことを私は考えたいなと思いますが。
搾取すると(笑)なるほど。
じゃあ、すごいおまとめをお願いします。
えーっ。
(笑)
必要なときだけあげるのがいいんでしたっけ?それよりも月々あげるとか、もしくはお手伝いしたときにあげるとか、それよりもっといいのは一緒に考えて一緒に稼ぐというのがいいのではないでしょうか。
はい。すばらしい!
はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2020年1月29日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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