
こんにちは。いつも楽しく聴かせてもらっています。今回の質問はブランド力の上げ方についてアドバイスいただきたいです。最近、私は週2回、とあるリゾート施設(宿泊・スパ・レストラン・カフェ・フィットネスクラブ)がある海辺の施設で、SNS担当として働いています。具体的には、施設内の紹介動画などをYouTubeに上げ、お客さんに来てもらえるようなブログを書き、Facebook・インスタグラム・ツイッターも使っています。まだできたばかりの施設なので、まずは認知度を上げたいのですが、お三方がもしSNS担当だったら、認知度とともにどのようにブランド力を高めていかれるか教えてください。私は親近感をテーマに、「地元の鮮魚店に仕入行ってきました」や「フィットネスクラブ体験しました」等のネタを上げています。隙だらけの質問ですが、取り上げていただけるとうれしいです。ということでーす。

私は、どんな人に見てほしいとか、どんな人をお客さんにしたいかっていうことをまず考えて、まあ、「ペルソナ」とかよく言いますけど、そういうのを考えて、その人の役に立つことをまず発信したほうがいいんじゃないかなあと思いました。

何でしょうね。たとえば海辺の施設で、サーフィンするのが好きな人がターゲットだとしたら、サーフィンのコツとかハウツーとか、「こんな持ち物を持っていくといいですよ」とか、「最近こういうのが流行ってますよ」とか、そういう本当にその人たちが知りたい情報って感じですね。

その依頼で30万40万もらって告知するんだったら、わざわざ行って、宿泊までして、そんな面倒くさいの嫌っていう。それやってくれるっていうことは、大したインフルエンサーじゃないんじゃないかと思っちゃいますけど。そんなことないんですかね。

うーん、マジメに答えるならば、この方は情報発信する役割ですよね。どういうふうに発信するかっていうのは、ブランドをつくる上でたしかに大事なんですけど、何を発信するのかっていう元にやるやつがないと発信しようがなくて、「何を発信するか」×「どう発信するか」なんですよね。で、この人はたぶん「どう発信するか」っていうのを一生懸命考える役割だと思うんですけど、そもそも、たしかにブランドになる元になる、何もないと発信しようがないんで、それをつくらないといけないですよね。

だから、先ほど栃尾さんがおっしゃってたように、サーファーの聖地みたいな場所なんだったら、それをブランドの軸に据えてもいいし、近所の食材をとにかく、すごくめちゃくちゃおいしい料理に変えるシェフがいるんだったら、それを軸にしてもいいし。それがないんだったら、何かしら仕込まないとだめですよね。つくらないと。

そうすると、レストランだったら、たとえばデカいワインセラーがあっても何の不思議もないんですけど、採用の会社にワイン1,000本ぐらい入ってるワインセラーがあると「なんでなの?」っていう。当時はですよ。いまだったら、それが仕掛けだってバレちゃいますけど。だから、いまでも「リゾートになんでこれがあるんだ?!」っていうものをつくっちゃえばいいんじゃないですかね。

そういう意味では、サーフィンとかおいしい食材っていうのは結構王道なんですよ。もちろん王道が悪いわけじゃなくて、そういうブランディングもありで、僕は結構“邪道”が好きなんで、僕だったら、そこにない、「リゾートになんでそんなのがあるの?!」みたいなネタをつくっちゃって、それを軸にやりますね、僕だったら。

「ニュースがあるから、それを文章にしてくれ」とか「発信してくれ」って言われて発信する仕事は、できる人はいっぱいいるじゃないですか。だけど、ネタを考えてつくるっていうことはほとんどできないんで、それができると一気に価値が上がりますよね。

本来ならばそこにないものをつくるっていう。まあ、いろんなやり方あると思うんで、この人なりのやり方をつくってもいいと思うんですけど、私の場合は、そういうものを埋め込むっていうことを意識してやってますね。
*本ぺージは、2020年4月1日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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