【大手の作法/024】 丸パクりを拝聴せよ

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法:丸パクりを拝聴せよ

とある大手クライアントとの打合せにて。先方からは人事マネジャー(Nさん:50代)と中堅社員(Kさん:30歳)のお二方が出席くださっている場でのこと。

Kさんが、最近頻繁に行われるようになった「オンラインmtgのやりづらさ」についてポロっとお話されました。
「オンラインでは、リアルよりも発言する人に偏りが出てしまう。。一言も発しない人もいて、全体の合意形成が難しいですよね。。」

すると。それを皮切りにNマネジャーがとうとうと語り始めました。
「私が思うに。それは。。」
・会話が被ると聞きづらいから話し出しにくい
・参加者各自の画面内での動きが気になってしまう
・タイムラグがあったりするとタイミングが難しい
・在宅勤務が1ヵ月以上も続き、特に一人暮らしの人は言葉を発さないことに慣れてしまっている
・よって、自ら発言することなく「空気を読み合うゲーム」が始まってしまうんじゃないか?どうかな?

Kさんは「なるほど!!」と頷きます。

→次頁は「では。マネジャー。どうしたら良いのでしょうか?」

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