第1回の放送で大久保先生が伝えていた「お金をかけない節税」。顧問税理士さんから説明を受けていない方は、大久保先生の解説を聞いて一緒に学習しましょう。(音声はこちらから。)

俺さ、使ってもいないのに……うちで誰か使ってんだろうけどさ、使ってないのに、酔っぱらって「財務維新入れりゃいいんですよ」とか人に言いまくってたから結構売れたみたいで、お礼の電話かかってきて「なんとか先生が買ってくれました」って言って、「それ、誰だっけな?」みたいな、「俺、言ったっけ??この人に」みたいな。使ってないけどみたいな。

会計事務所は結構あるあるで、使ってないからヘッドセット。だいたい後ろで談笑してるおばちゃんの声が入ってくるとかさ。昨日セミナーでそうだったからびっくりした。「黙らせろよ」みたいな、おばちゃん(笑)

いや、税額控除っていう、税理士とかだったら誰でも知ってると思うんだけど、1回経費にしたやつをもう1回……えーと、経費にはしてくれるんだけど、税金計算上もう1回引いてくれるっていう制度があって。だから、お金を使う節税はお金を使うじゃない?

たとえば、じゃあ「車を買いました、償却で」みたいな。「保険入ります」ってお金減らして、お金を使うと、経費になれば税引前当期純利益が減るから、税引前当期純利益に法人税率を掛けて法人税を出すんだよね。まあ、多少加減算とかはあるんだけど、ざっくりと。だから、みんな税引前当期純利益を減らすでしょ。それは税金も減るけど、お金減るよねって。お金使わないで税引前当期純利益が減ることってないから。

そうそうそう。だけど、税額控除は1回経費になったものをもう1回引いてくれるので、税引前当期純利益は減らないというか、当然使った分とか償却の分は減ってるんだけど、そこからもう1回、下の法人税というコストを減らしてくれるの、直接。

そう、税を直接減らすっていう。だから、税率を掛ける前の利益を減らすんじゃなくて、税自体を減らしてくれるっていう。なので、お金を使わないというか、「使ったお金で2度おいしい」みたいな税額控除っていう制度があって。

たとえば雇用を増やす所得拡大税制、雇用を増やした場合とかに適用されたり。まあ、成長企業に結構使えるよね。ちょっといまはあれだけど、結構うちのクライアントでもやってて。でも、結構面倒くさいんだよね、やるのが。

そうそうそう。それでさ、俺、決算見てて「なんか法人税低くね?」みたいに言ったら、「税額控除で何千万とか何百万安くなりました」って。「それ、お客さんに言ってる?」っつったら「いや、言ってません」って。
・・・後半へ続く・・・