このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法:大阪で生まれた会社♪
数年来、公私ともにお付き合いいただいている某大手役員のKさん。
歌が大好きで、一緒にお酒をご一緒すると、カラオケにも付き合わされることになります。
初めて歌声を耳にした後の会話をよく覚えています。
「ダイハツの社名の由来、知ってるか?」
「じゃあ、ダイキンはどや?」
そんな質問でした。
2016年にトヨタの完全子会社となった「ダイハツ」ですが、創業は明治時代まで遡り、大阪高等工業学校(現・阪大工学部)の校長と在阪実業家たちが「エンジンの国産化」を目指し、「発動機製造株式会社」として設立した「日本最古の自動車メーカー」です。
大阪の「大」と発動機製造の「発」を組み合わせた当時の愛称「ダイハツ」が後に正式社名となったのです。
続けて、空調機器事業で世界トップ、売上2億超の「ダイキン工業」ですが、こちらもおよそ100年近く前に「大阪金属工業所」として創業。40周年の1963年に社名と実態がかけ離れてきたことから、愛称だった“大金”を用いて「ダイキン工業」と変更したのです。
「なるほど!」と反応する高松に、ニヤリとしながらも、ウンチクはまだ続きます。
「大阪発のメーカーにはな、他にもパナソニックやろ。シャープに、クボタ。シマノもそうや。みんなグローバルな有名企業なんよ」
と大阪自慢を得意気に語ります。
そして再びマイクを掴み、「最後に歌わせてもらうわ」と。
「大阪でぇ~生まれたぁ、会社やぁさかい~♪」なんて替え歌を歌う頃には、もう酔いどれのオッチャンでした。
そんなKさん。生まれも育ちも奈良ということは、後日知りました笑