このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
リモートワークなんてやってたらダメなのかもしれない
ちょっと前、Appleが週3日オフィス勤務に戻そうとして、一部の社員さんから反発があった、みたいな記事を目にしました。
弊社では、緊急事態宣言や蔓延防止などの状況に応じて、リモートワークや時差出勤も選択できるスタイルでやっています。
ただ、実際のところ、仕事をしていると「あぁ、目の前に居てくれたらな」という場面も結構ありますよね。
やっぱり、対面の方が生産性が高いんじゃないか!?って思うんですよね。
そんなこと言うと・・・
いやいや、そんなことないでしょう!?
何を時代遅れな発想をしてるんだ!?
・・・なんて思われるかもしれません。
でも、実際のところ、対面には敵わないと思うんです。
だって、リモートワークがベストなら、そもそもリモートワーク前提で設計されているはずですからね。
つまり、これまでのビジネスのほとんどは「出社」や「対面」のプロセスが入ることを大前提に組み立てられたビジネスだったんじゃないかな、と。
極論、それらがあるから成り立っているようなね。
わかりやすいところで言えば、営業(クロージング)のプロセスにおいては、「対面」が当たり前になっていませんでした?
直接会いに行くことで誠意や熱意を示すとか、事実そういうことが購買の決断に影響があったのかもしれません。
逆に言えば、そういうことがあるから売れた商品やサービスなのかもしれません。
・・・って考えてみると、「出社」や「対面」が前提のあらゆるビジネスは、リモートワークによって大なり小なりマイナスの影響が出ているってことです。
キャバクラなんかの水商売はまさに「出社(来店)」と「対面(接客)」がセットで成り立っていたビジネスだったので、本来はリモートで同じような生産性をあげようとしても無理で、代替不可なのです。
「投げ銭ができるチャットサービスを使えば?」という案もありますが、もともと「出社(来店)」と「対面(接客)」を前提に設計されていたビジネスなので、お店側(女性キャスト)もお客様側も違和感あります。
ですから、一見同じように見える「投げ銭」を前提に設計されたビジネスには絶対に敵いません。
営業だって非対面でやれるようになったという企業もあるでしょう。
しかし、僕みたいなちょっとひねくれた人間は、「それは営業プロセスのごく一部をビデオチャットなどで代替可能なだけであって、ベストではないでしょう!?」と思っちゃうんです。
そして、「リモート前提で全てを考え直したとき、つまり、リモートがベスト、それなくしては成り立たないって振り切って考えてビジネスを作り直していったとき、どうなるのでしょうか?」ってギモンがわいてくるんです。
「そもそも、自社のビジネスは存在し得るのだろうか?」って。
・・・
・・・
怖くなってきたので、僕は考えるのを止めました・・・
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
中途半端にリモートワークで代替している企業は、従来のやり方(出社や対面)に戻した企業には勝てない。
でも、ワークフローだけでなく、商品やサービス含めて従来のビジネスを一旦リセットして、リモートワークがあるから成り立つビジネスを再構築できた場合、リモートワークにおいては従来のやり方を圧倒するでしょう。
いやぁ、なんか、我ながら良いこと書いちゃった気がするなぁ。
リモートワーク前提で、どういうビジネスをやればいいのか?
良い案が浮かんだら教えてください。
節操なくパクります。
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。